« September 2012 | Main | November 2012 »

October 2012

2012.10.31

雑記121031

実際のところ、最近のユニクロは、それほど安くない割安ではない。


神を哲学した中世

近代の科学=技術を乗り超えて生命の豊かさを獲得するには、「世界は目的をもつ」という仮説を疑う必要があるのだ。
「目的の設定」は、戦略限定で使うことにして、人生には目的を求めないのがいいと思うけんど。
ちなみに、「目標の設定」は戦術限定で使用。あーでも「戦略目標」って言うなあ。
言葉遊びはまあ、それとして。


日本国債の回転木馬に現れた亀裂

どちらにしても、打撃は避けられない。
地震と津波を足して3倍にしたくらいの「恐れがある」んだそうです。こわいですねえ。でもどうしようもありません。

考えてみたら、世帯当たり2~3000万円くらいだろうから、自分の資産なり預貯金なりから、その分引いて考えておけばいいというだけのこと。わたくしのような貧乏人は、ゼロ、てことで。w


日本に家族なんてものはなかったし、結婚もなかったんですよ

そうなんだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.27

「009 RE:CYBORG」

映画の感想の前に、今日の幸運を自慢します。

メディアージュで11時の初回を見たのだが、舞台挨拶があった。(知らなかったヨ) 監督はじめ、声優の面々が揃って登場。挨拶のあと、みなさん舞台からおりてきて、観客の方も前5列あたりまで詰めて移動。顔の見える距離のアットホームな雰囲気の中で、製作秘話、というと大袈裟だが、いろいろな話が聞けた。こんな機会は滅多にない。

こんなことができたのも、意外に席が埋まっていなかったからで、制作側にとっては本当は残念なのだろうけど。。

メディアージュはネット予約がなく、切符は必ず現地の窓口で買うようになっている。なので、公開日前にネット予約だけで満席になってしまうような人気作品の場合は、却って席が空くことがあるようだ。実際、バルト9などはとうに満席で、私もそれを確認して、こちらへ流れて来たのだった。

それが、嬉しい方に転がった。

声優さんそれぞれの一発芸や、トーク、チームワークのよさなどが見えて、とても楽しい冒頭の30分でした。
なんとか盛り上げようと言う作り手側の熱意と機転、それに応えた館側の配慮に感謝。

* * *

そうそう、映画の感想文だった。

監督が、「オールCGで透明感のある映像。キャラクタも、セル画と違って、独特の感じ」と言っていたとおり、ちょっと不思議な、初めて見る映像に思えた。「透明感」は、言葉で言うのが難しい。実際に見てみるしかないが、たしかにこれまで経験したことのない感じ。3Dの魅力を引き出す新しい技法なのだろうか。

キャラクタの方は、サイボーグとしての特殊能力を際立たせる作品だから、人間ドラマ的にやや平凡になるのは致し方ない。しかしその中で、フランソワの表情は見逃せない。島村ジョーを回収したあと、洗面室を通りがかったときの表情が、すんごくよく描けていてドキッとする。あの通りすがりの表情のおかげで、その直後の展開にすんなり入れる。どういう展開なのかはwktk見てのお楽しみ。あのもっさりしたサイボーグ服を、フランソワーズだけには着せなかったのは、おおいに正解。いや、着てたシーンもあったか。もう見ちゃいない。w

まあ、本筋ではないのだが。

そのお話の筋の方は、009シリーズに共通して、期待にたがわず荒唐無稽。これとどう戦えと言うのでしょうか。アメリカ陰謀論と軍産複合体悪人説が、相変わらず組み込まれているのも良。009はこうでないと。w

核爆弾の破壊から、ひとり生き残ってしまったというジョーの台詞は、”戦争で大勢死んだあと生き残ってしまった我々”意識を引き継いでいて、これも009らしい。

お話の背景が複雑なこともあって、台詞がどうしても説明的になる。そこはちょっと残念な点。せめてもう少し短く区切って会話的にできなかったか。


それにしても、エンディングの不可解なあれらは、どう考えたらいいのだろう。RE:CYBORGだから、お話の核心はここからやっと始まるということなのだろうか。謎。次作以降に期待したい。

