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2010.11.06

「リミット」

原題の”BURIED”よりも、作品の意味をよく表している邦題の「リミット」。何が一体限界なのか。携帯の電池?ライターのオイル?棺の中の酸素? いいえ。それは忍耐です。何に対する忍耐? それは見てのお楽しみ。圧倒的な閉塞感が、最後の30秒で急速に別のものに昇華する、意味深な映画。以下ネタバレ。

映画の最後にオチを聞いて、なるほどそういう映画かこれは、と納得する。結末そのものは予想が付いていたが、オチでそうくるとは。主人公の最後の、台詞というよりむしろ間の抜けたうわごとの調子を聞いて、エンドロールに流れる人を食ったような音楽を聴いているうちに、腹の底から笑いが込み上げてくる。浮世のつまらない制約や権威のばかばかしさを笑い飛ばし、生きる力が湧いてくる。かどうかは観る人による。
私はというと、そう、我々はみんな、こういう存在だよね。と、はればれとした気持ちになった。

最後まで棺の中しか映さない映像なのに、こんな解放感が最後にくるとは。エンドロールまで含めて計算された仕上がりに脱帽。

自分を笑い飛ばせるなら、これは傑作。

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