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May 2009

2009.05.31

「路上のソリスト」

路上生活者と新聞記者との関わりを描いた作品。型にはまった感想を書くことが、作品の印象を壊しかねない、繊細なバランスを持っている映画。最小限の情報以外は予備知識をなるべく持たずに、作品そのものを観るのがよい。

作品の感想を書くという作業は、作品の影響で頭の中に発生した、エコーの様に響いている何かを、理屈の力を借りて取り出すようなものだ。理屈というものは、骨組に沿ってものごとを序列化し、重要そうなものだけを取り出す。認識が明確になる反面、味のある微妙な部分を切り捨ててしまうことが、ままある。

この作品については、それゆえに、感想を書くのが非常に難しい。そういう微妙さを持っている。直接観て、観た後で原作者のインタビュー記事を読むのが、一番よい鑑賞方法のように思う。「「路上のソリスト」の原作者インタビュー

以下、ネタバレ。


“ソリスト”の言葉に、作り手はおそらく二重の意味を持たせている。文字通り楽器の独奏者の意味と、もうひとつは、「孤独な者」の意味。路上生活者の孤独を指しているのだろう。

主人公の路上生活者ナサニエルは、その孤独を「自由」と考えている。はきちがえているわけではない。ここが、この作品の微妙なところなのだ。

ステレオタイプな言い方をすれば、ナサニエルは孤独を自由と取り違えており、新聞記者スティーブ・ロペスは彼の人生(と才能)をより有意義な方向に向けさせるのに一役買おうとしている、とすることもできる。けれども、この作品はそうは言っていない。そういう方向を目指してロペスが慎重に動いていることは確かだろうけれども、同時に彼の迷いも表現している。

映画の終盤で二人は深刻な諍いを起こして関係は一旦破綻するのだが、ロペスはそこで、この関係の微妙さ難しさを再認識したように見える。後日、二人が関係を修復した際に、それまで”ナサニエル”とファーストネームで呼んでいたところを、”エアーズさん”と呼び直しているのが印象的だ。”I'm honored to be with you”という言い回しに、それがよく現れているように思う。その科白を口にするときの、ロペス氏の真摯な眼差しを見れば、彼が決してよそよそしくなったのでないことは分かるのだが、同時に、この関係の難しさも感じているように見て取れる。

この実話は、現在も進行中だそうだ。ロペス氏がこのソリストとの関係を、今後どのように発展させていくのか、あるいは、漸進的な現状維持に留めておくのか。ナサニエルのような特殊な才能に恵まれなかった、普通の路上生活者はどうなのか。そうした問題も絡んで、たいへん難しい課題だろうと思う。

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「おと・な・り」

木賃アパートの薄い壁を隔てて、控え目な生活音が行き来する男女の気遣いと共感が気持ち良い、日本的な控え目な感性に溢れた良品。以下ネタバレ。


お話しはじっくりと進む。つづら折れの道を行くように、ターニングポイントへ行くまで次の展開が見えないあたりが、いかにも日本的。はじまりから後半も終わり頃まで、おとなりどうしの二人の日常と葛藤が、まるで無関係に進む。その間、二人が顔を合わせることはない、という一風変わった展開。不思議に思いながらも、二つのストーリーを楽しめてお得感がある。
それぞれの小ストーリーの結末で、それぞれに一歩大人になる瞬間に、壁を通して懐かしいメロディが重なり合うところが、この映画の白眉。ここであっさりエンディングに持って行ってもよかった。

この後はやや冗長な感じもするけれど、実際に二人を合わせるための単なる仕掛けという以上の意味を持たせているようだ。故郷と東京の二重構造、同窓の仲間への懐かしさ、寡黙な親の子に対する愛情、そうしたものを次々に見せて、二人の出会いの背景にしっかりした人間関係の網の目があることを意識させる。ヒロインのストーリーの中に登場する、地方出身のコンビニ店員が、故郷の人間関係と切り離されてしまっているのとは対照的だ。

ともあれ、普通に人間関係の中で育った二人がハッピーエンドに至るという、幸せ感いっぱいの終わり方で、安心して最後まで楽しめる。

映像的には、普通感がよく出ていて、お話しに合っていた。特にヒロイン役の麻生久美子の普通ぶりがよかった。印象に残る普通感というのは、なかなか出せるものではない。おそらく大多数の日本人にとって、親近感を感じられる、よい作品でした。

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2009.05.30

「スター・トレック」

「スターシップ・トルーパーズ」から、敵が昆虫という気持ち悪さを除いて、輝ける時代の息吹を少し吹き込んだ、といった趣。などというとトレッキーに叱られそうだが、叙事詩的な進行がこのシリーズの持ち味だろうから、これで正しく「スター・トレック」のはず。以下ネタバレ。

そうはいってもやや物足りなさは残る。「スター・ウォーズ」と比較するのは筋違いかもしれないが、冒険活劇色を前面に出した「ウォーズ」の方が、娯楽性では勝る。もっとも、シリーズ最初の制作意図が社会批評だったそうだから、落ち着いた理知的なトーンになるのは当然といえば当然か。

今後、この若きカーク船長の成長物語として続くのだろうから、長い目で見るべきなのかもしれない。
因みに私は、DS9を一部深夜テレビで見た程度の者なので、この作品をよく分かっていないのかもしれない。深淵なトレッキーならば、作中に散りばめられている数々の断片から、とてつもなく広い物語空間をイメージできるのかもしれない。その意味で、私には評価が難しい作品。

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2009.05.29

雑記090528

村上春樹の新作が本屋に並んでいる。タイトルからして”1984”を連想させる。目次を見ていくと”ビッグブラザー”の言葉がある。そのページを見ると、”スモールピープル”という言葉が見える。
というところで予断を持ってしまった。

誰か早く書評を書いてー。


他人と深く関わらずに生きるには

・自力で生きて野垂れ死のう
理想だけど。
助け”られて”しまう、ということがある。


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2009.05.27

雑記090527-2


週刊誌記者の取材に心が汚れた

 でも私個人に関していえば、1990年代末まで新聞記者をしていて、正直に告白すれば、この週刊誌記者のようなひどい取材をした経験がないとはいえない。

 でも2000年以降、インターネットというフラットな空間の洗礼を受けて、そのようなリアリティのない取材は今後はもう成り立たないということが生理的に認識できるようになった。つまりリアルな生々しい現実を、どうすれば自分の書く原稿に移し替えられるかどうかが、私にとっては最大のテーマとなったということだ。

おお。今日の聖パウロ。
主の栄光はあなたの上に輝く。(笑)
 予定調和なシナリオを描いて、それを読者に強制しようとしても、そんな誤った予定調和はインターネットというフラットな空間であっという間に否定されてしまう。否定されないためには自分の書くことがどれだけリアリティがあるかということを、徹底的に構造化し、分析し、ロジックを高めて書いていくしかない。
これが基本。


今日のクローズアップ現代は、住宅メーカー倒産の波紋。
今回は、金融機関が相当部分を被るべきなんだろうけど。というか、ほかに負担できる当事者はいない。

そういえば、アーバンエステートの最後のTVCMは、明らかに確信犯だった。見ていて妙な広告打つねと思っていたら、破たんのニュースがその後すぐ流れた。

厳密な進行基準払いを強制するように改めるか、あるいは、先払い分の供託を強制でもするか。
いずれにせよ、着工前に全額とか払う事例は、いくらなんでも注文主も非常識。加えて、本当は、持家新築のようなハイリスクな冒険を、人生のゴールに持ってきたらいかん、という教訓をこそ強調すべき。

みんな賃貸に住んで、もっと楽に自由になろう。(笑)


マーケティングトップの在任期間はなぜ短い?

