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2011.03.26

「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」

原作の漫画以外は、実はあまり映像を見ていない攻殻。いや、見たのかもしれないが、内容の印象が薄くて忘れてしまうのかもしれない。忘れやすい理由のひとつに、たいへん理屈っぽい点が挙げられることは疑いない。今回もハードボイルドめかした屁理屈が全編を彩る、いつもながらの攻殻。ファンはとりあえず見に行く、でよろしかろうと思う。以下ネタバレ。

DVDを見ていないので、お話に少しついていけないところもあったかもしれない。特に最後の犯人の正体については思わせぶりで、草薙素子の追っかけでもない私にはよくわからなかった。

このシリーズの魅力はなんだろうか、といつも思う。情報力、機動力、隠密性、荒事勃発時の無敵ぶり、草薙少佐のエロすぎる擬体など、インテリおたく男子にいかにもウケそうな諸々は置くとして、おそらく、公安9課という、役所でありながら役所らしからぬ舞台設定が大きいのではないか。

この部署のプロフェッショナルな面々は常に権力闘争の前線にいる。誰かの駒として動くことを原則的には拒否しながら、法が定める理念を貫くべく、時には脱法行為を武器として、活躍するわけだ。その理念と現実の矛盾が、このシリーズの魅力だろう。

社会ネタを、無理すぎるくらいにいろいろ詰め込んだ今回は、しかし、いずれのネタにも結論を出せないまま、なんとなく終わる。最後の荒巻の台詞が、それをきちんと弁明しているところがにくい。確かに、そんな問題に明快な答えなどないのだ。

それにしても、サイバーパンク以来の電脳空間という言葉や、リアルとネットの二重世界のイメージも、随分古くなってきた。このシリーズも、ようやく賞味期限切れを迎えたのかもしれない。

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