雑記100319
今月はじめ頃に、日経のWeb版にとりあえず申し込んでおいた。その気分で紙版を買わない日を続けてみたら、何ということもない。とっくに、情報源ではなく時間つぶしの読み物になっていたのだった。
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「クロマグロ禁輸否決、途上国など日本支持 ワシントン条約会議」
EU案は賛成43票、反対72票、モナコ案は賛成20票、反対68票何この脱力感。
PCが強いのは科学・技術系のE-Bookで、ライティングに関連して最もアクティブに情報を使うユーザーは、PCという環境がなおベターということだ。やっぱりそうなのか。米国の話しではあるけど。
年間百冊オーダーのヘビーな読書家はKindleの方がいいかもしれないけど、それほど本を読まない、むしろblogやニュースやつぶやきの利用が多いと、やっぱりパソコンが便利。
そういうタイプのおいらにとって、iPadがどの程度PC的かという点は、買うかどうかの判断のポイントになる。
中国ではE-Bookが主にPCで使われる可能性もなくはないが、筆者はむしろ専用モバイル端末としてのE-Readerのメリットを政府として評価しないはずはない、とみている。つまり、(1) 製造業のバリューチェーンの形成という産業政策的意味、(2) 省電力という資源・エネルギー政策的意味、(3) 出版物管理という文化政策的意味からみて、専用端末に分があるからだ。(1)(2)はよくわからない。少しずれてるような気もする。(3)はいかにもありそう。教育関連での外資制限のきつさも聞こえてくる。国産e-book専用端末となれば、最初から検閲機能かバックドア内蔵だろう。
わしらがパソコンの方が使い勝手がいいと思う理由は、その変幻自在さや自由度の高さにある。同じ理由で、中国政府がそれを嫌うのもわかる気がする。
少し横道に逸れるけど、Lenovoというメーカーは、産業政策の結果なのだろうか。
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「「キンドル」向け電子書籍をマックで 米アマゾンが閲覧ソフト」
自由度が高い分、PCにはこういう不利もある。もっとも、アップルがまだハード屋さん気質であれば、iPadという端末がさらに売れて嬉しいという取り方もあるけど。
時代ごとに”プラットフォーム”の言葉が示す層は変わるけど、どれがそうなのか事前にはわからなくて、ある程度勝負がついて小康状態を勝ち取った形態をもって、初めて示されるものなのかも。
「Apple、iPhoneでSNSをやるつもり その名は「iGroups」」
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「日経「Web有料」版:情報の価値と価格の間」
日経テレコンの既存サービスなどは、思い切ってWeb版に統合なければ逆に足を引っ張る。Web刊で記事検索の回数制限を付けているのは解せない。超過分には割引従量課金、とだけ言っておけば、実質的な日経テレコン利用者数を飛躍的に増加させる絶好の機会なのに。 もっとも、コラム類は別として、過去の新聞記事に検索してまで探したい情報が眠っているかという点は微妙なところだけど。(笑)
新聞は情報ビジネスであり、同時にジャーナリズムという社会的機能を期待されている。社会インフラの一つ、「仮想権力」の一つである。われわれも「良質なコンテンツは、タダではない」ことは知っている。しかしWeb上では「良質でないコンテンツに金は払えない」し、ブランドが情報価値を決めるほど甘くもない。「流通独占」を喪失した以上、ニュースメディアが情報価値を主張するためには、最近とみに減ってきた基本、つまり「情報価値についての徹底した説明(解説・補足取材)責任」を果たす以外にないし、それにはWebをおいてほかにベターなメディアなどあるはずはない。正論。 たしか、4月から紙の紙面を刷新して、深堀り解説記事を増やすと日経は言っていたと思う。Web刊でも全く同じものが見られるという理解で、いまのところ期待しているのだけど。 Webと紙で内容が違っていたらどうしよう。
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