マーケティングの難しいところは、野球チームの監督と同じように、自分ならうまくできると多くの人が思ってしまうところだ。隣人、家族、同僚、誰もが意見を持ち、それを共有したがる消費者となる。
これは気をつけないと。


銀行自己資本めぐる「日の丸」外交

「厳しい自己資本規制は、高レバレッジ商品に限定」「自己資本比率を算定する際の資産を事実上緩和し、邦銀の自己資本比率カサ上げ」など、現実的な「条件闘争」に金融当局は持ち込むべきではないか。
なるほど。そういう区分の仕方もあるんだ。
一律に自己資本比率を上げれば、貸し剥がしが増えるということで、工夫の余地がありそう。


中国の空母「施琅」

(米国が)例年議会に提出し、公刊する白書の対象国は、かつてはソ連であった。今は中国だけである。
海南島を要塞にするのは止めて欲しいと思うけど。言ってどうなる中国でもなし。


バーナンキ氏のため息・・・俺の人生返せ!!

「やっぱだめです」
爆。
ただ政策を決めるのに「いや、ヤマカンです」、といえないからといって妙な計量モデルを作ってみんなをだますことだけはやめてもらいたい。どうみても直感が正しいのだ・・・・・

-・-・-・-

無用な数字で客観性を装って「どつぼ」にはまったのが今回の経済危機のすべてで、今日本企業がおかれている状況もよく似ているよね。

もともと日本は違ったんだから・・・あうんの呼吸にもどりましょう。

うーむ。それはそれで、仲良しグループで握って、ごまかしが横行するし。

つまり世の中に救いはないということか!
納得しますた。

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雑記090527

体調不良。原因が思い当たらない。というか多すぎて特定できない。
 ・昨日、二週間ぶりくらいでジムへ行って走ったら、えらくきつかった。
 ・魚中心の食事だったのだが、昨夜はめずらしく肉三昧。牛フィレはやっぱり美味かったものの、鳥のささみが消費期限を1日過ぎていた。
 ・今朝、数年ぶりに満員電車というものにゆられた。それも、信号故障とかで普通より濃ゆいやつ。
 ・仕事がひとつの小さい山を越えて気が緩んだ。

などなど、久しぶりなことがたくさん重なったせいか、電車を降りたら少し体がふらついて大量に発汗。足をふんばらないと真っ直ぐ歩けなくて危険。鳥肉で食当たりかと思ったけど胃腸はなんともない。
午後になって汗が引いたら徐々に普通に戻ったから、体が勝手にバランスをとったみたい。

もしかすると、体の平衡をつかさどる脳のどこかが壊れて、他の部位が代替機能を発揮するまでの間の混乱だったとか?違うかな。

厄年というのは経験してみて実感がわいたけど、厄日というものも確かにあるようだ、ということを初めて経験した一日だった。


※因みに、医者へ行ったら「熱も出てないしどこも何ともない」ということで、インフルではなかった。やさしかった看護婦が、インフルでないとわかったとたんに冷たい態度に豹変して、会計でしっかり3割とられて、かえって病院でココロのダメージが深くなったよ。orz



作家の栗本薫さん死去

ご冥福をお祈りします。グイン・サーガの後書きはかなり辛そうだったが・・
今日の体調不良はこれの衝撃波か?(違)

一冊選べと言われたら難しいけど、「滅びの風」かな。昔の本が断然よかったですね。


アップル、却下したiPhone向け電子書籍リーダーを承認--「カーマ・スートラ」閲覧めぐり

こういう反応のよさが、今では大企業のはずのアップルが、必ずしもそうとも思えない理由。


ダメな銀行に公的資金を入れることの異常さ

読んでいて暗い気持ちになる。
役所も結果的に加担している、というところがなおさら。


日本のメーカー終了間近?

そう、日本語による細かなサポートだけが国内競争で唯一の武器だった日本のメーカーの武器が、今は無いのだ。
今のメーカーは、その武器を捨てようとしている。
気が付く頃には、どうなっているだろう
個々の会社内部の事務作業や偉い人の面子に合わせるためだけといった特殊事情をサポートするような、費用対効果の悪い特注ソフトは結局死滅して、もっと別の土俵で勝負するようになる。

そんだけの話し。

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2009.05.26

雑記090526

ここ、というところが肝心。


アマゾンのクラウドサービス、顧客の大容量データをHDDで荷受け

なんとゆう力技。
ネットの向こう側ならぬ宅配の向こう側。

宅配DVDレンタルもそうだけど、融通無碍な感じがあって、こういうハイブリッドも悪くない気がする。


親戚の子供の幼稚園入園試験問題難しすぎwwwwワロスwwwww

出題範囲に馴染んでいるかどうかだけの問題だと思う。

・・・負け惜しみじゃないんだぜ?orz



filmoとは

企業のCMをみんなでつくってしまうサービスです。
制作頂いた作品の中から選考/投票により制作者へ賞金や制作費をお支払いいたします。
Youtubeの採算性がHuLuというサービスと比較して語られるけど、YouTubeの中に、例えばこういうコーナーを設けて、企業スポンサーを集めるというアイデアはどうかな。

良い方に回れば、素人製作者の間での口コミ効果と、投稿作品の品評効果とで、二重においしい。
悪くすると・・・・炎上。(笑)
それを防ごうとして裏で規制的に動くと、察知されて別のところで大炎上。(泣)

思い出した。企業スポンサードで投稿自由な掲示板ていうのは、これまでも失敗を繰り返してきたのだった。

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2009.05.24

雑記090524

先週は結局一度もジムへ行けず。ちょっと帰りが遅くなるだけで、結構行きづらい。このところ積ん読も増える傾向だし。よろしくない。


新型インフルに対する京都大学の対応がかっこよすぎる

現在のところ毒性は強くない、感染しても騒ぐ状況ではない、なあに、かえって免疫力がつく、と言い切ってくれています。
はっはっは。
さすが霊長類研究所を擁する京大。腹が据わってるな。


A-bike plus

輪行みたいに大袈裟な格好でなくても、電車で目的地に普通に移動できるのがよさげ。TV通販見ていてもうちょっとで買いそうになった。ホームページ見ていたら、タイヤが小さいので段差には注意となっていた。
置場に困らないのもよさそう。

しかも発明者はあのシンクレアさんですよ。
今のネットブックを先取りするような超小型パソコンがシンクレアの名前で出ていたのは、何十年前だっけ。


なにげにTV見てたら、インド式のインターナショナルスクールの小児教育が出てきて、その中で、インド人女性の学園長さんが言っていた。

私の子供、日本の保育園に行きました。今日何したと聞くと、「食べた、遊んだ、寝た」。
で、インド式はというと、足し算をやったり、太陽と地球の関係を模型で学んだり、パソコンをいじらせたり。
取材班が、子供はたいへんだろうと思って、「何が楽しい?」と子供自身に聞くと、「足し算」と元気な返事。

何かができるようになる、という達成感があれば、題材は何でもいいし、子供は大喜びでどんどん先へ進む、ということがよくわかる。大人が勝手に、これはまだ難しすぎるなどと制限する必要はないのだ。

もっとも、そんなことを言い出すと、教える側がさぼっていられなくなるのかもしれないけど。(笑)

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流浪する民族、流浪する企業

ふと、妙なアナロジーに囚われたので、書き留めておきたい。

日本の輸出型の製造業大企業のことだ。金融危機とそれに続く不景気の中で、製造業派遣の不法性が取り沙汰されマスコミなどに叩かれたことを表向きの理由に、日本国内に工場を留めておくことに「正直、嫌気が差している」との一部経営幹部の言葉が伝えられたりしている。
工場を海外に移したい本当の理由は、実は、今後円安が期待できない見通しにもあろうかとも思うけれど、それは置く。

その、嫌気が差している心情を思ってふと連想したのが、ユダヤ人の生き方だ。彼らは、つい数十年前までは、故国を持たずに様々な国に分散して、自分達の信条を最大の拠り所として生きる道を選んできた。超国家的な広がりを持ち、自分達の信条を受け入れてくれる国や地域を住処として移住を繰り返してきたと、能動的に言い換えることもできそうだ。

