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2010.08.07

「ちょんまげプリン」

アイドル映画とは知らずに出向いたところ、小さな子連れのファミリーや女子中学生とやらで満席で、それがし面目を失い申した。されど映画はおおいに楽しゅう、時を忘れるほどでござった。予告編にみえる「いいかげんにせんかーっ!」の一喝は、現代の男どもならば誰しも内心、口に出したい一言にて、家長たる者にも相感ずるところ大いにありて、なかなかにニクい仕上がりであった。疲れるからもとに戻す。以下ネタバレ。

彼がタイムスリップしてこの世界に来た理由というのが、いかにもこのご時世を捉えていてうまい。結局、彼の願いは叶うのだが、それが別れのトリガーなのも定石どおり。それでもうっかりほろりとしてしまうのは、そこまでの運びが巧みだから。三十女を演じるともさかりえがキュートに見えるのが不思議なくらい(失礼)、ストーリーは練れている。

といっても、少し難しいと思った点もある。結局この二人は、どちらも仕事をやめる気はなく、家事は可能な限りこなすけれど、それでも仕事と家事の板挟みにあうことは必定に思えるのだが、そこは適当にぼかして、ハッピーエンドに持って行こうとしているところ。結局お地蔵様の計らいでそうはならずに、観る側が期待した解決策は提示されずに終わる。エピローグで息子の卒業を見守る母は、仕事の方はなんとかなったのだろうか。小学校も高学年くらいになれば、ずいぶん手もかからなくなるから、それまでの辛抱なのかもしれないが。

という具合に、突っ込むと煮詰まらない点もあるけれど、そこはアイドル映画ではあるし、一見優男でしかし男気があり、子どもの身近なお手本でもある若い男がきちんと描かれているのは、この映画の美質だろうと思う。そういう点で、これはなかなか心洗われる一本でござった。貴殿も、奥方にご子息など伴い出掛けてみられるが宜しかろうと存ずる。

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