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2009.05.08

「GOEMON」

以前「キャシャーン」で損した気分にさせられたので、どうするか迷ったが、よさそうな評判も聞いたので見てみた。結構楽しめるファンタジーに仕上がっている。以下ネタバレ。


いわゆる伝奇もので、歴史上の事件出来事や誰でも知っている架空の人物など、大枠を拝借しながら、それ以外は自由に創作して、我々庶民好みのお話しに仕立てている。

衣装や建築物のデザインも、いかにも芝居がかっていて、まるで流行のファンタジーゲームを見ているようだ。そのデザインの人物の顔のところだけ、お馴染みの役者さんのものがはめ込まれている、といった趣。こういうの、嫌いじゃない。

アクションもCGの大盤振る舞い。忍者という一種の超人が主役なので、あり得ない破壊力や跳躍力など、どんな奇抜なことでもあり。

それでいて、お話しもツボを押さえている。自由人として生きるGOEMONと、組織人としての道を行く霧がくれ才蔵の友情と対決を軸に、どちらに偏ることなくそれぞれの希望と蹉跌を描く。現実の非正規と正規のありようにそれとなく重ねるところがタイムリー。

普遍的なこのテーマを、凝ったデザインと筋書きの中にきちんと治めた点は、前作より格段に進歩しているといってよい。今回は、脚本は協同で書いたようなので、その効果だろうか。

プロットもよくできている。特に、才蔵が最期の場面で予想外の名乗りを上げたところから、意外な展開を見せて盛り上がるあたりがよい。五右衛門怒りの大阪城殴りこみ大立ち回りに違和感なく繋がっている。歴史上の有名な場面を奇想によってうまく活かしたといえるだろうか。

総じて、手馴れた作り手による、低俗かもしれないが破綻なく楽しめる一本。


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