雑記121108
TVはいまや山手線で見る広告だけ、という生活だが、パナソニックの広告に出ている吉瀬美智子が、切れ長の目をやめてどんぐりまなこにチェンジしたのは知っている。大衆向けの無個性な美人に、とでもリクエストが付いたのだろうか。
「大学はこんなに要らない。大学生といえぬほどの低学力のものたちを4年間遊ばせておくのは資源の無駄だ」というようなことをビジネスマンはよく口にする。 これから彼らからすればごく当然の要請である。ここまではいつものうっちー節。今日は新しい展開がこの先に。・・・
この最下層労働者群は信じられないほどの時給で雇用できる可能性がある。
・・・
社会的インフラが整備され、政情が安定している日本国内に「超低賃金労働者」を組織的に生み出す方が企業の国際競争力は増す。
・・・
誤解して欲しくないが、私はそれを責めているわけではない。
先方はビジネスをされているのである。
どうすれば儲かるかを考えるのは当然であり、その筋からすれば、「大学を減らせ」というのは「選択と集中」戦略からも、「低学力=低賃金労働者の大量供給」戦略からも一石二鳥のきわめてスマートな政策なのである。
みんな「逃げて」いるのである。その読みはまさしく正鵠を射ている。と思う。そして歴史はどう動いてきたか。
劣悪な雇用環境との直面を先送りしているのである。
田中大臣は財界人と飯を食う機会はあるが、就活している学生の愚痴を聞く機会はなかったので、同じ問題に二つの面があるということを知らずにかかる放言をなしたのである。
これが問題の第一。・・・
もう一つは、設置審のメンバーに大学人以外の「多くのジャンルの人」をという発言である。
「多くのジャンルの人」と言ったときに大臣の頭の中に、武道家とか能楽師とか小説家とか精神科医とかは浮かんでいないと私は思う。
彼女が設置審に入れたいのはビジネスマンである。
ワタミの社長とかユニクロの社長とかローソンの社長とかを呼んできて旧弊な教育観にしがみついている大学人に「がつん」と活を入れてやらねばと思ったのである。
91年の設置基準大綱化以来の設置基準の緩和の流れが何を意味していたの、もう一度思い出して欲しい。もう20年もやってきているのだった。その結果は?
そのとき文科省はそれまでの「護送船団方式・親方日の丸」の教育行政から舵を切って、大学設置基準を緩和した。
大学を始めたい人はどんどん始めてよろしい。教育プログラムも好きに編制していい。教員数や図書数や校地面積についても設置基準を引き下げる。
うるさいことはもう言わない。
その代わり、潰れても自己責任だ。
2004年に小泉内閣時代に構造改革・規制緩和路線の中で「株式会社立大学」が構造改革特区に認可された。あれまあ。
その後についてご存じだろうか。
LECリーガルマインド大学は2004年に開学、全国14キャンパスを大々的に展開したが、まったく学生が集まらず、2009年に定員160名のところに18名しか志願者が来ないで募集停止となった。
2006年開学のLCA学院大学も志願者が集まらず2009年に募集停止した。
TAC学院大学は2006年に開学申請したが、記載不備で却下されて消えた。
実務に通じたビジネスマンたちが旧弊な大学を叩き潰すために登場したビジネスマインデッドな大学はどこもたちまちのうちに市場から叩き出されてしまった。
「ビジネスマインドで大学経営をする人々が次々と出てくれば、要らない大学は淘汰されるだろう」という命題は「ビジネスマインドで経営をする人々の大学は要らない大学だったので次々淘汰された」という皮肉なかたちでしか証明されていないということは繰り返しアナウンスすべきだろう。なんという強烈なブーメラン。w
どっとはらい。
とはいえ、本物のビジネスマンのために言い訳を2点挙げておくと、一つ目は、さすがにそろそろビジネスマインデッド大学以外にもつぶれそうな大学がでてきそうなこと。二つ目は、ここで例にあがった2件は所謂資格学校で、ビジネスのプロ、代表として取り上げるのはどうかということ。仮にワタミの社長が従来型の教育ビジネスに本格参入したら、それなりに利益の上がるものに仕立ててしまうだろうという気はする。
問題は、もはやそれは「教育」と呼び難いものになっているかもしれないことだろう。
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「ロムニーの敗因は雇用創出に対する明快なロードマップを示せなかったため 「金持ち父さん」的儲け方と、雇用は無関係だということぐらい有権者は知っている」
ダークですぜ、未来は。そんなん、いやや。w
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せめて綺麗な写真でも。
これがパーキングタワーだとか。
街中に置いたら結構インパクトありそう。
「AUTOSTADT CARTOWER DISCOVERY IN GERMANY HOLDS 800 VEHICLES」
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