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2012.10.27

「アルゴ」

イランの米国大使館占拠事件のさなか、大使館から密かに脱出して、カナダ大使の私邸に匿われていた米国外交官6人を、思いもよらない方法で救出する。この奇想天外な作戦が実話だというのだから、米国社会の発想の自由さ、それを許容する度量、リスクを果敢に取りに行く姿勢に驚く。

映画だから、主人公であるCIA工作員の活躍を通じて、米国の裏工作を肯定的に見る印象になりがちだが、あらかじめプロローグで、イランの民主政権を転覆させ、パーレビ国王を傀儡として擁立した経緯に触れることで、中立的な立場をなんとか保とうとしている。

なにより、最高機密として保護されていたこうした経緯のすべてが、きちんと記録され、一定年数を経れば公開され、後世の研究や検証の対象になるという、米国政府のガバナンスのあり方に、最も感銘を受ける。

脱出工作そのものに、どたばたやアクションがあったとは思えない。きわめて平穏に実行されたはずだし、だからこそ成功したのだろう。しかし、そこは映画だから、多少の演出はお約束として楽しめばいい。

今のイランの国内の事情もよく知らないけれど、過去の経緯を思い出すにはいいタイミングなのかもしれない。まさか誰か戦争を仕掛けたりしないですよね。少なくとも米国の大統領選挙の結果が出るまでは。

日頃は国際社会などというものに興味とてない私でも、見て損の無いと言える一本でした。

Pic02

[追記130417]
映画『アルゴ』の裏には、もうひとつの隠された現代史があった!?

なるほどね。
言われてみれば、出来すぎてる気もする。

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