ネット・プライバシー・保険
9分9厘の人にとって、自分のプライベートな行動履歴がビッグデータの中にあったとしても、それを使って弱い特定個人を攻撃する者が現れなければ、問題は顕在化しない。
人に知られたくない自分の行動履歴が、リアルの人間関係の中に狙い澄まして投げ込まれるような、対象個人を特定した攻撃が発生したときに、はじめて問題は顕在化する。
こうした攻撃によって個人が受けるダメージは大きいから、それに対処する何らかの方策が必要になる。事前の予防的なものと、事後的なリカバリーの2種類があるだろう。
法律や業界団体の自主規制で予防的に対処する、というのが、事前対処の代表的なものだ。企業活動等とのバランスの中で議論し、それぞれの文化の中で、線引きをしていくことになるのだろう。
事後の対処については、いまのところ、あまり議論されていないように思える。リカバリーには様々な方法があり得るが、コストが掛かるものになろう。そのコストを個人が負担できるかどうかが、課題としてある。
発生確率は低いが、一旦顕在化した場合には、大きなコストが掛かるような課題については、保険という対処方法が向いているように思うのだが、もう在るのだろうか。「フェイスブック保険 新登場!」とか。
よく知らないけど。
「駅員が女性の乗車履歴ネットに掲載」
「女性のパスモ履歴引き出し→「2ちゃんねる」で公開 東京メトロ駅員を懲戒解雇」
女性は昨年8月に転居し、昨年12月には東京メトロに慰謝料を求める訴訟を東京地裁に起こした。勝訴して企業にコストを負担させるのも手だけど。。訴訟を起こして証拠集めをして勝訴までもっていくのは、仕事に追いまくられる普通の個人には結構たいへんそう。
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