マグネシウム電池。
今日は、資源に恵まれないわしらが、エネルギー問題をついに解決できるかもしれんという記事を見つけて興奮気味。
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「次世代電池レースで脚光を浴び始めた「マグネシウム電池」」
市販リチウム一次電池の10倍以上の容量を持った電池も夢ではありません。これ凄いかも。
鈴木:理論値に驚くほど近い値が出ていますから、今の段階でも十分に製品化が可能です。
長期間保存できる。有害物質が使われていない。(使用後の電解液はそのまま捨ててよさげ)。マグネシウムはじめ、ありふれた材料だけで作れる。それで、容量は実用に十分な性能。気温も湿度もあまり影響しない。
本物は、何でもシンプルだと思います。そのへんにある物質をうまく活用しているのがミソで、複雑な物質は一切使っていません。すなわち、自然界で普通に起こっている現象を利用しているのです。これは・・・株買いたいです。
ある時、うっかりしてウーロン茶をある材料の上にこぼしてしまいました。その材料に付けてあった電流計が1回だけピューと振れたんです。その時は何とも思わず研究を続けていましたが、なかなか成果が出ません。まるで「宇宙のスカイラーク」(E・E・スミス)の、新動力発見の場面みたいですよ。凄すぎる。新しいコンクリート材料の養生中に起きたというから、混和剤の中に鍵になる物質があったのかな。
6ヶ月くらいして、夜中に目が覚めました。
「どうしてあの時、電流計が動いたのだろう?」
二次電池の方も開発が進んでいるらしい。
マグネシウム金属電池が、リチウムイオン電池に決定的に勝るのは安全性でしょうね。リチウムイオン電池は事故でパッキングが壊れた場合に爆発する可能性がありますが、マグネシウム金属電池はパッキングが取れても燃えたりはしません。マグネシウムは空気と猛烈に反応しますが、それも粉末になった場合だけです。そういえばパソコン用のリチウムイオン電池が燃える騒動が少し前にあった。
また、リチウムイオン電池の重量のうち、半分はパッキングです。マグネシウム金属電池では重いパッキングが不要なため、同じ重量なら航続距離が伸びるでしょう。電池は軽いに越したことはない。
鈴木:私は、マグネシウムが石油に代わる可能性もあると思っています。ただ非常に残念なことに、日本人はエネルギーへの危機意識が少ないですね。今騒がれているリチウムは日本にはありませんし、世界全体の埋蔵量もごくわずかで偏在しています。リチウムイオン電池が普及すればするほど、リチウムの輸入価格はますます高騰していくはずです。石油を争って戦争までした国が、どうしてエネルギーのことを真剣に考えないのでしょう? 少なくともリチウムの対抗馬を準備しておかないと、リチウムの入手さえままならなくなるのではないでしょうか?脱石油! それこそわしら資源小国の悲願ですよ。マグネシウムなら海水から取れてしまいそう。
すごいわ。
わしらは歴史の一頁に立ち会っているかもしれん。
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一次電池としてほぼ無尽蔵のエネルギーが手に入れば、穀物工場や野菜工場という概念を実現させることが可能になるかもしれない。わしら自身の課題だけでなく、世界の食料危機にさえ答えをだせる。
ある種のユートピア実験に踏み出せるかも。
でもその前に、マグネシウムを精錬するのにどのくらいエネルギーが掛かるのか調べなきゃ。
・・・なんか急に風船が萎んだ音が、今、した。希ガス。orz
それでも、当面、二次電池として有望というだけでも十分に十分だけど。
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