満ち足りた様子のフランソワーズを見せつけておいてから、月面裏の不気味なあれを対比し、彼らの幸せの作りもの感と束の間感を出して終わる。平穏な世の中も一皮むけば破滅の不安一色という009らしい締め方で納得。作品自体の出来不出来より、009が持っている終末観をかなり忠実に再現してくれた点を評価したいという一本。


Pic03_2


| | Comments (0) | TrackBack (0)

雑記121027

規矩と欲望の関係

リスペクトとは、他者をコントロールできる権力だと勘違いしているうちは、どこまでいっても欲望の次元を繰り上げることはできない。つまり、おとなになれないということだ。
「他者を権力でコントロールしようと思っているうちは」と言い換えたい。

今日の名言。


ご用心!野生動物が森を占拠し、里と人を襲う時代に

熊、増えているのか・・来週はやや標高のあるところで一泊する予定なのだけど、大丈夫だろうか。寒さはなんとでもなるが、熊は勘弁してほしい。

鹿はもうめずらしくない感じ。たまたま閑古鳥キャンプ場へ行った雑記が定点観測になっているので、拾ってみると・・

これはもう8年も前。「丹沢で鹿を見た
2006年は痕跡。「紅葉とオルゴール1
これが2010年。「丹沢で遭難未遂


それにしても、”野生動物が森を占拠”という表現は、かなり俺様人間目線のような。w


鹿が樹皮を剥がして食べた跡の写真。

Imag0192

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「アルゴ」

イランの米国大使館占拠事件のさなか、大使館から密かに脱出して、カナダ大使の私邸に匿われていた米国外交官6人を、思いもよらない方法で救出する。この奇想天外な作戦が実話だというのだから、米国社会の発想の自由さ、それを許容する度量、リスクを果敢に取りに行く姿勢に驚く。

映画だから、主人公であるCIA工作員の活躍を通じて、米国の裏工作を肯定的に見る印象になりがちだが、あらかじめプロローグで、イランの民主政権を転覆させ、パーレビ国王を傀儡として擁立した経緯に触れることで、中立的な立場をなんとか保とうとしている。

なにより、最高機密として保護されていたこうした経緯のすべてが、きちんと記録され、一定年数を経れば公開され、後世の研究や検証の対象になるという、米国政府のガバナンスのあり方に、最も感銘を受ける。

脱出工作そのものに、どたばたやアクションがあったとは思えない。きわめて平穏に実行されたはずだし、だからこそ成功したのだろう。しかし、そこは映画だから、多少の演出はお約束として楽しめばいい。

今のイランの国内の事情もよく知らないけれど、過去の経緯を思い出すにはいいタイミングなのかもしれない。まさか誰か戦争を仕掛けたりしないですよね。少なくとも米国の大統領選挙の結果が出るまでは。

日頃は国際社会などというものに興味とてない私でも、見て損の無いと言える一本でした。

Pic02

[追記130417]
映画『アルゴ』の裏には、もうひとつの隠された現代史があった!?

なるほどね。
言われてみれば、出来すぎてる気もする。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.25

「新しいiPadを買わなくちゃ」

出会いは、使い古したiPad。パリで邦人向けミニコミ誌の編集を仕事にしている女性が、遠い日本から訪れた若いカメラマンと、壊れたiPadを巡ってステキな恋に落ちるお話。iPad嫌いのパリジャンと女性編集者の友情、NEXUS7使いのカメラマンの妹への思いやりが、観る人の心まで温かくしてくれる。エッフェル塔をはじめ、著名な一流ホテルの内部などを、オール現地ロケで収録し、パリを旅した人もそうでない人も楽しめるトラベル恋愛ムービー。カップルにぜひお薦め。

   

