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2011.04.10

「ザ・ライト」

恥ずかしながら、ライトと言えば、light right,liteしか知らなかったが、この題は"The Rite"儀式、という意味だ。自ら信仰心は無いと口にするアメリカの若者が、ローマでの体験を経て悪魔祓い師になるまでを描く。以前大流行したエクソシストのシリーズとは違ってホラー色は薄い。物語としても深味はないのだが、見方によっては興味深いところがある映画。以下ネタバレ。

主人公の若者は、経済的な理由から大学へは進まず神学校へ入る。司祭にはならずに学位だけ取るつもりだ。自分には信仰心が無いと思っているが、周囲からは違う目で見られている。彼を見込んだ教師達の導きで、ローマへ行ってベテランのエクソシストに会い、そこで信仰に目覚めることになる。

この映画が興味深いのは、彼の覚醒を通じて、その信仰の源を描き出している点だ。おどろおどろしさだけが記憶に残った「エクソシスト」とは、そこが異なる。彼の信仰の源は、世界を二分する善と悪のような大げさなものではなく、ほんの小さな物語ではあるけれど、多くの観客の琴線に触れるだろう。悪魔祓いの儀式の重苦しさの中に、似つかわしくない清涼感をもたらして、信仰の強さにリアリティを与えている。そこを見るべき映画。

それにしても、アンソニー・ホプキンスが最後にあんな顔になってしまうとは。おそろしや。

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