「9〈ナイン〉~9番目の奇妙な人形~」
こう言ってはなんだが、同時期日本公開で、同じティム・バートンが関わっている「アリス・イン・ワンダーランド」に比べて、この「9」の方が断然面白い。ティム・バートンの入れ込み具合が違うのかもしれないが、むしろ、この作品のもとになったシェーン・アッカー監督のショートフィルム『9』が、おそらく優れていたのだというべきなのだろう。
原作の美点そのままに、この映画も世界観とキャラクタ造形を楽しむ作品に仕上がっている。お話はもちろん、ディズニーのストーリーアーティスト達が腕によりを掛けて仕上げている。アクション・シークエンスというのだろうか、これもハリウッドのノウハウを過不足なく使っている。更に言うと、色調や声のトーンが私好みだ。
文句なく上質な、おとぎ話。ネタバレをするようなところは何もない。作り手の優れたイマジネーションを、ただ、観て、楽しめる。
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