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2010.01.17

「彼岸島」

原作は漫画だそうだけれど、いかにもそれっぽいお話しの進み方。いろいろ唐突かつご都合主義にあふれていて、かえって潔い。この種の映画化としては比較的うまくいったと思わせる。以下ネタバレ。

吸血鬼を出しているけれど、残念ながら便宜上出しているだけ。吸血鬼の哀しみというものが色濃く出ていなければ、吸血鬼映画とは呼べない。さらに言えば、吸血鬼物語なら、やはりゴシックの様式美に彩られていてほしいのだが、ここに出てくるのは、蓑笠被って腰の曲がったお百姓さんたち。それが昼日中から牙を出している。吸血鬼の人質になる美女はといえば、ほっぺの赤いくりくりした健康優良児のぽっちゃり型の女の子。
何か違う。いや、全然違う。

それに対して、人間の大きさに統一されていた登場人物たちの中に、最後に突然放り込まれたアレは、なかなかの迫力。見開き2ページをひとコマに充てるようなデフォルメが、漫画らしさを漂わせている。これに代表される部分部分のテクニックには見るべきものがありそう。

愛とか友情とか仲間とかの扱い方も、直球でなく、かといって否定もせず、無言で飲み込むところが今風でよい。

続編へのフックも設けられているので、またあるのかもしれないが、見に行くかどうかは微妙なところ。

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