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2010.05.02

北信行100502

夜半まではそれほどでなかったが、明け方の寒さにはまいった。シュラフは3シーズン用なので、この寒さにはあまり役立たない。新聞紙をふんわり丸めて、体とシュラフの間に断熱層を維持してひと落ち着きするものの、今度は新聞紙が行き届かないところの冷輻射で落ち着かない。結局もぞもぞやっているうちに夜明け。眠いぞー。それ以上に寒いっす。

幸い、昨日の山田温泉大湯は朝6時からやっている。テントを畳んで凍える足でシフトレバーを操作しながら下山。湯につかって人心地が着く。風呂って本当にありがたい。

計画では、昨日のキャンプ場からさらに先の峠を越えて志賀草津へ出るはずだったのだが、当然、雪で通行止め。PlanBに変更して、善光寺へ行くことにする。東山魁夷の常設展も目当て。

やまの裾野をゆったりと行くと、この辺りは今が桜の満開期だ。なんでも樹齢何百年だかのものも何本かあるようで、緑の地の中に点景として咲くほの白い姿がたいへんに美しい。

いったん長野市街に出て、表参道側から寺へ進む。今日は「善光寺花回廊」なる催しがあるらしく、道の半分は即席の花壇で埋まっている。ストリートファニチャの類もいろいろ。
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おなじみ、善光寺。甲府にあるのも、こんな感じだったかどうか。
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善光寺は、長野の本家本元(信州善光寺)のほかに、甲斐善光寺、岐阜善光寺がある。戦国の戦乱の中で、霊験あらたかと言われた善光寺の本尊が、あちこちに拉致された歴史の名残らしい。信州の本堂は、堂々たる撞木づくり。数十回も焼け落ちて、その度に復興したというから、信徒の篤い信仰心の賜物といえる。

近年の群発地震で、一時期山門に登ることができなくなっていたのだが、ワイヤー等で補強して、やっと一昨年から登って良いことになったとのことで、さっそく登ってみる。写真は山門から南側の表参道を見たところ。

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今回は、地下の暗闇の中を巡るのはやめておいた。混み過ぎて萎えるし、暗闇で悟りを得たければ、人の来ない山奥でキャンプが一番だ。

お寺を見たら次は隣の敷地にある東山魁夷館へ。この人は、人間のいない高原で自然の変化をひたすら観察するのが好きだったようで、私と趣味が似ている。館ではちょうど”この絵に合うメロディ募集中”のような企画をやっていたが、迷わず "Windham Hill" を推す。

日本画は保存が難しいそうで、常設展といっても有名作品を常に展示することはできないらしい。その代わり、デジタルプリント技術の発達で、絵の具の盛り上がりまで再現したというレプリカがあったりする。

絵を堪能した後は、一路北へ、野尻湖を目指す。道を行くにしたがって、黒姫と妙高がぐんぐん近づいてくる。なにしろ、野尻湖の最寄り駅は、信越本線の黒姫駅だ。

途中、俳句で有名な小林一茶の記念館があったので立ち寄る。一茶はこの辺りの柏原の生まれて、晩年もここで過ごしたらしい。展示の中で、柏原村の生産額と税額の推移がグラフで示されていたのが興味深かった。

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江戸初期に新田開発が盛んに行われて、村高(生産高)は飛躍的に高まった一方で、年貢高はさほど変化しなかったことがわかる。こうして生まれた余剰な富が、一茶のような文人を輩出する素地となったことは想像に難くない。一茶の交友関係にも、寺子屋師や俳人が多いが、みな庶民に文化教養を教えることで生計を立てていたようだ。

野尻湖着。テント設営。平地は暖かくてほっとする。
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ナウマンゾウ博物館を見にバイクを走らせる。口ずさむのはもちろん、”はじめ人間ギャートルズ”のテーマソング。着いてみると、建物も展示もいかにも古ぼけた感じの博物館だが、内容はそれなりに面白い。こういうのが好きなので多少贔屓目ということもある。ゴンとドテチンが狩っていたマンモスは、ナウマンゾウとは違う系統らしい。

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それにしても、これを狩り尽くして絶滅においやった石器・骨器人、凄すぎる。鉄砲のような圧倒的な火力も無い時代の話。

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