東北海側行記110430-2
若林区から北上して、松島へ。行政区分で言うと塩竃市になる。ここは風光明媚なところで、国交省などの被災地域図など見ても、湾内は比較的被害が少なかったように見えた。確かに、海からすぐ山になっているので、水を被ったのは、海近くの部分だけではある。が。

擁壁の上はなんともない。下は全滅。この落差は、これから随所で目にすることになる。
では高台は無事かというと、大地震の直接の被害が目立つ。洒落たデザインのアリーナも学校も、ガラスが割れたり外壁が一部落ちたりして、使用禁止になっている。
しかし、眼下の火力発電所を見ると、やはり2階建ての建屋がやられている。単に波が通り過ぎたのだはなく、あの高さまで、この広大な海面全体が持ち上がったということが想像を絶する。それは、このあと海辺に下りてみるとわかる。

ここも自衛隊の野営地に。向こうの二人がテントを設営している。

どうすんのよこれ。みたいな。これはまだ序の口だったりする。
海岸から少し離れて、石巻バイパスを通る。鳴瀬川にぶつかって、河口へ下っていく。高速の橋が掛かっているこのあたりは、河口から5KMほどあるはずだが、家、車、ボートの残骸が仲良く流れ着いている。

この先しばらく、国道45号はやや陸側をはしる。海抜もそれなりにあるだろうが、今度の津波はここまで到達している。家屋は無事だったものも多いようで、後片付けが進んでいる。

ラーメン屋が一軒だけ開業していたので、入ってみると、地元の人ばかり。通りすがりに対する微妙な空気を感じたので注文せずそっと出る。あれはもしかすると半ば炊き出しのために、無理を承知で店を開けていたのかもしれない。済まないことをした。
ローソンで新聞を買って、駐車場で持参の食料を食う。チーズにクラッカーにコンビーフの缶にミネオラ。コンビーフは初めてだが、案外満腹感があってよい。ミネオラはオレンジより小粒で嵩張らない。申し訳ないような贅沢な飯。目立たないように食う。
ここで、炊き出しをしているのを初めて見る。実施しているのはキリスト教系の団体のようだ。身寄りのない年寄りばかりでもなく、結構若い人もいる。物資が足りない、ガスと水が来ないなど、事情は様々ありそうだ。

もちろん、家ごと全て失った人も来ているのだろう。道が低地に降りていくと、突然そうした光景に切り替わる。

さらに東進すると、意外な光景が現れる。万石浦という内海の沿岸は、水は被ったと思われるものの、破壊の跡は目立たない。これは、入口が極端に狭いこの浦の特殊性ゆえだろう。このすぐ東の女川との落差が際立つ。

PART2はここまで。









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