「イングロリアス・バスターズ」
これは、何だかわからないが凄い映画。必見。どこがどう凄いと思うのか、以下たどたどしくネタバレ。
戦争、悲哀、スパイ、緊張、野蛮、滑稽、知性、冷酷、教養、嫌味、復讐、悲恋、憎悪、解放、文明、皮肉、なんでもありのテンコ盛り。キャラが立っているお話しは面白いというけれど、この映画は、盛りつけられた各要素がそれぞれに「立って」いて、密度が濃い。もちろんキャラも立っている。それなのに、全く破綻していない。どころか、ちゃんとひとつの映画として収まっている。章立てを付けて、きっちり筋道までつくっている。自由自在という感じ。
登場人物の特定の誰か、あるいは何かに感情移入して楽しむということをさせない。観客は常に第三者的視点で、作り手が繰り出してくるメニューを次々に見ていくことになる。フルコースの映画というものがあるとすれば、まさにこれ。章立てによってお話しを分節させたことが、こういった効果を生んだのだろうか。
あ、怪獣は出ません。残念。代わりにバスターズのアルド・レイン中尉(ブラッド・ピット)が出ます(笑)。
あごを突きだしたブラッド・ピットに釣られて映画館へ行くと、もっとずっと面白いものが体験できる、秀逸な一本。
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