今日の日本の製造業大企業幹部の言い様を漏れ聞くと、ユダヤ人が採ってきた生き方にも通じるところがあるように思える。彼らは、国家という単位とその中での多様性をあまり重視せず、むしろ、合理性や勤勉さを中心とする思想的な親和性を重く見ているのではないか。世界は、彼らの工場で懸命に働く人々と、彼らが送り出す製品に群がる人々とに大きく二分されていて、必ずしも既存の政治行政の境界とは一致しないようだ。

今後、実際に製造業が国外に流出していったときに、彼らが自身の存立基盤をどのような思想のもとに構築し、どのような経典を編み出すのか、その持続性や世代を超えた継承をどうしていくのかもあわせて、たいへん興味深い現象になると思うので、注視したい。

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2009.05.23

雑記090523

いやー。今日はいい記事見つけた。


「地味で安いからこそ儲かる」。危機下で稼ぐ不動産会社

ビジネスモデルというのは、何回やっても同じように再現できるからビジネスモデルですね。
今日の至言。
資産価値が上がっている時に儲かる仕組みがビジネスモデルではないからね。どんな経済環境でも儲かるからビジネスモデルなんでね。右肩上がりで儲けたものは相場で儲かったということ。私は、ビジネスモデルとは再現性だと思っています。
-・-・-・-
うちは目利きとか、職人とか、不動産屋の独特の才能とか、勘とか、長年の経験とか・・・、特に長年の経験はまったくいらない。すべてデータ。データで語らないのだったらやめてくださいという感じ(笑)。
そのほか、価格支配力の話しとか。DBにもとづいて値付けを必ずしてあげる話しとか。そのDBも写真付きなどで、金融関係の格付け会社のいい加減な通信簿などとは大違い。
ここでは自社目線で述べられているけど、これが業界の価格形成力を押し上げて、意図せずに全体に寄与しているらしいのが素晴らしい。

細かい現金取引をシステム化することで、ロングテイルを持続可能な商売にしたところとか、どんぶり勘定が普通の大方の不動産屋には真似できない。

そして、重要なのは、不動産の流動性の低さに対する自覚。

それから、中国投資の話し。中国の前、日本が高度成長のときは、国内で、たとえば青森あたりの山林視察なんてことがあったけど、それと同じ。

日本人が海外の不動産を買って儲かるというのはおかしい。現地の人の方が圧倒的に情報を持つ不動産ではそんな話はあり得ない。それに、再現性もない。ビジネスモデルということには絶対にならない。
その流れでコーポレートガバナンスの意味に言及。

締めは、こう。

その価格帯がコモディティ、流通する一番のボリュームゾーンなんですよ。多くのシェフはカッコをつけてフレンチレストランを開きたがりますが、フレンチレストランで儲けるのは難しい。だけど、儲かっているのはマクドナルドであり、CoCo壱番なんですよ。高級ブランドの洋服はあまり儲からないけど、ユニクロは儲かるでしょう。要はコモディティが一番、儲かるんですよ。
できれば全文引用したいくらい、これは知恵の詰まったインタビュー記事。

もちろん、方法論だけ真似れば誰でもできるというものでないのは、言うまでもないし、ひと山当てる行き方を否定もしないけど。


GPGPUコンピューティング:顔面吹っ飛ぶ速さの秘密

みなさん数年前よりたぶん今の方が頻繁に使ってる変換、デコード、動画作成なども間もなく格段に改善しますよ。
うーん。次に自宅ハードを更新するときは考えないと。
でも、基本的にデスクトップノートが場所とらなくていいんだけどなあ・・・


なぜPCの利用時間の3割は「ムダ」なのか

「IT化によって、今まで100人で行っていた作業が数人で済むようになった。だが、『管理職の評価は部下の人数』という考えをいまだに持っている人がいる。多くの部下を置きたがるのに、彼らに十分な仕事を回さない。それが非効率の元凶だ」と酒巻氏は断言する。
特にコメントはしないでおこうかな。

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2009.05.21

雑記090521


新型インフルエンザ予防YouTube動画が埋め込み無効な剣

なんで、YouTubeに動画を掲載する最大のメリットを、わざわざ無効にしちゃうのでしょう?
善意の解釈-「まあ少しづつ。偉い人を説得しながら。」
悪意の解釈-「仕事してますアリバイ。」


正社員は長期雇用を享受するのか=私的な労働観です

長く働くことはむしろ絶望感を深めるケースもあり、精神的臨界点を覚えると自ら辞めることになる。労働そのものより精神的束縛がきつかった。
それはあるかも。
おいらも飽きっぽいからね。

誰ですか商いはあきないとかしたり顔で言ってくれたのは。


漢字検定事件……ニッポンの固有問題を如実にあらわした事件だった

それで、公益法人制度改革ていうものがあった。これが骨抜きされずに、意図通りに機能すれば、多少はましになりそうにも思う。移行期間が5年と長いから、その間にいろいろ画策があるのだろうか。

マスコミさんは、あれをもう少し継続的に取り上げてくれてもいいと思うけど。クローズアップ現代は見なかったけど取り上げたのかな。


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2009.05.20

雑記090520

弱毒性インフルエンザなんだけど。不謹慎なことを書いてみる。

学校が休みになったり、催し物が中止になったり、影響が大きすぎると言われているけど、いっそのこと、感染が広がるままに放置してみたらどうだろう。特に一般的な対策は打たないで。

そもそも弱毒性ていうものらしいのだから、ちょっと熱が出る風邪が流行りましたということでいいのではないか。直れば免疫もつく。もちろん、妊婦や肥満の人は、優先的に薬飲んでもらっておくとか、危なそうなところだけ対策は打った上で。
それで人死にが出たといっても普通のことで、誰の責任でもなさそうな気がする。

ていうのはだめなのかなあ。


マピオンモバイル、NTTドコモの新端末向けにスクロール地図を提供

マピオンは5月19日、「マピオンモバイル」のiモード版で、Ajaxを活用したフリースクロール地図サービスを提供すると発表した。
i-modeかあ・・・
GoogleMapsは、普通のネット上で見られるのかな。まさかi-mode経由とか言わないよね?


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2009.05.19

雑記090519

昨日の新聞だかに、NHKの映像素材が無料開放、みたいな記事があって。芸能人とかが写っているものはだめらしいのだけど、動物とか建物とかは、使えるように書かれていた。
それは面白いかも。


農耕型か、狩猟型か――必要なことを削り落としていないか?

われわれの仕事は魚の群れを探し出して捕獲するような狩猟型ではない。種をまいて、しっかり育てて、その実りを収穫として得る農耕型。業績が厳しいからといって種まきを怠り、無理な収穫をすれば大きなツケが回ってくる。そのことに早めに気づいてよかった
いわれてみればそういう商売もある。てことで今日の至言。

もっとも、種まき育成までした果実を横から攫われない手は打たないといけないのだけど。


日中で差が開くシンクタンク力

危機を乗り切るためには、専門家の知恵が不可欠であるが、肝心の「専門家」が知恵を持っていない状況が浮き彫りになっている。
という意見もあるみたい。本当かどうかはよく知らない。
リーダー不在だけどミドルは優秀みたいな固定観念がかつてはあったけど、昨今はどうなんだろ。
それとは別に、わしら粘菌ですから、ていうのもあるのかどうか。


銀行業界:3兆ドルの損失を出した後・・・

市場は現に、最悪の事態が起きた時に政府が介入するのを目の当たりにしたため、金融機関が再び過剰なリスクを取るのを許すだろう。そして納税者が銀行の資本調達コストを賄うことになる以上、銀行の株主への配当金や従業員のボーナスにまで税金が使われることになる。
どう考えてもアンフェアなんだけど。とにかく景気回復という大声の中で、そういう疑問はかき消される。

