カジュアル化するクルマ
この記事は、自分で漠然と考えていたイメージにとても近いので、多少順不同で切り張りしながら拾ってみる。
SCiBは現状ではまだ割高であるが、何か高価な材料を使っている訳ではない。生産量が拡大すればスケールメリットが期待できるだろう。重要なのは、すでに量産技術まで確立されており、実際に手に入る状態になっているということだ。やがて他メーカーからも同等性能の製品が出てきて、リチウムイオン電池は短時間充電であることが常識になるだろう。1分半で充電、というのが本当だとすると、かなりセンセーショナル。その具体的な影響はたとえば・・
電池を規格化してスタンドで充電済みのものに交換するというアイデアも検討されてきたが、その議論も終止符を打つことになりそうだ。ベタープレイス・ジャパンはバッテリー交換ステーションの実証実験を進めており、業界では話題を呼んでいる。けれどこうした試みも、短時間充電が技術的に実現すれば不要のものになるだろう。なるほどー。まあ、コンセントがこの先200KMは無いという田舎道をいくときのために、換えカートリッジ方式は残るとは思うけど、街中での必要性は低いと。
ところで、ガソリンスタンドはどうなるかというと・・
充電料金は取れたとしてもせいぜい数百円単位になるだろう。ガソリンスタンドのような有人の専用施設を設けるには、単価が低すぎる。電気自動車ではオイルやフィルター交換なども不要になるため、付帯サービスで帳尻を合わせることもできない。てことで、
結論的には充電単独で事業を成り立たせるのは極めて難しい。だそうな。では充電はどこでするかといえば、当然ながら駐車場で付帯的に、ということになる。
この有力候補になり得るのは、コインパーキングやコンビニエンスストア、ショッピングモール、ファーストフード、コーヒーショップ、アミューズメント施設などである。今で言えば、コンビニでトイレを借りたり、ファーストフード店で携帯電話を充電するような感覚で、自動車を充電することになるだろう。これは無料サービスにしなくても、100円単位の充電料は取ってもよかろうとは思う。クルマという装置は、携帯電話ほどにはまだカジュアルでもないし。
カジュアルな移動手段といえば当然・・
重量とパワーの点から考えれば、四輪より二輪の方が電動に転換しやすい。社会に定着するのは四輪の自動車よりも早いかもしれない。キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! なにしろ、電動アシスト自転車のパワーをちょっと上げるだけなわけだし。大阪では怪しからんとかで規制されてるらしいけど。そりゃ歩道走ったらいかんけどね。
個人的には二輪に興味があるけど、とりあえずマスが大きい四輪に話しを戻して・・
電気自動車になればボンネットは不要になるし、車体中央を貫くドライブシャフトも要らなくなる。内装の自由度も飛躍的に拡大する。自動車のデザインは、今までとは全く違うものになるはずだ。ここがキモ。自動車は10万円~50万円くらいの、家電に近いものになるのではないか。
道路のつくりも、今とはかなり違ってくるかもしれない。普通免許で乗る一般の車は、軽く小さいものになるだろうから、重量級のトラックなどとは分離した方がいいだろうか。二輪が増えるとすれば、むしろ一般車はこちらと混在ということになるのか。車幅は人のサイズで決まるとはいえ、シャフトやシフトレバーが無くなれば、幅も今より小さくなるのか。車線の幅も小さくできそうだけど、速度との関係でどうか。
当面はもちろん、少しづつ部分的に変わっていくのだろうけど、その先をいろいろ想像すると楽しい。
« 雑記090601 | Main | 雑記090602 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 「街とその不確かな壁」 (2023.05.09)
- マクドを胃腸がうけつけなくなった(2015.08.30)
- 雑記150820(2015.08.20)
- 雑記150727(2015.07.27)
- 150704鎌倉散歩(2015.07.04)
Comments