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April 2012

2012.04.22

「タイタンの逆襲」

「タイタンの戦い」の続編。同様のフォーマットでスケールを拡大した3D映画。ギリシャ神話のストーリーや寓話性を忘れて、登場する英雄や怪物の能力だけを拝借して仕上げた、B級アクション映画。といっても、特にクロノスが動き出してからは、結構アドレナリン噴き出しまくりで、見終わった後の心地よい疲労感がある(笑)。以下ネタバレ。

B級といっても、神の滅びとか骨肉の争い、許しと和解、肉親に対する過剰な憎悪など、一応深淵なテーマが埋め込まれている。あらすじの方も、ペルセウスとアンドロメダは結婚するとか、アフロディテの元夫であるヘパイストスを、アフロディテの愛人であるアレスと噛み合わせるなど、前作よりは神話を踏襲しているところもある。もう少し力を入れれば立派な英雄物語になりそうだけど、アクション重視のこの路線も悪くない。オリンポスの神々より古いはずのタルタロスをヘパイストスが作ったことにするなど、少々無理もあるけれど、まあ、細かいことは気にしない。
ギリシャ神話の終りがどうだったか思い出せないのだが、確か、オリンポスとティターン族との総力戦だったような気がするので、(いや、北欧神話とごっちゃになっているかな?)大筋はこれでいいのだろう。ハデスは参戦していなかったと思うが、まあそれはそれ。

2Dで見たのだが、登場する怪物たちや、迷路などかなりの迫力で、あるいは3Dで見た方がyかったのかもしれない。ゴールデンウィークに気晴らしに見るには、向いているかもしれない一本。

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2012.04.18

ネット・プライバシー・保険

9分9厘の人にとって、自分のプライベートな行動履歴がビッグデータの中にあったとしても、それを使って弱い特定個人を攻撃する者が現れなければ、問題は顕在化しない。

人に知られたくない自分の行動履歴が、リアルの人間関係の中に狙い澄まして投げ込まれるような、対象個人を特定した攻撃が発生したときに、はじめて問題は顕在化する。

こうした攻撃によって個人が受けるダメージは大きいから、それに対処する何らかの方策が必要になる。事前の予防的なものと、事後的なリカバリーの2種類があるだろう。

法律や業界団体の自主規制で予防的に対処する、というのが、事前対処の代表的なものだ。企業活動等とのバランスの中で議論し、それぞれの文化の中で、線引きをしていくことになるのだろう。

事後の対処については、いまのところ、あまり議論されていないように思える。リカバリーには様々な方法があり得るが、コストが掛かるものになろう。そのコストを個人が負担できるかどうかが、課題としてある。

発生確率は低いが、一旦顕在化した場合には、大きなコストが掛かるような課題については、保険という対処方法が向いているように思うのだが、もう在るのだろうか。「フェイスブック保険 新登場!」とか。


よく知らないけど。

駅員が女性の乗車履歴ネットに掲載
女性のパスモ履歴引き出し→「2ちゃんねる」で公開 東京メトロ駅員を懲戒解雇

女性は昨年8月に転居し、昨年12月には東京メトロに慰謝料を求める訴訟を東京地裁に起こした。
勝訴して企業にコストを負担させるのも手だけど。。訴訟を起こして証拠集めをして勝訴までもっていくのは、仕事に追いまくられる普通の個人には結構たいへんそう。

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2012.04.15

「ジョン・カーター」

「火星のプリンセス」ですよ! 麗しのデジャー・ソリスに胸をときめかせたのは、まだ鼻たれだった頃のこと。そのときの表紙がこれです。http://www.tsogen.co.jp/wadai/0105_01.html はっきりと覚えていますとも。

んで、映画の方に登場するデジャー・ソリスは、かなーり現代アメリカナイズされていて、ちょっと違う印象。刺青なんて893さんとDOJINさんがするものと教わって育った私には、少しハードルが高いです。最近はそうでもないらしいので慣れなければ。きっと、たおやかな美女にしてしまうと、現代の米国社会では、女性の地位とかなんとか様々な波紋を投げ掛けてしまうのだろう。少々残念だが、これでよしとするほかない。

お話の方は、これはもう原作をほぼきっちり踏襲して、細部で少し変更はあるものの、大満足の出来。快男児カーターの暴れぶりもお見事。いうことありません。

キャラクタの造形は、どうだろう。。緑色人、特にタルス・タルカスは、もう少し線が太くてもよい気がした。ウーラはもっと獰猛な外見の方が似合うなど、少し違和感はある。飛行艇はよくできている。