決済機能だけを、社会インフラとして、営利主体から切り離す、というのは、そんなに難しいのだろか。

・・・与信機能と切り離せないということかな。。えーっと・・セブン銀行・・


最近のSecond Lifeの楽しみ方はおもしろな、と先日思ったら。

そうなんだ。
時間が掛かり過ぎるのが、あの世界の難点。

あるいは、今後は、一種の観光地として栄えるのかもしれない。時々気晴らしにいくと、ガイドさんが居て、ガイド料を払えば短時間でいろいろな体験をさせてくれるような。

パッケージツアーの企画なんかあったら手頃でいいかな。


全固体電池への応用が期待される高イオン伝導性固体物質が開発される

これ、昨日の新聞で読んでしびれた。
電気自動車いけるかも。


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2009.05.17

雑記090517

トレーラーは、普通の交差点だと時速30キロ以上出すと横転の危険があるそうな。積荷が外側に偏っていたりするともろに危ないらしい。
そういえば昨日も、近所の交差点の右折レーン先頭で信号待ちしていたら、左折のトレーラーが結構な勢いで曲がってきて怖かった。あれが本当に横転してきたら、まず逃げられない。

右折レーンではなるべく後ろの方にいた方がよさそう。


「はやぶさ」の全天周映画公開中

天文系のサイトによると、大阪と日立で公開中。東京圏では、6月6日から「府中郷土の森博物館」にて上映だそう。
忘れてなければ見に行く。


新聞の没落と資本主義の運命

資本主義というのは、平均的には損するビジネスに「自分だけはもうかる」と信じて参入する資本家の錯覚によって成り立っているのだ。
おいらだけは儲かると思って株買ったのにっ。orz
超競争的なインターネットは、この資本主義の矛盾を暴露したにすぎない。
冗談はともかく、これが逆に信じられてしまうと、自分だけは成功すると信じて起業する人も減るし、その周辺の○○支援業も商売あがったりだし、たいへんそう。

てことで、このエントリのキーは実は、「信じる力」。

今までは「どうでもいい情報を何百万人に向けて出すマスコミ」か「身内だけの個人的な会話」しかなかったメディアのポートフォリオが連続になり、両者の線形結合の上に多くの新しいメディアが生まれているのだ。これは前者が消滅することを意味するのではなく、そのうち新しいバランスが成立するだろう。
これは実感としてあるですね。
それで、バランスしたはいいけど総体のパイ(利用者の時間資源の総和)は増えないから、小さいメディアの群雄割拠状態に。

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「天使と悪魔」

原作とは登場人物の役割などが変わっているそうなのだが、例によって読んでいないので、あくまで映画として観ると、前半3分の2は展開が速すぎてのっぺりした感じはあるものの、終盤で大きく盛り上がって納得させる映画。対消滅による爆発の場面は、ユアン・マクレガー演じる勇敢な司祭の落下の演出も含めて、必見。以下ネタバレは読まずに観るのが吉。


4つの謎解きは、正直なところさっぱり面白くない。占い師が、どうにでも取れる現象にもっともらしい解釈を付けて、それ以外の解釈の可能性から目を逸らさせるのと同じ感じがして、どうも乗れない。謎解きのそれぞれが1時間づつという時間制限をかけられていることが、展開を単調にしてしまったような気がする。イコンの様々な解釈をたっぷり見せてくれるかと期待していたので、その点では残念。

むしろ前半では、随所に出てくるローマの歴史遺産を楽しむのがよさそう。彫刻や建築を、スポットライトの中に浮かび上がらせるのではなく、現代の都市生活の中にモザイクのように埋め込まれているところを見せるのがよかった。例えばパンテオンは、狭い街路に囲まれて雑然としたところを映す映像が入っていて、実際の感じがよく出ていた。内部はあんなに明るくなかったはずだが、照明でも入れたのだろうか。

クライマックスの対消滅だが、この爆発シーンがよい。青い閃光のあと、サン・ピエトロ寺院が光に包まれるのかと思ったら、赤黒く毒々しい空に変わって、その中を勇気ある司祭の白いパラシュートが爆風に煽られながら降りてくる。あたかも空が割れて何か恐ろしいものが降りてくるようなその場面は、まるで最後の審判の降臨を描いた一幅の絵のようだ。群衆が支える手の中に、半ば気を失った彼の体が受け止められる場面、その後群衆が聖歌を合唱する場面は感動的。この一連のシーンこそが、この映画のテーマと展開を暗示するひとつのイコンだとも言える。

4つの謎解きの中で、4人の哀れな枢機卿が次々に殺されていくのだが、時折現れる暗殺者がこれから手に掛けようとする枢機卿に向かって口にする言葉がある。「自分は罪人です」。では彼に仕事を依頼し金を振り込んだ者はどうなのか。影の黒幕に罪人の自覚はあるか。それがこの映画の問いかけになっている。
とはいえ、最後に、長い歴史を持つ教会の大人の面も見せてうまく納めているから、カソリック教会の面目も少しは立っているのではないか。

終盤の盛り上がり方が一筋縄でいかない、満足感のある一本。

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2009.05.15

雑記090515

このところ昼夜逆転が多い。夜中に目が覚めて明け方まで仕事。
わかっている目標に向けて、事務作業を積み上げていくときは昼が、
曖昧な目標に向けて、形を削り出していく作業には、集中できる夜が向いている。


・・ただし、夜はネットをついつい見て回って、面白記事をピックアップするのに時間を忘れてしまいがちなのが欠点。orz


固くて、弾力性があり、自己修復できる、新型コンクリート

見てびっくり。こんなのもあるんだ。
コンクリートが本当にこんなに変形したら、かえって鉄筋とは組み合わせにくそう。実際は、普通にひび割れ防止に使ったりするのかな。


NZ発の個人用ジェットパック、最新動画:飛行制御が改善、1000万円で年内発売か

すごい。ずいぶん小さく収まっている。
前進するときに、前傾角に対して推力がわずかでも小さかったりすると、斜め下方向地面に激突しそうだけど、そこはセグウエイ同様、角度と推力の関係を一定に保つ機構があるのだろう。

とはいえ、その機構が不具合を来したとき、セグウエイならちょっと転んだで済むかもしれないけど、空中を飛ぶこの装置では少々危なそう。搭乗者を保護するには、F1マシンのコクピットのようなものに、いずれはしなければならないのかも。


男女別労働時間の国際比較

極大点に注目すると、法制度のようなものがくっきり反映しているようでおもしろい。男女の分布の違いも。

注意書きにある副業の扱いを考慮しても、韓国だけ特異な感じがする。中央値が他のケースよりずっと右(大きい)ところにあるような。
兵役というのはどういう扱いになっているのだろう。24時間働いていることになるのかな。


悲鳴を上げる中国農業

メモ。も読んでみようかな。

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2009.05.14

雑記090514

昨夜のWBSで、電気自動車のバッテリーをレンタルにして、スタンドでフル充電済のバッテリーと交換するという新機軸を取り上げていた。

現在のところ、自動車価格の2/3はバッテリーの価格だが、それを所有ではなくレンタルにすることで、車の値段を大幅に安くすることができる。そういうものがあるという話しは、テキストでは読んでいたけど、いざ映像で見てみると、印象ががらりと変わった。

これはもしかすると素晴らしくナイスなアイデア。
実現すればおそらく、車はより衣装に近い感覚のものになる。

欠点は、バッテリーの規格がばらばらなこと。スタンドは各種の規格に対応したバッテリーを揃えなければならないので、結果、バッテリー価格が高くなってしまう。規格統一の機運はないのか。

