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2010.11.30

パブリック/プライベートについての雑記

日本のソーシャルの概念は遅れている? 間違っている?

リアルかバーチャルかではなく、パブリックかプライベートか
なるほど。

BBSとemailしかなかった時代は、その区別ははっきりしていた。

blogとSMSでも、事情は同じだった。1対不特定多数メディアと、1対1メディアという、デジタルな色分けは交わらなかった。

MIXIあたりから、境界があやふやになったかもしれない。
twitterでさらにあやしくなった。

twitterもMIXIも、パブリックとプライベートを使い分けられそうな機能が付いているけれど、BBS/emailのように、起動するアプリケーションがそもそも違うという、はっきりした区別ではない。

これを、事業者側から見れば、BBSやblogのような、何か面白いからとりあえずやってみよう的な段階から、計算づくのビジネスの段階に移行した、ということかもしれない。境界を越えて利用者を囲い込み、ビジネスの種にしようとする思惑が立ちあがってきた。あくなき産業化の進行。

一方、利用者側の立場においては、区別が定かでなくなってきたことへの対応を、二つの面で迫られる。

ひとつは、ユーザインターフェースから情報を間違いなく読み取るスキル。BBS/emailなど単機能のアプリケーションには、それぞれの情報発信受信のスタイルが発生し、ユーザーインターフェースとともに記憶されたが、時代が下ってからのメディアでは、同じUIの中で、アイコンが点灯しているかどうかなどの違いを認識して使い分けなければならなくなった。慣れの問題かもしれないが、間違える危険は増した。

もうひとつは、人との関わりの濃淡を認識して制御するスキル。他人か身内かという単純な区別ではなく、複数段階の区別を自覚的に付けて対応することが必要になった。
これは、ある意味で、他人が自分にとって何者であるかを冷徹に評価する、ということでもある。

こう考えてくると、facebookは、最初は仕事のメールくらいに考えておけば、大きく間違うことはなさそうだ。そこから始めて、徐々にプライベート色の話題も振っていけばよいだろうか。


この種の議論は、ずいぶん前に、先駆的な人達の間で交わされていたような気がする。あまり見ていないから詳細は知らないので、だれかまとめリンクなど提示してくれるとうれしい。

余談だが、ここの言い方を、「不勉強で詳細は存じませんが、まとめリンクなどご教示いただければ幸いに存じます」とかなんとか書くかどうか。それを同じユーザーインターフェースの中で、相手によって使い分けるのは、少々しんどい。

* * *

「家族ぐるみのつきあい」という言葉を思い出した。これが身近にある場合と疎遠な場合とで、facebookに対する考え方は異なってくるかもしれない。

「親しき仲にも礼儀あり」でいけば、問題は少ないのだが。それは抑制的に発言するということであり、ネットにそぐわない気もする。そうでもないか。。。


フェースブックは日本でブレイクするか?(前編)

リスペクトを介して知らない人同士が共鳴するようなパブリック空間を作り、そこで有意義に情報を流せるようにならないだろうか?
この目的の元に、パブリック/プライベートの軸と、実名/匿名の軸が交わる、ということになりそう。

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