そんな映画は、まだ、ありません。残念。w
Pic02_3


| | Comments (0) | TrackBack (0)

雑記121025

日本でも Kindle Paperwhite が発売されたそうな。「アマゾンが日本向けKindle最新4モデルを予約開始、「無料3G通信付きで1万2980円」の衝撃

3Gは日本国内の回線でのみの利用となるそうなので、海外へ持っていく人は注意が必要とのこと。「3Gが日本でしかつかえない

コンテンツ流通は、Apple、Amazon の2強時代になってきた。あとはコンピュータソフトウエアの分野でGoogleがちょっとだけかじりついている感じか。

* * *

ところで、一昔前のことを考えると、CDという世界共通規格のおかげで、コンテンツはどのメーカーのプレイヤーでも再生できた。
今は、iTunesで買ったものと、amazon bookstore で買ったものとの間に、互換性はない。(たぶん)

いまのところは、まだ、共通規格を求めるより、競争でサービス/価格対比が向上するのを期待するフェーズなのだろう。
DL回線費込み端末価格が5千円を切るあたりから、ぼちぼちコンテンツのポータビリティも考えてほしいと思う。
DRMを共同で管理する、というイメージだろうか。


わがまま。それは消費者の特権。w


ここ数十年で読書の習慣を失ったので、読書用途は副次的でいい気がする。一方で、これを持っていると、ネットを無為に見る代わりに、適当な本を無為に読む時間が増えそうにも思う。

さらにありそうなことは、無為に漫画のページをめくっている時間にすり代わる気もするずら。w

マンガの見開き
そういえば、そういう障害がまだあった。



新iPad登場で古くなった「新しいiPad」の新しい名前まとめ。

不思議なことに、「元・新しいiPad」がない。

当たり前すぎてネタにならないのかな。


Pic01

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.24

雑記121024

iPhone5に乗り換えたあとも、捨てずにとってある htc Desire。久しぶりに灯を入れてみて、改めてretina display の美しさに感動する。iPhone5は機能や細かい使い勝手には満足だけど、このretinaを見ていると、iPhoneの画面のくすんだ感じが目立つ。

電機メーカーが4kに入れ込む気持ちが少しわかった。


ようやく新聞がこの種のうそグラフを出さなくなったと思ったら・・
グラフリテラシーはどこへ」https://twitter.com/ksknac/status/260636777843417088

”心を動かすプレゼンテーション術” というタイトルがまたキてる。
・・確信犯なのかなあ。



ふと思うのだけど、男が起業家になりたがるのと、女が女優になりたがるのは、似てるのか。
違うか。


Img_0386

iPhone5のズーム最大で2mくらいの距離から撮ったら、autofocusが合わず。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.23

雑記121023

朝方は、なまあたたかい風が吹いている。


イタリア、地震予知“失敗”で実刑判決」http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5162996.html

ほんとですか。

来るといって来なくても訴えられることはない。
来ないといって来たら実刑だ。

ということは、今後は学者さんは、木の葉が落ちても「来る」と言い続ければいいわけだ。


・・やりすぎると今度は、来る来る詐欺で訴えられるのかなw

[追記]
ラクイラ地震裁判をめぐって

ラクイラ地震の裁判について。判決前の日曜にもツイートしましたが、告発した遺族、検察とも地震予知については「できないことは分かっている」として問題としていません。焦点は、市民にどのような情報を提供すべきだったのか、科学者から行政にきちんと情報が提供されたのか、ということです。
-----
科学者は会議の中でも、「地震は予知できない」として、耐震対策を進めるよう政府に要望していました。起訴は、政府の無策から目をそむけさせるための見せしめだ、と主張していました。

それぞれに言い分はあるようで。



今年もハロウィンで誤射のニュースが米国で。
ハロウィーンで仮装の少女が撃たれ重体 親族がスカンクと見誤る」http://www.cnn.co.jp/usa/35023409.html

