雑記101015
地球の裏側で落盤事故があったらしいけど、全員救出だそうでよかった。
それはそれとして、ハッピーエンドなので、少々遊んでもよかろうということで、救出直後に抱き合って喜んでいた人達の口には出せない一面を推理してみますた。
(うっ・・くっさー はやく風呂に入れなければ)
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「若者とシニアは安い職を争うが、一旦働けば若者は優遇される」
20代の給与の落ち込みはむしろ少なく、50代・60代のシニア世代が最も給与を減らしている。全体的に下がっているが、バランスとしては相対的に若者が優遇され、年功序列で高い給与を貰っていたシニアはシビアな待遇となっている。上二つのグラフについて、若者層の所得頭打ちが貧困の原因という説は、データからはどうも誤りの様だ。全世代的に給与が下がっていて、中でも以前と比べて年功序列が解消されている為か、50-60代の給与は特に高くならない、という話に過ぎない。なるほど。これは勉強になる。それでは何が貧困層増加の主因なのだろうか。正直、この統計をざっと見ただけではクリアカットな結論はまだ出ていない。ただ、一つ仮説らしきものは有って、それは「給与を下げて再雇用されている高齢者が全体に占める割合が増えているから」というものである。
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雇用されている限り若者は相対的にむしろ優遇されているということである。また、高齢者が安く再雇用される事が平均年収の低下や低年収層の拡大の主因という仮説が正しければ、それは貧困層が拡大しているという事では無く、単に高齢者の労働市場参加が拡大しているというだけで、問題にすべき話では無いと言える。では何が問題かと言えば、若者層の失業者の多さである。
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一見増えている貧困層は高齢者分については問題では無いので、厚生労働省的な観点では若者の失業問題に、脇目も振らず集中すべきである。
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人口を再生産するには、実質的に貢献が期待できるのはこの層までである。従って、その失業率が高いというのは由々しき問題だ。
ところで、若年失業の解消方法だけど・・
企業が如何に若者への教育コストを負担する気に再度なるかと、若者にもう少し職業的な基礎能力を教育で付けさせるかの二つしか論理的に無い。で、前者はたぶん今後期待できなかろうから、後者ということになる。実際、失業中の人は勉強の場があれば結構真剣にやるので、いい成績を上げるようだ。
そこから先は、企業がそういう人を雇用するかどうか、という話になる。社内政治が業務に占める割合が大きいところでは、勉強で身に付けた専門性をさほど評価しない。そうした企業が業績を落として淘汰されていけば、全体ではうまく回り始めるはずだけど・・・
社内政治が幅を利かせる企業の内情は、このあたりが参考。
「功労者である騎士団長の解任と、王国側の事情」
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