業界団体なりが歩み寄って規格を決めたらいいのではないかと思うのだけど。政府もバラマキに使う金があったら、こういうところに全額突っ込むよろし。


メキシコ国境から20分のサンディエゴでワイヤレスヘルスケアのコンファレンス

ちなみに、アメリカの総額30兆円を超す景気促進予算を狙う会社は世界中にある訳だが、スペインに至っては国家キャンペーンを始めたとのこと。プリンスとプリンセスがニューヨークでキャンペーン開始イベント開催。予算の中には、アメリカ国内企業に優先的にまわされるものも当然あるのだが、スペイン政府の試算では、7兆円くらいはスペイン企業もゲットできる可能性有り、ということで、その額はスペイン自身の景気促進予算よりも多いので俄然気合いが入っているようです。
ほんとか。
アイデアコンペみたいなノリなのかな。

日本でそんなことしたら、「この予算は国内のインフラ整備のためにあるのであって」みたいなしかつめらしい横槍が入りそうなもんだけど。


上の、車のバッテリ規格統一のアイデアで、お金引っ張ってこれないかな。


中国発、平成生まれの美人ハッカー

彼女は中国の有名なメッセンジャーである QQのパスワード解読プログラムや多様なハッキング技術を教えたり、ハッキングする事でハッカー界でも実力が評価されたようである。
-・-・-
彼女のことがもっと知りたい方は彼女の公式ブログにて最新情報が公開されているのでチェックしてみてください。
それで、うほうほサイト見にいくと、知らないうちに彼女のボットにさせられるのですね。わかります。

喜んでなりますとも! という人も一定数いそうでこわい(笑)。


もう汚い便座に座らなくっていい新感覚エルゴノミクスなトイレ

わくわくして見に行ったら、なつかしい和式がそこに。


・・そういえば昔、ゲームセンターに「ハングオン」ってゲームがあってだな。


金融革新がGMを破産に追い込む

 つまり、債権者は二者択一を迫られているわけだ。債務の株式化に応じずにGMが破産すれば、6月に規定の保険金を受け取れる。債務の株式化を受け入れてGMが破産を回避すれば、将来価値が上がるかわからない株式が手元に残る。
-・-・-
 これでは、GMの6月破産説に賭ける人が多いのも無理はない。
なるほどそういうしくみなのか。

ところで、

米政府が大手銀行を対象に行った厳格な「ストレステスト(健全性審査)」の結果、多くの大手銀行は破綻しそうにないという投資家の信頼感を取り戻し、政府の指示で自力の資本増強に奔走している(大手銀ウェルズ・ファーゴなどの新株発行を引き受けることで投資銀行は大儲けしており、その意味でストレステストは金融界に対する景気刺激策にもなっている)。
あれはとんでもない粉飾だという意見がある一方で、粉飾だろうが何だろうが、それで景気が回復すれば後はどうとでもなるという向きもあるみたい。


第二回 三国志検定が開催決定

そういえば、いよいよ諸葛亮が入滅して、TVKいちおしの「三国志」も終わる。あの諸葛亮は役者さんがよかった。

>・曹魏が三国の中で最も国力が充実した理由を曹操の諸政策から論ぜよ。(史学)
>・諸葛亮と魯肅の戦略について、儒教と「漢」との関係を踏まえて、対比しながら論ぜよ。(思想・哲学)
>・『三国志演義』の文学としての特徴を『西遊記』と比較しながら論ぜよ。(文学)
TV見てるだけじゃ一行も解答書けそうにないヨ。orz

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2009.05.12

雑記090512

新聞を見たら、関東財務局の土地が売りに出されていて。土地勘のあるところだけ拾ってみても興味深い。
下丸子宅地125㎡で4300万円。秦野の山林220㎡で560万円。どういう”極小山林”なんだか。箱根仙石原だと山林2500㎡で2000万円。横須賀宅地は64㎡で500万円。最小限住宅を建てて住むと面白そう。先日行った大谷は雑種地380㎡で720万円。ただし市街化調整区域。下水が問題かな。

こうしてみると、ぴんきりなんだ。
これだけの価格差を乗り越えても、都会に住むのがよいのかどうか。


似たような企業二社に投資して出た明暗がキツすぎる件について

昨日は笑いながら読み過ごしていたこのエントリ。よく考えると意味深な示唆ともとれる。

新市場とか新企画とかを華麗に並べて数打ちゃ当たる式と、できる範囲のところで的を絞って泥臭くいく式と、このご時世でどちらが有利か、という点は考える必要がある。もちろん、一長一短だから、うまくいくかどうかは結果論であって、どちらの方法をとっても、うまくいく/いかないの両ケースはあるのだけど。


mixiが2009年度下半期に登録制導入へ、上場後初の減益予想も

もともとSNSは、昔のダイアルQ2と同様、出会いの演出という隠し味が魅力だったわけで。それをストレートに出さずにソフィスティケートして提供するのがこの手法の特徴だった。というのがおいらの理解。
それが、やっぱり規制ということになれば、魅力も大きく損なわれるのは致し方ない」ところ。

違うかもしれないけど。


独身男女の月収に対する家賃の割合は35%、約6割が「高い」と感じる

今回のバラマキでも、賃貸住宅居住者は忘れ去れている。持家で夫婦子供二人の”標準”家族みたいなものだけを対象にした貧しい住宅政策は、そろそろ方針転換してほしい。


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2009.05.11

雑記090511


イオンもセブンも、流通大手の歯車が逆回転

価値はどこにあるか、ということなのだと思う。
結局のところ、流通はこれまで、あまりに非効率だったので、効率化することで差別化を図って価値を生むことができたけれど、その流れが一段落して、次の価値はやっぱり商品そのものだ、ということに。
こうして、価値のあり場所は、競争環境の変化とともに、右に左に振れているのかもしれない。


「勤勉革命」を超えて

イギリスの産業革命では、市場経済によって農村が工業化され、資本集約的な産業が発達したのに対して、日本では同じころ逆に市場が農村に取り込まれ、品質の高い農産物をつくる労働集約的な農業が発達した。二毛作や棚田のように限られた農地で最大限に収量を上げる技術が発達し、長時間労働が日常化した。
確かに、手作業手作りの精度や味わいを高く評価する伝統はあるとは思う。
そうはいっても、全体には、農村から都市へ人口移動が起きたことには違いないのだけど。
起業というのは、多くの人が誤解しているように金もうけではなく、自分の好きな仕事をする生き方なのだ。
欧米人が言う「自由」というのはそういうことなのだろう。


トラック便を使うか、自分たちで運ぶか

カイゼンのケーススタディ。
発明でどーんと儲けるとか、新ビジネスモデルで巧みに儲ける以外に、こういうやり方もある、てことで。


華厳の滝止めて捜索…母子殺害犯?夫の足取りぷっつり

あいやー。
連休で立ち寄ったとき、観瀑台に警視庁の人達が数人いて、トランシーバーであちこち連絡してはいた。こんなところになぜ栃木県警ではなく警視庁がと思ったけど、それ関連だったのかも。
結構ぴりぴりした空気で、変なものでもあがったのかと思ったが、探し物だったのか。

あの滝、止められるとは知らなかった。
上流のダムで水量調節するのね。

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2009.05.10

雑記090510

気温は夏だが、水道の水はまだ春の冷たさ。


粉飾黒字

今回のアメリカ銀行決算、そしてストレステストの結果についてみるとまさに粉飾としか呼べないテクニックが駆使されています。
そうなんだ。
でもこれで目前の危機を回避できて、幻想がこのまま続く(間に真の処理をこっそりやる)のを大勢が期待しているとすると・・・


Crush the Castle

宅配屋が来るのを待つ間、つい40分ほどやり込んでしまった。コンプリートの後はコンストラクションモードに入るけど、ここで止めなかったらもうだめ。

これの部材の動きはどういうアルゴリズムなんだろう。長手方向の摩擦までちゃんと考慮しているように見える。


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「キング・コーン」

既に2007年に公開されていたらしい。検索するとその頃書かれた映画評が散見される。この度の日本公開の意図はよくわからないが、米国総反省モードの中で、産業化の道を究めた農業への疑義の提示という感じはする。とうもろこし産業のありかただけでなく、それに連なる肉牛、人工甘味料などの生産と消費についても勉強になる。以下ネタバレ。

