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2010.01.11

「ティンカー・ベルと月の石」

いかにもCG風の画風が、妖精の世界を描くのによく合っている。一見、子供向けの小品に見えて、実は大人の鑑賞にも十分堪える、いや、大人こそ観るべき映画。以下ネタバレ。

気紛れで自己中心的なティンクが、まるで自分の似姿のよう。うまくいかないことがあるとすぐに他人のせいにするところ、顔を真っ赤にして怒り自分を失うところなど、胸に手を当てて反省したい。

お話しのスムーズな流れは、子供にもわかりやすい。この真っ直ぐな流れのお陰で、興を削がないように注意深く隠された教訓も、はっきりわかる。子供の情操教育、出来の悪い大人の再教育、ともにもってこいの、気配りが行き届いた作品。

米国映画らしく、持って生まれた才能というものに応分の敬意を払うところは、努力ばかりを偏重するきらいのある日本人が見習うべきところ。

エンドロールにもある、Story Artist の役割がはっきり感じられるほど練りあげられた展開は、観客のターゲティングの正確さとあわせて、高い完成度を見せる。

「ものづくりでは負けない」とか「一生懸命つくった」などの自己満足とはレベルの違う、作り手のプロ意識に気押されるほどの、上質高品質な一本でした。

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