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2011.11.05

草津志賀行記111105

この渋温泉には、木造4階建ての旅館が、隠れるように建っている。落ち着いた佇まいの中に湯屋の華やかさが微妙に出ている。奥の館の開放的で軽やかな意匠に対して、表側の新館とも言うべき建物は、写真は撮らなかったが、頑丈さを演出した威圧的なつくりの玄関なのだ。この入り口は客商売たる旅館の口の堅さを示しているだろうか。
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昨夜泊まった宿はここではないが、入ると内側から鍵をかけられる座敷風呂などがあり、湯屋のラブホ的側面も感じさせる。そうしたものを含んで、かつ端整に建築されたものには、綺麗な色気がある。ちょっと褒めすぎか。
余談だが、「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋には、そういった性格が想定されていたと思う。家族向け映画だから表面には出さないが。

そのほかにも、この鄙びた街並みには好感が持てる。下手な写真ではうまく表せない。
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ここから少し南には小布施町がある。街並みづくりに精力的に取り組んでおり、その努力は賞賛に値するけれども、しかし、そこはかとない作為の感じは拭えない。それに対して、この一見なんでもない町並みの自然な感じはどうだろう。長い時間を経るということは、こういうことなのだろうと思う。伝統的建造物群保存のような、表面的な意匠の揃いとは違う、しっくり感がいい。抑制が効いた感じ、とでも言うか。

一方で、お茶目なところもある。伝建のようにある時代でフリーズせず、いまも生きている。
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早起きをすると、いろいろいいことがある。コンクリートの都会を離れてツーリングに来るのには、こんな朝の何気ない景色を見られることもひとつの理由。
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さて、温泉街から少し山奥へ行くと、渋温泉の目玉、野猿公苑がある。朝8時半からということだが、早めに行ってみる。
誰もいない駐車場にバイクをとめて、遊歩道を歩いて行くと、ちょうど猿の群れが山の斜面からわらわらと現れるのにでくわした。駐車場や河原に散開していく。朝の運動だろうか。雑草の葉をちぎって食べている猿もいる。人をまったくおそれないのを見るに、たぶん餌付けされているのだろう。
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工事の人たちの後を、少し距離をとって登っていく。河原の紅葉が美しい。昨夜泊まりそびれた一軒宿もある。
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入り口の料金所でしばらく待つと、職員の人たちが来る。毎朝、山にいる猿を呼子で呼び寄せるのだそうな。餌の時間ということらしい。数人は山へ入っていき、上の方から追ってくるようだ。川の両側の斜面の広範囲にわたるエリアの中で、群れの居場所が毎日変わるというからたいへんだ。今日はほぼ定刻通りだが、昨日は群れを温泉場まで連れてくるのに11時近くまでかかったとの由。

静かな山の杉林の中が、突然ざわついたかと思うと、先ほどとおなじように、忽然と群れが湧いて出た。勝手知ったように、料金所を抜けて温泉場の方へ行く。三々五々という感じ。ここは動画をたくさん撮ったが、cocologには載せられないようだ。
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youtubeに載せておく。

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http://www.youtube.com/watch?v=wLcQxXagUcA

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http://www.youtube.com/watch?v=Ivw3GuAXkcc

111105yaen03
http://www.youtube.com/watch?v=_hzgiWg14kY

111105yaen04
http://www.youtube.com/watch?v=88DyjGwyjNs

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http://www.youtube.com/watch?v=4bZL2G0njIM

111105yaen06
http://www.youtube.com/watch?v=AvjhprAtaqk


さて、念願の猿もたっぷり見たし、あとは高速乗って東京へ直行。
帰ってきてみると、志賀高原の涼しさに慣れた体には、これでも暑い。

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