私はとうもろこしが大好物だ。バイキングのサラダバーなどあったら、とうもろこしだけ専用皿を用意し山盛りに取ってくる。ところが、その食用トウモロコシは、米国の生産量の1割もないらしい。大部分は飼料用とコーンスターチ生産用だとのこと。

そして、肉牛生産にとっては、栄養価の高いトウモロコシは、牧草に比べて短期間で牛を成長させる代わりに、酸性体質で不健康な脂分の多い牛肉を作り出してしまうらしい。また、炭酸飲料に含まれる甘味料は驚くべき量にのぼり、米国人の肥満の犯人として知られているのだが、元を糾せば、トウモロコシの生産がだぶつき、その新しい用途として、安い甘味料としての地位が確立していく中で、甘味料の濫用とでもいうべき状況が生まれてきたことに由来するそうだ。

そうした、トウモロコシ活用の歪みとでもいうべき事態はすべて、トウモロコシ生産量の増加を意図した産業政策にあったと、映画は暗示する。以前は農業補助金は生産を抑制するために使われたが、あるときから、生産を奨励するために使われるようになった。映画の中では、この政策転換を推し進めた農務長官へのインタビューもあって、興味深い。
彼は言う。「いまや、米国人の収入のうち食べ物に費やす割合は、16~17%に低下した。」それは彼の狙いどおりであり、確かに一面の豊かさではある。が、補助金無しには成立しないほど価格が安くなったのは、果たして目論見どおりだったのかどうか。

こうした事態の裏で、農家ははるかに大規模化機械化し、反比例するように農業従事者は減った。映画は、それへの疑問も強く匂わせている。


日本の米についても、減反を見直し生産性と生産量を向上させるべきという意見が注目を集めている。それは我々消費者にとっては表面上メリットのある話しだが、代償として何が起こり得るかについては、よく吟味したほうがよいかもしれない。

日本の農業の場合、新規参入の自由化云々はもちろんだが、それ以上に、農地とそれ以外の土地との間にある、税率や評価額の不自然に大きな違いにあると思うのだが、それはこの映画とは直接の関係はない。

スクリーンを見ながら、そんな風に、映画の筋とは直接関係ないあれこれを考えるのに、よい手掛かりになる一本でした。


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2009.05.08

雑記090508

昨日は雨。今日は朝から雷と驟雨。
ツーリングは早めに切り上げてよかった。


新型インフルはそろそろ終息だと思うよ -- 最前線での体感

日米ともに、「大騒ぎしたおかげで、これで済んだ」のだろうから、騒ぎは一定の役割を果たしたとも思う。
結局、わしらはインフルに感染したというよりは、煽り情報に感染したみたい。

これでリハーサルは済んだ。
それで、鳥の方なんだけど。


GMとクライスラーの違いは何だろう。自動車ローンや保険の比重が違うのだろうか。
もし、それほどの違いがないとすると、案外軟着陸するような気がしてきた。クライスラーの件がそれほど衝撃を与えていないところをみると。

扱う方も、衝撃が大きいのは百も承知で、時間を稼ぎながら手は打ってきていると思うのが妥当だし。


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「GOEMON」

以前「キャシャーン」で損した気分にさせられたので、どうするか迷ったが、よさそうな評判も聞いたので見てみた。結構楽しめるファンタジーに仕上がっている。以下ネタバレ。


いわゆる伝奇もので、歴史上の事件出来事や誰でも知っている架空の人物など、大枠を拝借しながら、それ以外は自由に創作して、我々庶民好みのお話しに仕立てている。

衣装や建築物のデザインも、いかにも芝居がかっていて、まるで流行のファンタジーゲームを見ているようだ。そのデザインの人物の顔のところだけ、お馴染みの役者さんのものがはめ込まれている、といった趣。こういうの、嫌いじゃない。

アクションもCGの大盤振る舞い。忍者という一種の超人が主役なので、あり得ない破壊力や跳躍力など、どんな奇抜なことでもあり。

それでいて、お話しもツボを押さえている。自由人として生きるGOEMONと、組織人としての道を行く霧がくれ才蔵の友情と対決を軸に、どちらに偏ることなくそれぞれの希望と蹉跌を描く。現実の非正規と正規のありようにそれとなく重ねるところがタイムリー。

普遍的なこのテーマを、凝ったデザインと筋書きの中にきちんと治めた点は、前作より格段に進歩しているといってよい。今回は、脚本は協同で書いたようなので、その効果だろうか。

プロットもよくできている。特に、才蔵が最期の場面で予想外の名乗りを上げたところから、意外な展開を見せて盛り上がるあたりがよい。五右衛門怒りの大阪城殴りこみ大立ち回りに違和感なく繋がっている。歴史上の有名な場面を奇想によってうまく活かしたといえるだろうか。

総じて、手馴れた作り手による、低俗かもしれないが破綻なく楽しめる一本。


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雑記090507

朝、ターミナル駅のドトールで本を読んでいたら、携帯で電話している声が聞くともなしに聞こえた。電車が止まってどうにもならないとか。Yahoo!ニュースには特に載っていない。
帰ってTVを見ると、駅間で下されて最寄駅まで歩かされた人たちもいたとか。

連休明けだからなあ。。というのは理由になってないか。


自由自在に動ける究極のタイヤを持つフォークリフト(動画)

おお! 今日の発明。


完全電気自動車仕様の「スマートフォーツー」が正式発売間近に!

元々は4秒間で時速60マイル(約97km)まで到達するという、圧倒的なツーシータースポーツカー向け加速性能をアピールするバッテリーパック
この車なら簡単にウィリーできそう。


総務省がパンデミック対策として国民の移動履歴記録システムを実験

あれまあ。

NTTドコモの法務部は、警察からの問い合わせがあった場合、令状なしで位置情報を提供していると衆院法務委員会で回答しています。
これはメモ。


本日の横浜方面鉄道大混乱で考える「ブラックスワン」

それでも、社会はどんどん専門家しかわからないような複雑でディープな領域に進んで行くんですよね。
なぜなら、「自分しかわからない」「情報の非対称性がある」ということこそが、まさに利益の源泉であり、 私企業はまさに利益を追求するためのvehicleだから、であります。
そうなんだよなあ。だからこそ、その行き方でいいのか、という自問が生まれるわけなんだ。

企業が自己利益だけを追及するのなら、それと取り引きする個人も、自己利益のみを追及するとうそぶいてもいいはずなんだけど、どうも個人に対しては別の行動規範を都合よく押し付けてくる傾向がある気がする。

どうすればよいの。

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2009.05.04

雑記090505

東京に帰ってきて、まずは空にしておいた冷蔵庫を食材で満たすべく近所のスーパーへ。
魚を中心にえらく値引きしている。連休中の需要予測を誤ったのだろうか。


マヤ文明の遺跡のような荘厳なデスク

その石段の一段づつが引き出しになっていて、要決裁書類をまず最下段に入れると、一つづつはんこが押されるたびに一段づつ上に入れられ、際上段で神なるデスク主の決裁に至る、という至高のデスクですね。際上段だけは引き出す向きが逆になっていてデスクの主が座ったまま書類を引き出せるという。

ナイスなアイデアです。(違)


長期雇用という物語の終わり

雇用問題関係の連続記事の結び的な。
二つの均衡

1.柔軟な労働市場:競争的な賃金―容易な解雇―容易な転職―低い失業率
2.硬直的な労働市場:効率賃金―困難な解雇―困難な転職―高い失業率
を挙げ、
この二つの均衡は、いずれも局所的には安定したナッシュ均衡であり、他人の行動を前提にするかぎり、自分だけがそこから逸脱するインセンティブはない。
とした上で、対策を「物語の再構築」に求めている点が、新しいというか、魅力的(笑)。
複数均衡の状態で均衡選択を行なうことが政府の本質的な役割であり、もっとも大きな物語の創作能力をもつのも政府である。したがって厚労省が政策を転換して1の均衡を選ぶと宣言し、解雇規制や派遣労働の規制を撤廃するだけで、非正社員の問題は大きく改善する可能性がある。
できないからこその長期低落傾向。

