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2010.08.29

生物多様性は、実は固有性の問題

ちょと嫌な疑問を思いついてしまった。
近頃よく耳にする「生物多様性」の話だけど。

その論法が、例えば、「日本固有の種を、外来種による侵食や交雑から守れ」といったものであるようなのだ。うっかり納得してしまいそうなこの論の立て方は、しかし、一筋縄でいかないような気がする。

例えば、同じ論法をヒトという種にあてはめるとどうなるのか。日本固有の日本人を守れ? 移民反対くらいならまだしも、下手をすると国際結婚禁止とか頓珍漢な議論になりかねない。

「生物が多様である」とは、交雑によってこれなでにない形質が生まれることを指してもよいはずなのに、現状は、これまである形質をひたすら保存せよ、となってしまっているのではないか。

そうなってしまう理由は知らない。遺伝情報を使って新薬を開発する業界の都合なのか、環境適応力の高い単一種が勢力を拡大することになんとはなしに不正義を感じる人々の思いなのか、などなど想像を逞しくすることはできるけれど。

私は、八百万の神様が居る方が楽しいと感じるクチだから、多様性を肯定しているけれど、できればこの問題については、「多様性」ではなく「固有性」という言葉を使ったほうがよい気がする。実際に、問題意識として浮かんでくるのは、多様かどうかより固有かどうかであることの方が多いのだから。

NHKで、日本の自然を題材にした番組をシリーズで流すそうだから、そのあたりを注目して見てみたい。

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