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2012.05.20

「ダークシャドウ」

たぶん、英語がもっとわかれば、より楽しめるのだろう。浦島太郎なヴァンパイアが現代に蘇ってお家再興に奮闘するコメディタッチのソープドラマ風。以下ネタバレ。

キャラクタが、とってつけたように変人揃いなのは、原作がTVドラマだからだろうか。毎週放映のような背景で、ネタ枯れに備えている印象。映画では、キャラクタの多彩さが、かえって仇になったような気もする。

主人公の台詞の言い回しは、きっと古風な味付けなのだろう。服装も見るからにそれ風。ロンドン風ということになっているのはTV放映当時の英国に対する風刺だろうか。その古風なふるまいとものいいの中に、現代っ子のおしゃべりから覚えた単語が混じるのがおかしい。例えば検非違使を演じる中井喜一が、烏帽子装束で覚えたての単語「おっぱい」を会話の中に織り交ぜて、真面目にどや顔すれば、これは笑う。たぶんほかにもいろいろあるのだろうが、英語力が足りなくてよくわからなかった。

魔女役のエヴァ・グリーンは、モデルさんだけあってすんごい。美しい女は怖いのだ。主人公は一応無敵のヴァンパイアのはずだけれど、いろいろ歯が立ちません。ジョニー・デップはそういう役どころがよく似合う。結局この魔女を倒すのは、別の人。何百年も生きた魔女が滅びるときは、急激に老化してというのがお約束だけど、ここでは少し違う滅び方をする。このあたりは見てのお楽しみ。

全体にとりとめのない仕上がりだが、問題提起の芽は随所にある。家庭教師の生い立ちとか、義父のコソ泥根性とか、安産型のナニであるとか。そもそも全トラブルの発端は主人公の浮気症であるわけだし。これはエンディングではっきり示される。

たくさんの指摘はあったけれど、これ一作だけでは消化不良か。「パイレーツ・・」のような連作に持ち込むことをイメージしているかもしれないが、少々難しい気もする。

クリストファー・リーがちょい役で意外なところに嵌め込まれている。なるほどこれはそういうコンテクストの映画なのかな。

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