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2009.10.12

「eatrip」

食の大切さを訴えた、ありがちな映画。とはいえ、主張は抑え目で、リアリストの反発を触発しないように配慮されている印象はあった。

今年の春だかに南会津へ行ったときの、食事の美味さをつい思い出した。大向こうをうならせるような凝った美味さではなく、単純素直に美味かったので、東京へ帰ってきてから、それまで普通に食べていた蕎麦つゆが、しばらくまずく感じられて困った。

そういう食の充実は、都市に住んでいると忘れがちだけど、時々こうした映画などを通じて思い出すのはよいことだ。

中で、片言の日本語を話す外国人のデザイナーさんが、食の楽しみは?と聞かれて、食以外のことで楽しみがあるから、特別に食を楽しいと考えたことは無い、と答えていたのは、正直だと思った。

この辺りは、例えば、バカンスに楽しみを感じる向きもあれば、毎日の食卓に幸せと充実を感じる文化もあって、特にどちらが優れているということでもないように思う。

といったようなことを、つらつら思った一本。


そうそう、こういう映画に登場するのが、必ず、デザイナーとか歌手とか俳優とかであるのは、何かそうしなければならない理由でもあるのだろうか。そこが、この種の映画に共通して、リアリティに欠けるところだと思う。

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