« 「ワン・デイ」 | Main | 「ネイビーシールズ」 »

2012.06.30

120626入院のことなど

新しいバイクを買うかどうか検討するために、レンタルバイク屋で借りてちょっと走ってみた。それが今回の入院の遠因といえばまあそうだ。

発売されたばかりの新車なので、レンタル屋でも、新品でしょと自慢される。けれども、乗り慣れている人なら承知のとおり、それは新品タイヤの皮が剥けていないことを意味する。

最初は慎重に、小雨の中を安全運転で首都高から東名へ抜け、厚木から宮が瀬湖への慣れたコースでいく。スペック上のパワーは、今乗っているものよりもかなり小さいのだが、空冷と水冷の違いなのか、技術の進歩なのか、乗り心地は遜色ない。高速での万一のときの加速も余裕がある。

結果に満足したので、道志道へ至る手前の青根のスーパー銭湯で汗を流して帰路につく。帰りは宮が瀬湖から秦野へ抜ける方の峠道をいく。
こちらは、神奈川県内としては比較的整備されておらず、オフロードタイプを試すにはよい道。すこし脇へそれて砂利のあるところを走ってみたりいろいろ試す。フロントのひらり感は、空冷に比べて少し劣る感じがするが、それでも、主用途がキャンプのための移動手段という自分にとっては、十分すぎる性能だ。これであの低価格は嬉しい。買いだな。

かなり乗りこなせてきて、後ろタイヤは十分皮がむけたようでもあり、ちょっと油断があった。山道ももう終わって里に下りてこようかというあたりで、少しだけ攻め込み過ぎて、前ブレーキを少しだけきつく握ってしまい、霧雨で濡れた路面上で前輪ロックして転倒。

大反省。
5年間無事故無違反の安全運転だったが・・。

何人か通りがかりの親切な人に助けてもらいつつ、後始末。バイクは、幸いプラスチックのカバーが擦れた程度。水冷だが案外打たれ強いようだ。ロードサービスを使ってレンタル屋さんの修理工場に直送。迷惑掛けてすみません。自分は電車で帰宅。保険を掛けておいたのは不幸中の幸いだった。不謹慎なようだが、何度かこけてみないと本当の限界はわからない。今回、機体の頑丈さが確認できたのは収穫。

翌日、腫れがひかないので、一応救急車を呼ぶ。日曜なので、これ以外に診察を受ける手段がない。4箇所ほど救急隊員がCALLしてくれた後、受け入れ先決定。電話は1箇所づつ掛けて、症状について同じ内容を口頭で伝える。断られては次の病院へCALLを繰り返す。結局これに40分ほどかかった。所定のフォーマットに入力して10箇所くらいに一斉送信の方がよさそうにも思うがどうなんだろ、と罰あたりなことが頭をかすめる。救急隊のチーフらしき初老の男性に、本当はちゃんとした整形外科へいって診てもらうのがいいんだぞ、と真顔で諭される。ありがたい。

救急隊のお蔭で、どうやらちゃんとした病院が見つかったようだ。15分ほどで高輪プリンスの向かいにある閑静な地区の病院に到着。レントゲンを撮って、鎖骨骨折を確認し、ショルダーハーネスで胸を反らすように固定して、この日は家に帰る。

* * *

数日後、救急担当ではない、整形外科の正規の医師に診てもらう。このまま自然にくっつくのを待つのがよいとのことで、姿勢は不自由だが、ハーネスをはずさず、1週間経過。2度目の診察に行くと、今度はCTというものを撮る。この画像が3Dで表示されて感動。こんなにはっきりわかるんだ。
んで、はっきりわかった結果、手術ということに。折れたうちの短い方が変な角度になっているうえに、割れているということが、CT画像のおかげで素人目にもすごくよくわかった。入院はさらに1週間後ということに。

幸い、不思議と痛みはないので、その間に仕事の区切りをつけるべく激しく働く。ハーネスで引っ張られているのと、折れたところを庇うために、肩や背中の筋肉を始終緊張させているので、ひどく疲れる。
が、ハードワークのかいあって、対外的にも一区切り。これで20日程は放っておいても大丈夫。ちょうど区切りに向けた追い込みのタイミングだったのも幸いした。

入院は1週間の予定。

* * *

入院初日は何もすることがない。それをよいことに、仕事場のパソコンにVPN経由でリモートログインしてちょっとした作業や指示出し。他の人が病院の浴衣姿で思い思いに休んでいる中でキーボードをひっきりなしに叩くこの違和感w。持ってきたローカルの端末の性能がよくないので、ちょっと勉強がてら試してみようと思っていた負荷の高いプログラムは諦める。

ここは、食事がすごくいい。例えばこんな感じ。サーモンのサラダ、肉じゃが、ソーセージの大きいの、インゲンの白胡麻あえ、オレンジ、味もいい。
Imag3266

エレベータには、こんなポスターが。病院食のレシピ本を出しているらしい。
Imag3271

入院など初めての経験で、病院食のまずさや量の少なさはいろいろ聞かされていたから、これは嬉しい誤算だった。

* * *

翌日、手術。首の近くなので、全身麻酔。眠っている間に全部終了。腕はいいんじゃないか。助かった。術後一日は、点滴で栄養補給と、尿道に入れたカテーテルで用足し。こういうのも初めての経験。

二日目あたりから、カテーテル、点滴の順ではずしていく。傷口は大きいが綺麗に閉じられている。腕のむくみがまだとれず、ずっとうつらうつら寝ている。

三日目の朝は、快調。むくみも収まりはじめて、普通に歩ける感じ。体温が微熱レベルで推移しているが、術後3、4日はそれが普通だそう。

4日目、退院に向けた準備。ちと外出して、家の郵便物を回収ついでに映画を見る。

5日目に退院。

* * *

幸いにして大事に至らず、もともと健康体だったこともあって、今回は乗り切った。そうはいっても、全身麻酔手術は結構な体力を使うようで、なるべくそんな羽目にならないよう自重したい。

入院3日目にネットで7日後に震度6~7の地震が来るような記事を見かけた、その日の東京の夕日。
Imag3270

地震来るんかなー。


映画などで、寝台に寝かされていた登場人物が、点滴の針を引きちぎって脱兎のごとく駆け出すシーンなどがよくあるけど、今後は少し割り引いてみることにしよう。あんなことしたら結構痛いと思う。w

|

« 「ワン・デイ」 | Main | 「ネイビーシールズ」 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 120626入院のことなど:

« 「ワン・デイ」 | Main | 「ネイビーシールズ」 »