なまはげに脅かされて包丁で刺すなんて話は聞いたことがないから、
これはやはり銃の問題だろうという気はする。



漫画チックだけど、笑いがこぼれてきます。

Old_bumper_cars_go_street_legal

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.22

雑記121022

一昨夜、海近くの屋外で寝てみて、結構涼しくなってきているのを実感した。
朝日の暖かさをありがたいと思う季節の到来。


あわせて読みたい。

爺の意見。
「グローバルな競争の始まり?」
http://agora-web.jp/archives/1495615.html

ママの意見。
「「イー・アクセス」問題と周波数オークションについて」
http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20121021/1350848194


「建築と社会学の新しいアドレス 「答えが運ばれてくる前に」 藤村龍至×南後由和」
http://synodos.livedoor.biz/archives/1987752.html

建築屋さんの話はいまひとつだと思う事が多いのは、この対談中でまさに言われているように、リサーチとデザインとの間に飛躍があるからだ。

やはりエリート主義の建築家論、あるいはその倒錯した逆転バージョンばかりを目にしてきた。僕は藤村さんとか同世代の建築家といろいろ話をさせてもらう機会がありますが、別にステータスの格下げという意味ではなく、いい意味で八十年代的なイメージはないわけです。


石の足跡コレクション。

http://www.incrediblesnaps.com/astonishing-rock-foot-prints-by-lain-blake

Astonishingrockfootprintsbyiainbl_2


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.21

東京ゲートブリッジ

写真だけ。

Img_0311


Img_0346 Img_0351 Img_0353


Img_0381 Img_0384

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「怪物はささやく」

http://goo.gl/tWhHI

タイトルはホラーのように聞こえるが、そうではない。これは医療技術の利用が進んだ現代において、誰もが直面する問題。長い短い、あるいは早い遅いの違いがあるだけ。

主人公の13歳という年齢は少しきつい。といっても、私の場合は14だった。そしてその後長かった。あまり長いと倦んでくる。そして怪物とも何か折り合いのようなものが生まれる。

この本では、見守る側についてのみ書いているが、より深刻な問題は見守られる側にある。この作品は、それについては触れていない。真の怪物が現れるとすれば、むしろそちらにおいてなのだが。

51qi6tfu0rl_sl500_aa300__2

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.20

キャンプdeステーキ

今日の昼はいきなり炭火っ!
Img_0290

これがどこの山中かと思えば、都内ですのよ。
Img_0286

なんてすばらしい。城南島は飛行機の爆音が激しすぎてキャンプどころではないのが難点だけど、ここ若洲はそんなこともない。

* * *

朝起きたら天気がよくて、これはどこか出掛けようと思いつつ、風呂の掃除して台所の掃除してゴミ出して新聞読み終わった頃に、若洲海浜公園に電話してみましたのよ。そしたら何か一区画空いたらしくて、すぐに予約できた。ラッキー。電話のお姉さんも空きが出てしまって慌ててたみたいで。「でもバーベキューの道具は全てご自分でご用意いただきますからっ」てそれはまあ普通なのだろうけど、またぞろ横柄な客に電話越しに不愉快なことでも言われた直後なのかしら。まあ、それはそれ。

急遽荷物をバイクの後ろに積んで、本とパソコンとアイホン持って、途中でハナマサに寄って食材を仕入れ、ゲートブリッジを渡ってやってまいりましたのです。

今日はもう飯食ってぐだぐだしておやつに果物食ったらまた飯食って、あと寝るだけにしたい。
Img_0296

アメリカンロース600グラムほどのかたまりを切って炭火でミディアムレアに焼いてついでに野菜ときのことパンも焼いて果物むいてつるつる食う。家でフライパンで焼くのとは全然違う。ちゃんとミディアムレアがおいしく焼ける。よいわー。トマトとワインがないのがちょっと惜しかったけど、それは次のときにでも。


この形式の竈はわりと一般的だけど、私の用途には少し大きすぎる。薪を盛大に燃やして、煮物をやっているのをよく見かけるけど、火力が無駄にもったいなくて、お天道様になんだか申し訳ない。