1の均衡が実現した具体例を知りたい気がする。その国、地域あるいは時代は、どのような経過を経てそこへ到達したか、というあたりを特に。

孔先生はよく周を引き合いに出して話しをした、と聞いたことがある。
新たな物語を紡ぐには、先行事例が(たとえ幻想であっても)必要と思う。


新聞や雑誌向けの大型画面Kindleが登場へ、NYTは対応電子新聞サービスを準備中か

おお。

E-Readerでスタティックなコンテンツを有料で購読するよりも、ネットパソコンなどでダイナミックなコンテンツを無料で閲読する方がありがたい。
パソコンは、未完成ゆえに万能、という特徴があるわけだから、仕方がないのだけど。


老舗広告代理店が、メディア系グループの傘下に

告会社間での企業買収・統合は互いに体力があるうちはいいがそろそろ厳しいかも、と思われる一方、非・広告会社系からの買収はすすむような気がなんとなく。
最近、身近にも実例があった気がするけど、する方もされる方も相手をよく見定めて、よい組み合わせになるとよいですね。


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北関東行記090504

テントを畳んで出発。茶臼岳を目指す。ここ数日来晴天が続いたが、今日は花曇り。高度を上げていくと少し寒い。ロープウエイの少し下の駐車場にバイクを止めて、周囲の土産物屋に入る。朝7時から日帰り温泉を開けているのだ。サービス業はたいへんだ。
さっそく朝湯をもらう。温まったところで朝食もついでに。新聞も借りて読む。宿のお母さんの話しでは、新聞は郵便で届くのだそうだ。言われてみればこんな山の上まで新聞配達は来そうにない。観光客向けの話題の定番なのだろうけど、聞く方は初めてで他愛もなく驚く。飯のあと、もう一度湯につかる贅沢。あがってくると、宿の一家が朝食中だった。朝も早くから押しかけ客で申し訳ない。

山頂へ登っても今日は見晴らしは悪そうなのでパス。道を下っていくと八幡のツツジ大群落というのがあり、歩いてみる。

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あと1~2週間で咲きそうな惜しいタイミングだった。木道が群落の間を縫うように走っていて、確かにこれが一斉に咲いたら素晴らしいだろう。もう一度来てみたい。いまの蕾の状態でも暖かい霞に群生地全体が覆われているようで、咲いたところを想像しながら楽しめた。

途中、長い吊橋がある。
そのケーブル接合部のディテール。
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垂直部分のケーブルとジョイントの接合は、これですっぽ抜けたりしないのだろうか。中の構造を機会があったら調べてみたい。下の渓谷までは結構な高さがある。

このあと、殺生石という、温泉観光地にありがちなものを見てから、次の目的地へ。鹿の湯という風情のありそうな温泉があるのだが、駐車場の込み具合を見て諦める。

那須にはアルパカという動物がいるらしい。例のクラレのTVCMで有名になったラクダ科の動物だ。南米アンデスからの輸入らしいのだが。そのアルパカを日本で育てている牧場へ行ってみる。
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すでに相当な人が押し掛けているが、駐車場も中も広いので、あまり混雑を感じさせない。

そして、これがアルパカ。
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つぶらな瞳が可愛さのもと。触ってみると毛も柔らかい。毛の色が豊富で250種あるという。なるほどよく見ると微妙に違う毛色がたくさんある。この毛で編んだセータはたいへん暖かいらしい。アンデスの住民が使うポンチョもこれで作られるというから、それも頷ける。

耳を寝かせるのが緊張と警戒のポーズで、立てているのが安心のポーズらしい。耳が寝ているときはつばを吐かれるときもあるので要注意とのことだけど、本当に唾を吐いたのを見かけたのは一回だけだった。いたって大人しい動物。人の手のひらから餌を食べるのだが、食べているときはウマーとばかりに耳は立っており、食べ終わるととたんに寝かせて次をおねだりするあたり、現金な奴でもある(笑)。
これは都会の人間はイチコロですな。

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牧場自体も、動物園やなんとか王国などとは違って、広くて素朴なつくりなのがいい。アルパカといっしょに散歩ができる広場などもあって子供連れに人気。成獣はポニー程度の大きさはあるから、町中でペットとして飼うのは普通の人には少々無理そう。注意書きを見ると、臆病な性格なので飼い犬は放さないようにとあったから、その点でも町の暮らしは合わないのだろう。那須山麓でこうしてゆったり暮らすのが、この動物には似合っていそう。


お目当てのアルパカにすっかり満足して、そろそろ東京へ帰ろうかという気分になってきた。ICへ向かう途中に、那須に本店がある安倶楽牧場の肉を使ったレストランがあったので寄ってみる。TVCMで耳に残っている安倶楽牧場だが、食べてみたことはなかった。でもこれはちと失敗。例によって、上等な肉は脂が多いという迷信に乗っているようなべたべたの肉だった。多少の脂はあってもいいけど、基本的に赤身が好きなので、この肉は口に合わない。ジムで難行苦行して体重をセーブしている苦労を何だと思っておるのかぷんすか。
とはいえ、ホームページを見ると、旨い肉の条件が書いてあって、そこには脂を多くとは一言も書いてない。調理する店によって卸す肉を変えているのだろうか。

多少もたれ気味の胃を持て余しながら、東北道を一路東京へ。この季節は東京へ戻っても涼しくてよい。
今回は、いつものような山間の移動が主体のツーリングと違って、一ヵ所でゆっくりすることが多かった。


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2009.05.03

北関東行記090503

キャンプ場がまだ寝静まっているうちに出発。標高は5百M程度なので、5月の朝といっても空気は冷たくはない。ここ一週間くらいは、晴天続きで気温も高めということもある。
バイクのエンジンが100%電動になれば、音もなく出発となるのだが。ウグイスの鳴き声が普通に聞けるのがよい。電車のホームで昼夜の別なく無理やり聞かされる東京とは違う。

Wikipediaによると、”「ホーホケキョ」が接近する他の鳥に対する縄張り宣言、「ケキョケキョケキョ」が侵入した者への威嚇であるとされている。”のだそうな。
スズメ目に分類され、メジロなどと間違われやすいとのこと。”うぐいす色”のあのうすい緑色は、実はメジロの色で、ウグイスの方はスズメと同じ茶色らしい。すると、昨日気絶していた小鳥はあるいはウグイスだったのかもしれない。

すぐ近くの会津田島へ。ここ南会津のあたりは食べ物が旨いという話しを聞いたことがある。なので、今日は食べ物に注目していくことにする。

駅前に一軒だけあるホテルの食堂で朝食。あさりの味噌汁だった。こんな大きなのは何年ぶりだろう。美味しくいただきました。ぜんまいも美味い。ホテル1階の裏手にお茶屋さんがあるのも気分的にこの土地らしい。
駅で買っておいた新聞を3日ぶりに読む。クライスラーは破産法11条とか。新インフルエンザは多少患者数は増えたもののさほど爆発してなさそうとか。

