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2012.03.13

「シャーロックホームズ シャドウゲーム」

シリーズ第一作は見なかった。ロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウの取り合わせは面白いだろうなとは思いつつ、なんだかシャーロックホームズのイメージが壊れそうで。二作目でやや抵抗も薄れたので見てみると、やっぱりイメージは壊れた。それなりに面白くはあったけど。以下ネタバレ。

原作はもうほとんど覚えていない。だから、原作との違い云々で特に違和感はない。お話にはかなり引き回される感じ。作り手側のご都合でどんどん進む。ミステリ仕立ての現代の小説は、登場人物の心の襞を描くことで、物語としての奥行きをつくっていると思うのだが、この映画にはそういう奥行きはない。「探偵小説」という懐かしいカテゴリそのままだ。

その代わり、アクションは派手。シャーロック・ホームズというより、インディージョーンズと言ってもいいくらい。違いといえば、美女の危機を主人公が救うみたいなお約束がないこと。ホームズのストイックなイメージが生かされている数少ない点だろうか。

結局、モリアーティ教授がなぜジプシーの女を狙ったのかは、曖昧なままで終わる。暗殺者となった彼女の兄にお話を引っ張っていくための糸口だというのはわかるのだが、教授のような慎重な人間が、無意味に手掛かりを増やすとは思えないので、違和感が最後まで残る。それが、物語の中で引きずり回されたと感じる理由。

ホームズ流の推理というものが、それだけでは現代のエンタテイメントにはやや力不足だという感覚は正しいだろうから、いろいろ味付けは必要なのだろうけれど、次も見に行くかどうかは微妙というところ。

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