Img_0298

炭が少々と着火用に新聞紙があれば、肉を焼くだけのこじんまりとした、でも必要十分な火力が出る。そうそう、うちわ代わりの紙皿は必須。これがないと炭に火をつけるのがたいへん。便利な着火剤は災害時のためになるべくとっておく。

やっぱり普段はエコがいいですよエコが。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.14

「推理作家ポー 最期の5日間」

Googleで検索しても公式サイトが見当たらない。あまり一般向けではないのだろうか。ポーの作品をよく知っているなら、蘊蓄だけで楽しめそうだが、さてどうだろうか。以下ネタバレ。

Wikipediaで復習すると、ああなるほどと思うのだが、見ている最中はよくわからない。江戸川乱歩なら、小学校の図書館にあった全集は全部読んだ。萩尾望都「ポーの一族」のエドガーはもちろん彼の名からとっているのだろう。その程度には知っているものの、エドガー・アラン・ポー自身の著作は残念ながら読んだ記憶がない。

にも関わらず、どこかで見たような気がするのは、この作家の後世への影響の広さを示しているのだろう。この映画でも、さらわれた女性が狭い空間に閉じ込められ上から土をかけられたりするのは、「アッシャー家の崩壊」の妹のイメージだし、最初の母娘の密室殺人は「モルグ街の殺人」だし、犯人の手掛かりから居場所を割り出す込み入った手続きは「黄金虫」だし、そもそもこの映画の原題「Raven」は代表作「大鴉」そのままだ。しかもそれが作中ではアレに使われている。

  "Hello Raven"

おっとネタバレはそこまで。

この映画でなかなかよいのは、警察の指揮官であるレイノルズ。かれの好漢ぶりは、暗く病的なこの映画にどうにか救いを与えている。ルーク・エヴァンス、やっぱりかっこいいわ。
「レイノルズ」の名前は、ポーが謎の死を遂げる直前にうわごとのように繰り返していたとされるそうだが、作中ではそれもうまく消化している。

最初に構成をきちんと決めて書きだされる小説もあれば、最初にキャラクタを立てることに集中して、あとはそれらが勝手に動き出すという小説もあるそうだが、この映画はその、作品と作家自身との関係について、投げ掛けをしている。結局、ポーの最期はそれで決まる。

少々意味不明だが、エドガー・アラン・ポーなら、そういう最期もあり得たかもしれないという一本。

Pic01


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.10

「新しい靴を買わなくちゃ」

なんという不自然な出会いのシチュエーション。そしてわざとらしく下手な演技。最初の30分ほどは、見ていて嫌になる。のだが、だんだん、おや?案外これはいい映画なのかもと思えてくる。以下ネタバレ。

バブルの上げ潮の勢いで海外に出てしまい、潮が引いたあとの潮だまりに取り残されたような女と、フリーランスとして自由に生きるつもりが、仕事を回す仕組みに結局飼いならされて、いつしかそこに安住してしまっている男とが、兎にも角にも出会い、少しだけ前に進むお話。

寂しい、という感じと、世の中にあまり多くを期待しない、という立ち方とが微妙にバランスしたあたりを味わえる。

中山美穂はくねくねし過ぎだが、案外そういうことはある。後で振り返ると、どうしようもない寂しさから逃れたい一心で、というのが見えてきて、いじらしいなと思う。やっぱり役者はよく研究してる。

