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2010.12.18

「TRON:LEGACY」

このタイトルはやはりアルファベットで書きたい。割と定型的なお話にも関わらず、またしても感動。定型をうまく料理して見せることにかけてはディズニーの右に出るものはそうはいない。おまけに、新種のあるものが物語りの軸に加わって、説得力のある展開。第一作「トロン」の内容はもう忘れてしまったが、その頃よりは明らかに進化しているデザインと音響もあわせて、男の子なら見て損のない一本。以下ネタバレ。

完璧でなくてもいい、という創造主の境地に私は深く同意する。ちょっとしたプログラムの誤動作で預金通帳の数字の0が二つくらい増えていたからといって、”プログラム”を処断したりはしないとも。”ユーザー”の寛容を見よ。減っていたらむろん容赦しないが。

ソフトウエアが階層化、巨大化しているいまでは、昔のような意味での完璧さというものが求められなくてもいい世界も広がっている。HTMLコードを多少変に書いたからといって、それで大惨事が起きるわけでもない。OSやDBMSの世界とは違う。それにあわせて、創造主の全能感も薄くなってはいるだろうけれど。

お話では、”ユーザー”と”プログラム”だけだった世界に、ちょっとした異物を投入している。これは考えるととんでもないアイデアなのだが、映画の中では、物語の本筋を見失わない程度に、しかし物語を駆動するスパイスとして、うまく位置づけられている。そのあたりのバランス感覚がよい。

所謂トロン風デザインは、美しいがやや単調で時代遅れ感がある黒と単色イルミネーションの世界に、今回はAppleが好んで使う白が加わって、進化している。乗り物も多彩になった。なつかしいレコグナイザーに加えて、翼で飛ぶ乗り物も多数登場し、アクションを盛り上げる。控えめに言っても、超かっこいい。

音楽や効果音もいけてる。後で公式サイトを見ると、何か世界的な実力者がつくったオリジナルだとか。よく知らないが、TRONの世界にとてもよく合っている。

この世界の最後を rm * で終わらせた終盤と、その後のリア充の予感が今風。作中の、とあるプログラムの最期もあわせて考えると、これはTRON的な時代へのレクイエムでもあるかもしれない。

ちょっとした懐かしさとともに、それだけに終わらず、最新のセンスもブレンドされた感じの一本でした。

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