「見える化」はここでも重要
(少し書き加えてみた)
農家の戸別補償の件は、先日、関税と交換でOK、てなことを書いてみたけど、その数日後には、宇宙人さんの農家への配慮みたいな発言が報道されて、日米FTAの話しは見直しみたいなことになっているみたい。
ここで普通、それなら戸別補償なんてすな!と怒るところだけど、少し落ち着いて考えてみる。
戸別補償の効果は、二つほど考えられる。
ひとつは、農協全国組織を中抜きすること。
子供手当もそうだけど、役所→準役所的民間組織→(その下請け的組織や企業)→個々の家計、というまわりくどくて利権の温床のような枠組みは、この際、解体して、シンプルにしたい。
(追加)その上で、地域の個々の農家が共同でやりたいと思うことについては、名前どおりの協同をする仕組みを検討できる。いま在る組織をそのまま流用してもいいだろう。ここで大切なことは、金を流す機能と権力を、協同の仕組みに与えないことだ。それは結局、農業の実質から乖離して、金融業か商社かわからないような、為にする管理の組織になりかねない。(追加おわり)
もうひとつは、農家に対して、わしら全員の税金でどのくらい援助しているか、はっきり見えるようにすること。特別会計でなく、一般会計の中にその数字が出てくれば、ワンフレーズ好きな大衆向けのマスコミさんもさすがに、明確に書かざるを得ないだろう。「見える化」された土壌をつくることが第一。そこを出発点にして、次のステップを多くの人が考えることができるようになる。
関税と引き換えというアイデアは、こうして見ると、施策のねらいそのものではなく、複数の選択肢のひとつに過ぎないことに気づく。関税に限らず、具体的な手法、政策は、「見える化」が定着した後に、じっくり検討してみてもよいのだ。
これらはつまり、「公共」の概念と機能を改めて学び直す、ということでもある。
まずは、発想や判断の基礎になる情報を、「誰にでもわかる形で」見える化することが重要。
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