そういうものに出会うと、男は引け気味になったりもするわけだが、その感じは向井理がちゃんと出している。

主人公二人に対置して、より若く直截的なカップルを引き合いにしているが、世慣れている感じの中に幼さを滲ませて、うまい引き立て役になっている。

公式サイトの紹介文を読むと、パリを舞台にバラ色ロマンスのように誤って受け止められるかもしれないが、むしろ、程よく大人になりたての味がする、悪くない一本。

Pic01


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.08

明治神宮で散歩

昨日、お召列車で突然東京駅に現れたという電王陛下のかっこよさに痺れたので、今日は明治神宮へ散歩しにいってみた。

ここはありがちな杉や檜ではなく、雑木林になっていて、とても心が安らぐ。紅葉シーズンもよさそう。
Img_0231

本殿前では薪能の準備が進められている。
Img_0233

ここの前庭の門は、屋根の反りといい、枡と肘木の面の塗り分けといい、とてもお洒落。
Img_0235 Img_0239

なにより、写真では表し難いが、高さ方向のちょうどよいスケール感がすばらしい。庭全体の空間の縦横比がしっくりくる。高密度化高層化する都市空間の中で、ここの落ち着いた感覚は貴重だ。

そのスケール感は鳥居にも表れていて、高さ方向がやや抑えめで安定して親しみやすさがある。
Img_0243

鳥居の縦横比を研究したら面白そう。

出雲、熊野、伊勢、それぞれに趣が違うけれど、明治神宮の庭は、わたくしは割と好みです。

今日の一枚。
Img_0243_2


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.07

房総半島に行ってきた

アクアラインの料金が超安くなっているということで、バイクの慣らしを兼ねて房総半島へ足を延ばしてみた。軽車両扱いなので、通常2400円のところ640円。詳しくはE-NEXCOのページで。http://www.driveplaza.com/etc/aqualine.html

アクアラインの川崎側口までは、普通に15号を南下すればいいのだが、ちょっと羽田に寄り道。357号がトンネルに入るところで、すぐ上を巨大な旅客機が牽引車に曳かれて移動していくのには、いつもどきどきする。自動車専用道なので停まってしげしげ眺めたり撮影できないのが残念。

このあたりは、空港の影響なのか、日常的でない風景がぽつぽつある。一般道を天空橋の方へ抜ける途中に、小型の駐機場があったりして、らしい雰囲気。陸側に戻ってくるところに、建設現場があり、造形がやっぱり地上のものらしくない。クレーンとあわせて、このままでART。
Img_0118 Img_0128

アクアラインのトンネル部分は、結構暑い。それから逃れるかのように、みんな飛ばしていく。こちらは慣らし中で90キロ程度以内に抑えているのだが、その横を相対速度+50キロくらいでびゅんびゅんいく。
あっという間に海ほたる。4階の南半分は改装中。
Img_0140

ちょうど朝飯の時間なので、冷蔵庫内処分で持ってきたゆで卵と柿を剥いて、途中で買った蒸しパンと一緒に食事。風が気持ちいい。小学生くらいの子どもと母親が記念撮影している。母親がタイマーを仕掛けて二人で撮影するのだが、父親の姿はない。でも楽しそうでよかった。

残りの地上部分をさっさと通過。ここはバイクにとっては怖いところだが、幸い風はそれほどない。噴き流しが45度くらい。木更津到着後は海岸沿いに南下することが多いのだが、今日は内陸の方へ行ってみる。目的地は養老渓谷。舗装された林道伝いに下る。小湊鉄道の東側はゴルフ場が密集しているが、こちら西側はそれほどでもない。市民の森というのがあって、このあたりから渓谷らしさが顕われてくる。

養老渓谷には目立った山や見晴らし台はない。なので、ぱっと見地味でわかりにくいかもしれないが。走っている途中でも、目の隅にちらりと入る渓谷、橋、トンネルの佇まいがよい。もみじの並木などもあり、あれが色付いたらきっと美しいだろうな。あとひと月ほどでシーズンだから、今度はじっくりハイキング目的で改めて来よう。

周辺景観の入口にある養老渓谷駅。昔懐かしい木造のディテールとスケール。いま風の諸々より一回り小さいのだが、それがしっくりくる。
Img_0146 Img_0152

iPhone5のHDRの効果はこんな感じ。カメラのことはよく知らないけれど、大きすぎるコントラストを調整してくれるのかな。blogに載せるために画像サイズを縮小しているのでわかりにくいが、元のサイズで見ると、HDR処理したものは、全てがくっきりして、ホラー映画の怖い写真みたい。と言ったら写真好きに怒られてしまうか。
Img_0156 Img_0157