バルスームの、乾燥して薄い空気感がよく出ていた。サーン族という謎の黒幕は原作にはあったろうか? これを登場させることで、原作ではやや曖昧だった地球とバルスーム間の移動方法をうまく説明している。しかし同時に、明快な冒険ものに、一抹の黒雲を導入してしまったようで、お話としては難しいところ。正直、そんな超越的なものに対しては、いくらカーターでも勝ち目は五分五分かそれ以下だと思うのだが。たぶん、デジャー・ソリスが第9光線の使い方を解明して対抗するのだろう。それはそれで面白い。

大赤字必至などと言われているそうだけれど、シリーズになれば、たぶん見に行くと思います。

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「バトルシップ」

タイトルを和訳すると「戦艦」。空母やミサイル艦などハイテク兵器が主役になる中で、忘れられた存在だが、大きさ重さ打たれ強さなどのレトロな価値基準からすれば、依然侮れない存在感。そもそもハイテクなものは、それが機能する環境下ではじめて力を発揮するものなので、環境が破壊されたときには、スタンドアローンで原始的な力がモノをいうことになる。それを見せてくれる立派なB級映画。火薬の量が多いので、見ていて少し疲れる。以下ネタバレ。

爆発が豪快なのが、この映画の売り。これでもかというくらいに、金属と金属がぶつかり合い、大爆発と破滅的な破壊が派手に繰り広げられる。それに比べると、主人公の彼女のダイナマイトバディは、意図に比べて少し火薬の量が不足気味。まあ、それはそれ。

海上戦闘だけでは一本調子になると見て、陸上での通信施設を巡る攻防も織り交ぜた手法は、それなりに機能した。戦闘で両足を失ってリハビリ中の元ボクシングチャンピオンが、頑強そうなET相手に奮闘。ナード君も好アシスト。連携プレーで敵に勝つお約束の展開。

B級らしく、思わせぶりな演出もある。轟沈していくイージス艦から主人公たちが脱出するときに、わざわざ艦尾までよじ登ってから飛び降りるのは、明らかにタイタニックの見過ぎ。側面からさっさと逃げるのが普通だろうけど、そうはしない。

仕上げは、あの船を動かして艦砲射撃の一撃で決着をつける。胸のすくような大鑑巨砲主義の炸裂。

そのほか、高速で転舵する戦闘艦の傾き具合など、普段は見られないような迫真の映像などもあって、その向きには突っ込みの入甲斐がありそう。休日の暇を男仲間だけでつぶすにはそれなりの出来。でもエンドロールの後のおまけは、特に必要とも思えず中途半端だった。このお話はこれっきりでいい。

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「宇宙戦艦ヤマト2199」

テレビ放映の筋はそのままに、絵を新しくして、第1~7章までつくる予定とのこと。いわゆるリバイバル。子どもの頃に熱中していた向きには懐かしい企画。以下ネタバレ。

私の周囲では評価が高いのだが、私自身の感想は、残念ながら、リバイバルの域を出ないという印象。懐かしさはあるが、感動を呼ぶには程遠い。

一番よろしくないと思ったのは、話を流してしまっている点。テキストでいえば「感動的ですねー(棒読み)」というのに相当する。この物語には、山と谷がたくさんあるのだから、それをもっと生かす方向で脚本を書いた方がよかった。見せ場にはもっと時間を掛けなければならない。あれだけヒットした作品を再上映するのだから、作り手には大変な制約が課せられているのだろう。それが裏目に出たのだろうか。

もう一点、これは私の側の問題なのだが、ヤマト本体のデザインがひどく古びて見えてしまったこと。コスモゼロなどは、今風に焼きなおしても十分かっこよくアレンジできていると思うのだが、ヤマトのあのデザインだけはアレンジのしようがない。国語の時間に一心不乱にヤマトの絵を机に描き続けて先生に鉛筆を取り上げられたりしつつもパースを利かせる技法を身に付けた少年がそういうのだから、間違いない。もしあのときヤマトの本体ではなく森雪を一心不乱に描いていたらきっと違った人生があったと思うが、それは置く。

そういうわけで、懐かしさは心の奥だけに仕舞っておいて、たぶん2章以降は見ないと思います。

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