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2012.02.05

「ハンター」

想像していたのとはちょっと違っていた。以下ネタばれ。

上映時間の少なくない部分は、主人公がハンターとして罠を仕掛けるシーンに使われている。にも関わらず、その部分はやや退屈というか、ほとんど印象に残らない。主人公の闘いは、ハンターとして獣を相手にするものというよりは、人間のエゴを相手にするもののようだ。となれば、お話の筋もおおよそ読める。

作中の終りの方では、けっこう主要な登場人物があっさり死ぬから、娯楽作品と見るにはかなり違和感がある。自然に対する人間の卑小さを表しているのであれば、ひとつのスタンスではある。自然と向き合って生きているオージーの感性なのだろうか。よくわからない。

助演が多いウイレム・デフォーを主役に持ってきたことといい、主要人物のあっけない死といい、この映画からは何か独特の感性が放射されているようだ。ヒロインが、絶滅したと思われていたタスマニアタイガーの生き残りについて、「死んだ方がいいの」と言ったのが、象徴的だ。情緒的な環境保護とも、偏狭な開発主義とも違う何かが、そこから感じ取れる。

運命論的な態度と言うのは言い過ぎかもしれないが、少し醒めた目線を感じるのは私だけだろうか。彼女の最期も、まるで運命のままに、と言っているかのようだ。

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