この駅には、足湯があったり、ワイルドな家具が置いてあったりもする。
Img_0165

小さいが生きている感じのする、また来たくなる駅。
駅の面倒をみているらしいおばお姉さんのおかげかもしれない。

養老渓谷から南西に、亀山湖、三島湖と、複雑な地形が続く。小さな鉄橋がいたるところに掛かっていて、景観に独特の風情を与えている。なかには老朽化で使用禁止になっているものもあるが、それを見下ろす風景がまたよかったりする。
Img_0175 Img_0184 Img_0182

周辺の林道を行きつ戻りつしてみると、さらに加えてトンネルが多いのに気付く。
中には手掘りのような風情のものがある。かと思うと、はっとするような端正なものがある。
Img_0180 Img_0187

東京から見ると、このあたりは、例えば箱根と比べても距離的には近いのだが、感覚的に遠かった。こんないいところとは知らなかった。


名残惜しいが、渓谷を離れて鴨川方面へ。海側へ出れば、お馴染みの道だ。
千倉のあたりで虹。野島崎のあたりで日没と晴れと雲。
Img_0189 Img_0196

海辺でキャンプしようと思ったのだが、少々アテがはずれて、大房岬のキャンプ場までひた走る。日がとっぷり暮れた頃に到着。今日は各地の高校生の団体予約でいつもの第一キャンプ場は貸し切り。第二キャンプ場は一般利用だが定員ぎりぎりとのことだが、小さなテントひと張りくらいの余地があったので割り込ませてもらって助かった。

十年くらい前は、第一の方も空いていて、第二は使われていなかったほどだったが、このところキャンプは本当に流行っているのね。喜ばしいことだけど、芋洗い状態を見るとちょっと複雑な心境。
Img_0210

流行するにつれて、それなりにお金持ちで節度のある利用者が増えたとみえて、自然の中でラジカセを大音響で鳴らすような勘違いが減ってきたのは喜ばしい。代わって大型のテントが増えて、ひと昔前のような控えめな山岳テントが似合っていたキャンプサイトが、いまや住宅展示場と見紛うばかり。これは少し残念な点。

スケールアウトしてしまっているという以上に、実用上の問題をひとつだけ挙げておくと、風の影響を受けやすい大型テントは紐で留めておくのが普通になっているけれど、その紐が見えにくくて危ない。写真はタープの張り紐だが、さすがにこれはないと思う。せめて、夜光るように、蛍光材料でつくれないものだろうか。
Img_0204 Img_0205

これだけ混みあってくると、マナーで解決できる範囲を少し超えているように思う。

とはいえ、今夜は風は吹くわ雨は降るわで、久しぶりに心地よい夜だった。夜中の3時頃にトンテンカンという音に驚いて起きてみると、お隣の大型テントが、風で潰れたのか雨漏りしたのか、工事している。翌朝明るくなって見ると、ブルーシートがかぶせられていた。お父さんお疲れ。


朝いちで撤収して帰途につく。木更津まで下の道で、90分ほど雨中走行。慣らし運転はこれでほぼ終了だ。アクアラインの橋の部分はさすがに慎重に。噴き流しは80度くらい。横風の影響でトラクションが薄く、タイヤが地面を掴んでいない感じが怖い。往きは暑いだけだったトンネル部に入ってほっとする。風もないので、最高速のテストもついでに。実用上十分なスピードでも、まだアクセルには余裕がある。素晴らしい。


最後に、今回の一枚を。写真と違って、本当はもっとずっと趣のある風景なのだけど。

Img_0187_2

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.05

雑記121005

雑記復活させます。

FaceBookに1年ほど前に書いた記事を、読んでくれた人から、見つからないと言われて、自分でも探して見て、やはり見つけられなかった。それはどうも虚しい。

Google+ にしろ Facebook にしろ、自分の profile を出して検索すれば難なく見つかると思っていたけど、どうも違うようだ。根気よく遡って行ってみて、やはり見つからなかったので、ひょっとすると過去の記事は消えている可能性もある。

