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2012.10.10

「新しい靴を買わなくちゃ」

なんという不自然な出会いのシチュエーション。そしてわざとらしく下手な演技。最初の30分ほどは、見ていて嫌になる。のだが、だんだん、おや?案外これはいい映画なのかもと思えてくる。以下ネタバレ。

バブルの上げ潮の勢いで海外に出てしまい、潮が引いたあとの潮だまりに取り残されたような女と、フリーランスとして自由に生きるつもりが、仕事を回す仕組みに結局飼いならされて、いつしかそこに安住してしまっている男とが、兎にも角にも出会い、少しだけ前に進むお話。

寂しい、という感じと、世の中にあまり多くを期待しない、という立ち方とが微妙にバランスしたあたりを味わえる。

中山美穂はくねくねし過ぎだが、案外そういうことはある。後で振り返ると、どうしようもない寂しさから逃れたい一心で、というのが見えてきて、いじらしいなと思う。やっぱり役者はよく研究してる。

そういうものに出会うと、男は引け気味になったりもするわけだが、その感じは向井理がちゃんと出している。

主人公二人に対置して、より若く直截的なカップルを引き合いにしているが、世慣れている感じの中に幼さを滲ませて、うまい引き立て役になっている。

公式サイトの紹介文を読むと、パリを舞台にバラ色ロマンスのように誤って受け止められるかもしれないが、むしろ、程よく大人になりたての味がする、悪くない一本。

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