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2009.08.20

最高裁のダメ裁判官に×を

投票所案内のはがきが来た。今回、おいらは最高裁裁判官の国民審査でも、ダメな人にちゃんと×を付けたい。

知恵蔵2009の解説

近年では、2004年7月の参議院選挙区での最大5.13倍の格差について、最高裁大法廷は07年6月に「合憲」と判断。「投票価値の不平等を是正する措置を講じなかったことが、国会の裁量権の限界を超えたとはいえない」と述べた。15裁判官のうち5人は「違憲」と判断した。 また、05年9月の衆議員小選挙区での最大2.17倍の格差についても、最高裁大法廷は06年10月に「国会の裁量の範囲を逸脱していない」として「合憲」とした。ただし、過疎地域への配慮のため各都道府県にまず定数1を割り振り、残りを人口比で配分する「1人別枠方式」に対しては、15人の裁判官のうち5人が強い疑問を示した。
ほかのどんな良い業績があろうとも、この定数の状態について、ダメ出しの意志表示をしなかった裁判官は、失格だと思う。×をつけたい。

それで、直近の議員定数訴訟での、裁判官個々の名前と判断を知りたいのだけど、普通に検索しただけだとなかなか見つからない。

新聞TVさんは、この裁判官たちの業績を、一覧表にして大きく取り上げてもらいたい。期日前投票に間に合うように早めに、できれば連日取り上げてもらってよいくらい、これは重要だと思う。

おながいします。


※因みに、「参議院の一票の格差・定数是正問題」という資料があるようで、その中の「表1 参議院議員定数の変遷」を見ると、公職選挙法改正はそれなりに定数を調整してきていることがわかる。(総務省のページと突き合わせると、上の表には最新の定数改正まで載っているようだ。)

最高裁大法廷の合憲判断の中での異論表明は、立法府側の努力を促したとも言えるから、必ずしも全くダメということでもない。

それを踏まえた上で尚、相当な一票格差を合憲と判断し続けている多数派の裁判官は、その意図に関わらず結果的に、「定数はこれ以上是正しなくてよい」とのメッセージを送ってしまっている点で、やはりダメだろうと思う。


(一票の格差がどのくらいまでなら妥当かの判断は、理論的に決まるというよりは、日常の中で結果的に、都市部とその他地域のどちらが優遇されていると思うか、その感覚的な判断に依存すると思う。誰もが納得する「理論的な」ラインがあると思うのは錯覚だ。)

あるいは、都道府県境を判断の前提にすることの限界が、来ているのかもしれない。

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