それはストックとして問題ありすぎる。

そういうわけで、G+もFBもフローということで見直しをして、ストックしておきたいものはBlogに書くスタイルに戻ることにした。

今日はそんだけの雑記。



問題になりそうなのが、画像容量。先月iPhoneに乗り換えてから、写真のサイズは普通に3MBとか食うようになった。画像の投稿がしやすいGoogle+などに投稿だけして、その記事へのリンクをここから張ることになりそう。

こうすれば、その記事が消えてしまっているのかもわかりそう。


そして、こちらには文を書いて、Google+からリンクを張れば、完璧だ。

なんという過渡的措置w。


「En Rich」のロングインタビュー

これは久しぶりにいい文章。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2012.10.01

「ハンガー・ゲーム」

小説が売れているらしいのだが、本屋であまり見かけない。日本では受け容れられていないのだろうか。
最近ありがちな、格差社会批判の作品。格差の存在を匂わすとか、背景に置くとかではなく、最初から前面に出している。あまりの直球ぶりに安っぽさが目立つくらいだが、途中から手を加えて本物感を徐々に滲ませるなど、芸がある。以下ネタバレ。


参加者が命懸けで闘う様子を、安全な席から娯楽として見る。普通、映画にしろ小説にしろ、お話というものはそう作られている。物語の中に入りこむことで、現実の人生ではなかなか出会えない経験を擬似的に得るわけだ。

この映画を、普段通りに、そのように見ようとすると、観客は作品の中で、自分の醜いカリカチュアに出会うことになる。他人の苦闘を、メディアを通した娯楽として消費する自分の像に。

これは見ていて居心地が悪い。

このカリカチュアは、メディア、特にソーシャルネットワークに強く接続された我々の自画像にほかならない。常に他人の評判を気にしながら、その支持を、あわよくば具体的な支援を、受けようと駆り立てられている。あるいは当事者に手を貸すことで利益を得ようとしている。

はじめに、そうした居心地の悪さを見せつけた上で、作り手はカリカチュアに少しづつ現実感を持たせていく。それによって、格差社会の重層的な構造を露にしようとしているかのようだ。

1%の勝ち組と99%の負け組、といった表現は、勝ち負けの間に断絶があるように錯覚させるが、現実はそこまで極端ではない。この映画では、一応勝ち組側に身を置いていても、ゲーム参加者の人間性の発露に共感する者が少なからず居ることを匂わせている。その一方で、ゲームで死闘を繰り広げる側も、メディアの前では本心を隠して、受けを狙うキャラクタを演じ通している。勝ち組は人間性の回復を求めているし、負け組は虚像を操作することを学んでいる。程度の差はあれ、同種の人間かもしれないのだ。


その同種の人間に、過当競争を強いる社会、競争を煽って見世物にするメディア、それを娯楽として見る我々自身、それらへの強い批判を見ることができる。


この構造の外側に、作り手はもう一つ、1%の中核ともいうべき者を置いている。これがどうなっていくのかは、続編があるそうだから、そちらに期待したい。

続編のストーリーをいまから予想しておくと、これは三角関係の利用、ということになる。本作は、勝気のヒロインと控えめで一途な若者の命を掛けた恋物語、という設定に酔いしれる勝ち組、を見る映画だったわけだが、次は、ヒロインを挟んで争う二人の若者、という設定をグロテスクに楽しむ勝ち組、に起きる変化、を見る映画になるのではないか。たぶん。

どうにも複雑だし、座りが悪い。
でも次も見てしまいそう。

Pic02

公式サイトのキャスト紹介ページの縦スクロール機能がちょっと面白いです。

[追記]肝心な一文を書き落としていたので追加しました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« September 2012 | Main | November 2012 »