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2010.04.25

「タイタンの闘い」

ギリシャ神話の小道具を使って、3D作品をなんとか持続的に投入しようかという位置づけ。もとのペルセウスの冒険とはほとんど無関係で、例えば風車の弥七が源義経の家来てことでひとつ宜しくみたいなとんでもなさ。3Dとしても表現的にあまり成功しているとは言い難い。2Dでも十分そう。年に数回見る映画は、やっぱり恋と冒険と怪獣が出てくるスペクタクルじゃないと、という向きにはよいかもしれない。そういう要素はてんこ盛りです。以下ネタバレ。

ペルセウスという人は、大活劇の主人公というより、ちょっと無頼なところのある知恵ある旅人のように思っていたので、この人ペルセウスじゃない、という感じ。ゴーゴンのメデューサを倒すにあたっては、アテナの盾とヘルメスのサンダルの力を借りたはずだけど、それはこの映画にはない。WikiPediaによると、加えてハデスの兜も借りたそうだけど、それは知らなかった。この作品ではハデスは敵役なので、当然そんな話は出てこない。メデューサの首を使って石にした相手は、怪物ではなくて、彼に無理難題をふっかけて殺害を狙った王。

王女アンドロメダはアフリカ側のどこかの国の人だったはずだけど、これが海の怪物の生贄にされそうになったのを助けた話は確かにあった。怪物については詳細不明だったと思う。倒したとさえなっていたかどうか。うまく計略を使ったのではないかと、私は思っているのだけど。

それで、ギリシャ側に帰ってくるときも、ポセイドンの怒りをかって逆風に吹き流されたりいろいろなかったっけ?それは違う英雄伝か、みたいな、もう映画みているうちに大混乱。あげくにアンドロメダと結婚せずに、別の女と・・。

まあ、それはそれ。

本来のペルセウスの話は、不吉な神託に端を発し、その運命を逃れるために人間が知恵を凝らし、悲喜こもごもがあってそのドラマに皆が感動して最初の神託を忘れかけたころに、ひょんなことでそれがあっけなく成就されてしまうという、人のはかなさと宿命の絶対性を感じさせる、味のある話だったはず。ところがこの映画は、運命に打ち勝つ人間賛歌みたいになってしまっており、悪乗りが過ぎる。

まあ、ゼウスおやじの人間臭さは、結構感じが出ていたので、よしとしておこうか。ハデスは誤解されすぎで少しかわいそう。イオは・・違う。けど、そこはかとなく牛に似ていると言ったら失礼なのかどうか・・。

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