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2010.08.07

「ヒックとドラゴン」

子供向けではあるけれど、大人もそこそこ楽しめる良い仕上がり。無知から来る大人たちの恐怖や憎しみと、それを克服する若者というありがちな設定とお話だが、ドラゴンの種類が個性的で楽しい。戦闘訓練なども含め、TVゲームの影響大。お話のクライマックスが結構迫力があり、それを考えるとできれば3Dで観たい。X-PANDなら1500円とお手頃なのも嬉しい。以下ネタバレ。

主人公のキャラクタを、あくまでも軽めに描いているところが、特徴的ではある。ドラゴンたちも、それにあわせたように、かなり軽めのキャラクタになっていて、親しみが持てる。その軽さは、あるものの重さと対比させるためだったことが、クライマックスではっきりする。あれはたぶんリヴァイアサン(強圧的で搾取の主であり凶暴にもなりうるという昔の解釈での)を表しているのだろう。このシーンの迫力は一見の価値がある。3Dでとりわけ観たいのはこの部分だ。

この難物を、若いヒック達が、あくまでも軽いノリで、知恵と連携プレーで倒すのが、この映画の醍醐味。ヒックの父、バイキングの英雄と言われた男が、力だけで立ち向かい、自分の無知と無謀を悟るのと対照的だ。

相棒となるナイトフューリーのトゥースが失った尾羽根の半分を、鍛冶屋見習いのヒックが義足ならぬ義羽を作って補ってやるのだが、これが完全な義羽ではなく、ヒックが乗って操縦しないとうまく飛べないようになっている。これを見て最初は、ヒックの現代っ子らしい狡さの表現かと思ったのだが、あとになって本当の意味がわかる。それは最後のちょっとほろ苦いハッピーエンドでのお楽しみ。この要素を入れたおかげで、この映画は大人にも考えさせる味のあるものになったのではないか。夏休みの束の間の冒険をスクリーンで味わうのに、好適な一本。

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Tracked on 2010.08.08 04:04 AM

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