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2011.01.01

「エリックを探して」

神様仏様バース様っ。。。のバース様のような存在。いや、それ以上。それが、マンチェスターユナイテッドにおけるエリック・カントナだ。とでも言えば、この選手がレジェンドであることは納得がいくだろうか。私はもちろん知らなかった。しかし、ルーニーのおかげで時折マンUの試合の様子を見ることがあり、このチームと地元との絆の深さはなんとなく感じていた。その伝説の選手が、しょぼくれた郵便局員を勇気づけ、仲間の存在に気付かせ、にっちもさっちもいかない状況から救い出すというお話。以下ネタバレ。

マンチェスターというと、産業革命で有名な英国第二の都市、という印象だったが、意外にも市域での世帯平均所得は英国平均よりも低かったりするらしい。確かに衰退する工場労働者の街というイメージはある。(日本のではなく、階級がはっきりしている英国での労働者)。ここ十年ほどは、第三次産業への転換で盛り返してきているそうだが。

そうした土地柄のためなのかどうか、地元サッカークラブへの愛着は大きい。お話の主人公が働く郵便局の面々も、仕事が終わればパブでビールを飲みながら熱狂的にTV観戦だ。米国人にチームが買収され、ファンが二分されたからといって、全員のチームへの愛が冷めるわけではない。

そんなチーム愛とも仲間愛ともつかない絆を、主人公が抱えた様々なトラブルへの対処を通して描いた、これはアツい友情の映画。引っ込み思案な主人公が、自分を励まして解決策を考えるために、自己の投影として無意識に呼び出すのが、彼らの英雄、エリック・カントナ、という趣向。

クライマックスでは、一部、フーリガンたちによる違法な暴力行為とも見られかねない部分があるが、それも義理と人情から出た悪を懲らしめる闘いだから、目をつぶって見るのが正しい鑑賞態度。監督も言っているとおり、これは反個人主義の映画なのだから。

いいね!とクリックしたくなる一本でした。

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