「シュレック フォーエバー」
シュレックはやっぱりヒーローだ。クライマックスのせりふはくさすぎる。くさいが、言ってみたいし言われたい。そういう観客の心を掴む、エンタテイメントの肝をしっかりおさえた良作。シュレックシリーズのアンコール的なつくりの、しかし一歩間違えばシュレックワールドの破滅に繋がりかねない緊張も一応孕んだ、絶妙な外伝。以下ネタバレ。
ドンキーに負けず劣らずの口達者な敵役が、今回の目玉。吹き替えで見たのだが、ランプルスティルスキンという舌を噛みそうなこの小悪党の声をあてている劇団ひとりがすばらしい。シュレックはいつもどおりの主役だが、やはりそれを引き立てる敵役の有無が映画の出来を分ける。シリーズのこれまでの三作では、敵役は、シュレックとフィオナの恋の障害のひとつに過ぎなかった印象だが、このランプルスティルスキンは・・入力しづらいじゃないか! ランプルスティルスキンは、入力のしづらさひとつ取っても、引っ掛かる存在だ。こういう主役とは対称的な敵役がいてこそ、気は優しくて力持ちみたいなシュレックの男っぷりも引き立つというもの。
ドンキーはじめ他の登場人物も、いつもどおりキャラが立っていてよい。味方のオーグたちや敵方の魔女たちの描き方も、主役との位置関係がぴったりはまっている。
倦怠期の冒険を乗り越えて、再び恋に落ちるシュレックのめろめろぶりもいい。新しく覚えた技も大団円で三つ子といっしょにお披露目して、ちょっぴり成長したところを象徴的にアピール。最後は、シュレックの末娘、○○ちゃんの、可愛いらしいアップ。うまい。うますぎる。
円満な家庭という、誰にでも受け入れやすいビジョンを押し出しながら、もう一度(何度でも)恋に落ちるときめきを忘れない、得がたいヒーロー像を描き出した一本。
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