「安全・安心」の違和感は、「メタボ宣告」のそれと似ているんじゃまいか
航空会社の安全運航のために定められた基準を全く知らないので、素人の勘違いかもしれないのだが、今回業務改善勧告を受けた会社は、赤字を脱して黒字体質を達成しつつあるとも報じられているようなので、そこに引っかかりを覚えた。もしや、日本の航空会社は、例によって過剰な安全を強要され、それでコストが高くなっていたりしないのだろうか。
一応、考える枠組みだけ確認してみる。
安全の向上と費用の削減とは、普通はトレードオフだ。どこかでバランスをとることを考えなければならない。役所が決めた安全基準は、法律をバックにしているから、一般人はそれを信じざるを得ないけれど、現実に照らして妥当なのかどうか、本当のところはよくわからない。
そこで、安全基準の妥当性を推し量る方法として、日本基準を海外基準と比較できればと思う。文書の上で確認するのもいいが、海外の事業者を誘致して実際に業務を行わせてみるのもよさそうだ。海外の格安航空を、国内でも運航させてみる。実際に経験してもらって、彼らの意見を聞いてみれば、安全に対する意識の違いがはっきりするから、基準のどこに課題があるのかわかるだろう。
これは航空会社の業務に限らず、農産物や医薬品の安全基準、他人の腹回りに口を差し挟むメタボ検診、少し大きいところでは、建築物の耐震基準など、いたるところで見られる問題だ。
絶対的に正しい基準はないのだから、他と常に比較して妥当性を検証してみることは大切だと思うのだが、きっと言うだけ無駄なのだろうと思うと鬱。
もうすぐまた年に一回の健康診断なので、なおのこと鬱。
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