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2010.05.30

「グリーン・ゾーン」

前政権に騙されて大義のない戦争に向かわされたと思っている米国人の溜飲を多少下げてくれそうな映画。俺たちは騙された。悪いのは奴らだ。だがそのままで終わらせはしない、というエンディングが米国らしい。手ぶれ映像多用なので、観終わった後気分が悪くなるのには、少々閉口する。以下ネタバレ。

「ジェイソン・ボーン」シリーズの「ボーン・アルティメイタム」のキャストとスタッフを揃えて、同様のスピード感のある戦闘と情報戦を見せてくれる。この作品が「ボーン」シリーズと違うところは、主人公が何の特殊能力ももたない一介の兵士だということだ。その彼が、追い求める真実のために、行動力だけを頼りに軍の統制を離れ、CIAの力を借り、ジャーナリストと交渉しながら、真相に迫っていく。米国型民主主義の真骨頂ここにあり。途中、主人公のやり方についていけないと異議申し立てをする部下を、あっさり解放して別の道を行かせるところで、その誠実さと正当性を醸し出している。決まったことには従うのが民主主義なのだが、権利章典修正第二条の国。自分で信じた道を武器を持って進むのは正しい姿勢なのだ。

イラクの民間人を絡ませているのも、この映画のミソ。彼は決定的場面である行動をとるのだが、主人公はそれを咎めはしない。目的は頓挫したように見えても、まだ手はある。その辺りの転進の速さ、目標のブレのなさが小気味よい。

手ぶれ映像による不快を除けば、適度な緊迫感を途切れなく味わえる、マッチョデイモンな作品。

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