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2009.11.23

「千年の祈り」

はるばる中国から、娘が生活している米国へやってきた老人の戸惑いと、娘との諍い、そして和解。観ていて飽きるわけではないが、正直、私にはわからないところもあった。以下ネタバレ。

親と子の普遍的な対立が話しの軸になっており、その周辺に、中国人から見た奇異なる米国がちりばめられている。そこに文革やらがはさまっていて、その特殊さが私にはよくわからない。文革を中国人の各世代がどう感じているのか、見ていればおおよその見当はつくことはつくのだが、それは、世代間で簡単に和解できるようなものだったのかどうか。それによって、この映画の出来不出来が左右されるような気がするのだ。

もちろん、この老人自身も、自分が信じた思想なり体制なりのために辛い目に合わされ、人生の大半を無駄にした過去が明らかになるのだから、娘との和解の素地はあるといえばあるのだが。

ところで、奇妙に感じたのは、中国出身のこの娘の孤独だ。中国人といえば、血縁で強く結びついた集団、という印象が強かったが、それはステレオタイプな理解なのか。案外孤独に生きている中国人というものも多いのだろうか。また、それは文革と関連があるのだろうか。

それとは別に、一般に日本国内で語られるような、成功を目指して誰もが競争に身を投じる米国イメージとは異なる、ごく普通にさしたる野望もなく生きている米国人の姿が、この映画では描かれている。これも、ステレオタイプな米国人像とは少し違っている。

そうしたものどもと、歳老いた元紅衛兵の老人との邂逅も、面白いと言えば面白いか。

どうも、勉強不足の私には評価の難しいものを見てしまったようだ。

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