「ネイビーシールズ」
本物っぽいいろいろが出てくることを除けば、ストーリーとしてはステレオタイプ。でも本物らしい部分に集中して見れば、これはそれなりに迫力ある映画。以下ネタバレ。
冒頭がすごい。テロリストに囚われた諜報員の救出作戦が描かれるのだが、のっけから、精密に組み立てられた隠密作戦と、露見後のがちんこ銃撃戦の迫力を味わう。隠密部隊はテロリストと同等程度の火力しか持っておらず、作戦の緻密さで初期の目的を達成するも、撤退するところを新手のテロリストに捕捉されて窮地に陥る。絶体絶命のピンチで川に飛び込む特殊部隊の車の向こうから現れるのが、あらかじめ綿密に連絡をとりあっていた支援部隊のボート。これの機関砲が火を吹いてたちまち形勢逆転というにくい演出。実際にはもっと隠密裡に撤収完了なのだろうけど、映画だし、これはこれで。
ここで露になるのが、テロリストが持っている普通の銃と、軍が運用している重火器との段違いの威力の差。軍のボートに搭載されていたのは、銃というより砲と呼ぶ方がいいのだろうけど、これの火線がもう酷いというか非人道的というか、シャツ一枚でわらわら集まっているだけのテロリスト(というか麻薬密売業者の用心棒)たちが、かわいそうになる。君たちもう許すからはよ逃げなさい。あんなものに素肌でまともに向き合っちゃいかんだろ。
その昔、ロシアの皇帝が、はじめて機関砲というものの試射を見たときに、「このようなものは人間に対する冒涜である」とかなんとか言って採用を却下したそうだが、その心境に深く同意できる。
とまあ、冒頭に戦闘シーンのハイライトを詰め込んであるわけだが、実はこの後が本当の問題部分。探知できない自爆用爆発物を巡る闘いになるのだが、戦闘の迫力は冒頭ほどでないものの、こんなニュースを見るとぎくりとする。
「アルカイダ「検知不能」爆弾の脅威」
なんだか、世界のあちこちでは、わしらの想像もつかないようなことが、実際に行われているのね、ということが、うっすら感じられて寒気がする一本でした。
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