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2009.09.16

北海道行記090916

朝5時に目が覚めるのはもはや旅の習慣。しばらく街をぶらついてみる。

駅前を見ると、駅舎中央(改札)から真っ直ぐ伸びる道は、歩行者専用モールになっている。歩いて利用できる街としては、これは有力な手法かもしれない。考えてみると、駅から線路に直角方向に伸びる正面大通りは、車が通らなければならない理由は全くない、駅へ車でくるときは、線路と並行する道路でアクセスすれば十分なわけだから、線路と直交する道を歩行者道路として、賑わいを演出するのは理にかなっている。歩行者軸線の起点になる駅舎をランドマークとして作れば、街の景観もよくなるだろう。これは旭川に限らず、もっと大きな街の駅でもあてはまるのではないか。
など考えつつ新聞を買うも、読みながらコーヒーを飲む店がない。ファーストフードのチェーンも数軒あるが、どこも開いていない。駅の中に喫茶店の類はない。早朝のコーヒーという需要がないということか。

チェックアウトして旭岳に向けて出発。天気は一応晴れ。例によって嫌になるほど真っ直ぐな道をどんどんいく。山裾からは高速ターンの快適な上り道。途中、忠別湖の重力ダムの景色が美しい。ロープウエイの下の駅の無料駐車場に停めて赤いゴンドラに乗る。朝一番だからか、空いている。

ゴンドラからは早くもあちこちに紅葉が見られる。銀泉台と同じく、常緑樹の緑と混在したコントラストがよい。10分ほどで上の駅に到着。曇っている。案内所で天候を聞くと、山頂は晴れるかどうか難しいとのことなのでPLAN-Bに変更、中岳温泉を目指すことにする。

◇◇◇◇

第一、第三展望台あたりまでは、周遊路ということで軽装の観光客で賑わっている。それを過ぎると一応登山ということで、人はめっきり減る。

P1000204P1000145

高原に特有の涼しい風の中を歩いていくと、住人のお出迎え。キタキツネだ。人を恐れる様子は全くない。登山道に沿って行きつ戻りつしているところをみると、誰か食べ物をやってしまってその味を覚えたのかもしれない。

◇◇◇◇

起伏のある道を小一時間ほど歩いて、裾合平という分岐点に到着。各種ガイドに載っている所要時間よりだいぶ速い。高齢の登山者も多いようだから、ガイドには余裕を持たせた時間が書いてあるようだ。登山道とはいえ、かなり整備されていて歩きやすい。

P1000214この裾合平付近から眺める沼の平・当麻岳方向の風景は絶景。緑の絨毯にちりばめたような紅葉の鮮やかなコントラストと、奥行き横幅の拡がりは、写真では到底捉えきれない。因みにパノラマの様子は旭岳ロープウエイの公式サイトhttp://wakasaresort.com/asahidakeropeway/course/aut001.htmでも一応見ることはできる。それでも、空間の拡がる感じと紅葉の鮮やかさは、実際に行って360度の風景の中に立ってみて、はじめて感じることができる。この山をカムイミンタラ(神の遊ぶ庭)と呼んだ古人と同じ感動を、登山者は今も共有することができる。

◇◇◇◇

P1000190分岐を右に折れて中岳方向を目指す。このあたりは国内有数の高山植物の大群落だそうで、なるほど種類が多い。それが混在していたり、密生していたり、帯のように棲み分けていたり、刻々と変化する様子を見せる。500M行く毎に思わず足を止めさせられる。赤と黄色、えんじ色に白い花が星のよう。
 
 

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P1000175P1000177ほぼ平らな道をしばらく行ってから、谷筋を上ること10分ほどで、硫黄の匂いがしてくる。中岳温泉だ。ややエメラルド色がかった透明な湯で。そこは砂だ。思ったより綺麗な印象。底の砂を掘り返して入るのだそうだが、寝姿勢で入れるのでそのまま入る。湯は底から湧いており、渓流の水が少し流れ込んで湯温は快適。天候があまりよくないのが残念だが、そのため人通りも無いのがよかったかもしれない。もっとも、下山した後で聞くと、この数十分前には雑誌の取材とかでカメラマン付きの若い女性客が入浴していったそうだから、ニアミスだったのかもしれない。くやしいやらほっとするやら。

少し雨がぱらついてきたので、あがって服を着る。上の道から、登山者の一団が降りてきて、ひとしきり温泉談義などしていく。さすがに大勢居る中で湯に入ろうという者はいないようだ。
その際中にもどんどん雨脚は強くなり、すぐに氷の粒に変わる。山の天気は変わりやすいというけれど、この間わずか数分。身支度を整えて踵を返すと、前方に黒雲。しばらく降られながら急ぎ足で歩く。

禍々しい雲が行き過ぎると、また普通の曇り空。距離と時間がおおよそわかったので、気楽に歩いてロープウエイ駅着。途中、見上げると旭岳山頂がしばらくの間雲が取れていた。

帰りのゴンドラはかなり混んでいる。待ち行列を見ると高齢者率95%。やはり平日はこうなのだろう。来週からのシルバーウィークは家族連れが増えるのだろうか。

下へ降りれば雨。キャンプ場を探すつもりだったが、少し疲れもあって、珍しくビジネスホテルにもう一泊することにする。今日はTVで新閣僚の会見放映もあるはずなのだ。

宿で明日はどうするか考えているうちに寝てしまう。

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