ホテルを出て、昔の役所へ行ってみる。旧南会津郡役所という派手な色彩の擬洋風建築があって、中では江戸時代に起きた”南山御蔵入騒動”という事件の顛末が絵入りで展示されているのだ。
年貢が4割から6割に引き上げられ、おまけに米納強制と江戸までの輸送も賦役として課されたため困窮した天領の農民による直訴事件だそうな。最後には、首謀者6名の死罪、その他直訴者全員の獄死と引き換えに、米納と賦役の取り下げを勝ち取ったとのこと。なのだが、途中経過を読むと、幕府側の威圧的な個別取り調べに農民側の結束が敗れた様子が見える。結局、税率を元に戻すことは幕府にとっても無理な相談だったのだろう。そこさえ譲歩しなければ、あとは面子を保ちつつ首謀者を黙らせて事態収拾という結果になる。
昨今はサムライという言葉が特にスポーツの世界で軽く使われることが多いようだけれど、江戸期のサムライというのは単純に割り切れない、支配者とそれを支える官僚の複雑な集団だったことも読み取れる資料だった。

ゆっくり見学しているうちに昼近くになる。大内宿がここからさほど遠くないところにあるので、そちらへ向けて移動。

来てみると、完全に観光地化されていて、たいへんな賑わい。通りの両側に茅葺民家が並び、土産物を売っていて、どこの繁華街かと思うような繁盛ぶり。混雑の中で全景を撮ろうとすると人の顔が入ってしまうので、少し離れたところから撮影する。
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新旧の茅葺き
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葺きかえも行われているようだ。そのための職人や茅の確保も行われていると、展示資料にはあった。

植樹と水場
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各戸の前面はそれぞれに修景がなされている。

土産物を通り側で売る一方で、その後ろでは蕎麦屋をやっているところが多い。そのうちの一軒に入ってみる。
ほかの店は民芸品や土産の菓子など売っている中で、この店だけは味噌などを売っていて、あまり客が立ち止まらず、空いていてゆっくりできそうだった。
蕎麦と餅を注文する。観光地価格なのかどうか、やや高い感じがした。が、出されたものを食ってみると、これが美味い。
餅はつき立ての柔らかさとほどよい暖かさ、きな粉は新録の森のような淡い緑色が混ざっている。街中で売っている黄色いきな粉しか知らなかったので、店の人に聞いてみたら、手作りとのこと。混ぜもの無しの素のきな粉は、ほんのり甘い。
蕎麦の方は、これも無味ではないが淡い味わい。看板に十割蕎麦つなぎなしとあったが、確かに一番粉と二番粉だけで打ったようだ。一番の特徴は、いくらでも食べられそうな癖の無さ。喉越しがよいとか、味がないとかではない。混ぜもののない素直な味で、腹に溜まる感じがしない。これなら毎日毎食でも食べられる。料理屋の味はたまに食べる味、家庭の味はいつも食べる味、という分け方があるけれど、そのどちらとも違う。
以前、北海道出の人に、その地の海産物の豊かさを自慢されて、食い物が蕎麦しかないなんて悲しいことなんだと言われ、それもそうだと思ってきたが、この蕎麦はそんな考えをあっさり否定してくれた。淡いものは見過ごしがちだけれど、ちゃんと存在しているのだ。そういえば、朝食べたぜんまいも、そういう味だった。

一休みのあとは、通りの裏の生活道路側に廻ってみる。重要伝統的建造物群保存地区とはいえ、住民の生活と両立させるための苦労はあるはずなのだ。
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裏側の茅葺屋根は、本来はおそらく寄棟のはずだが、切妻にして新しい住戸とつないでいる。裏側の住戸は、地面が一層分ほど低いので、RC造の高い土台をつくってその上に載せている。表と裏の住戸の接続部に玄関を設けている。
さきほど蕎麦をいただいた店では、内部は裏側の生活住戸へ向かってスキップフロアのように降りていた。
裏側に十分な空間があるので、こうした対応ができたのだろうか。この土壁風の住戸は、数棟並んで同じ工法デザインでつくられているから、何かの協定があるのかもしれない。

次のキャンプ地へ向けて出発してみると、午後に入って道は大渋滞。何キロも先、国道を乗り換えて別の道に入ってもまだ続いている。最後尾の車は、はたして今日中に観光できるのだろうか。なるほどカーステレオやカーTVに大きな需要があるわけだ。旅の楽しさを少しはき違えているような気もするが。

ここまで北上してきたが、反転して、阿武隈川添いに南下する。全長4300Mあまりの甲子トンネルというのが開通していて、ここを通る。トンネル内は山の冷気。

ほどなく、目的地の”キョロロン村”に到着。隣接する温浴施設”ちゃぽランド”もある。素晴らしいネーミングから予想はしていたが、小さな子供のいる家族連れ向けの施設。山歩き用のトレッキングシューズに裾は泥のチノパンという私はどう見ても場違い。それでもキャンプ場はそれなりに木々の間にあってほっとする。アスファルトだったらどうしようかと思っていた。
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家族向けのキャンプ地によくある木製デッキ。小石や草の根が背中にあたらず快適ということか。実際に利用するのははじめて。ペグは打てそうにない、と思ったらそれらしい穴が開けてある。なんだか馴染まず落ち着かない。

適当に設営して、白河の町を見に行く。途中、追原庵の蕎麦を食べる。ここは以前来た記憶がある。何時どの旅行かは忘れたのだが、建物と蕎麦打ち組合の看板に見覚えがある。蕎麦は、さきほど大内宿で食したものよりやや味が厚いが、やはり美味い。つゆはこちらの方がよい、蕎麦湯を注いで飲んでみても、臭みが全くない。普通に庶民が利用できる値段でこの味は得難い文化だと思った。

白河駅は、新幹線の新白河駅も同様だが、駅周辺に目ぼしいものとてない。中心市街地は少し離れたところにあって、こちらも土曜ということだろうか、ほとんどシャッターが閉まっている。あてがはずれて、コインランドリーに寄って洗濯だけしようと思ったが、1回700円。乾燥機は10分100円という価格でやめておいた。毛布のような大物の利用者に対象を絞っているのだろうか。

蕎麦のおかげですっかり仙人になったような気分なので、ここは俗人に還るべくファミレスで食事。あとは、とっとと宿営地に帰って寝る。


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2009.05.02

北関東行記090502

4時に目覚める。
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鳥のさえずりで自然に起きるのだ。鳥が鳴くということは、空は既に明け始めているということでもある。のだが、実際に男体山の山腹からこの湖畔に日が射し始めるのは数時間後。毛布を借りているので、それを返さずには出発することができない。いろは坂下の市街から管理人さんたちが来るのを待つ。


待っている間、サイトの一角で珍しい型のテントを発見。CROSTERという会社の製品らしい。
他にもたくさんの種類のテントが展示してあって楽しい。以前は色とりどりのテントがあったのに、最近はどこを見回してもColeman一色で嫌になっていたので、特徴ある日本メーカーには頑張ってほしいです。
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ほかにも、秋篠宮様が詠まれた句碑などがあった。

「夏来たり 人々集ふ日光の 菖蒲が浜に響く歌声」
ハイシーズンになると、ここはすごく混んでイモ洗い状態なんだよね。
”人々集う”かあ・・さすが品良くまとめられましたね。


さて出発。
昨日の午後で既にMostValuableMissionを達成したような気がするので、今日以降は風の吹くままのんびり行くことにする。奥鬼怒スーパー林道を通って、川俣湖を抜けて川治温泉郷、そこから北上して奥会津を目指す計画。

林道の両側は葉を落とした広葉樹ばかりだが、寒々としているかというと全く違う。木々が一斉に芽吹いているので、淡いながらも赤や黄色の暖かい色合いなのだ。木々の枝が骨格として見えていて、それを覆うように暖色系の霞がかかっているようで、風情がある。

川俣湖のスーパー銭湯で、昨日の汗を落とす。奥日光の温泉宿は、原則としてvisitorは受け入れないところが多い。今朝立ち寄った龍頭の滝も、日帰り温泉の幟は立てているのに、シーズン中は泊り客だけという対応だった。幟は仕舞っておくのがいいと思うのだけど。

川治温泉に差し掛かる。道なりに走っていくと突然、ダム出現。上部が道路の一部になっている。管理支所にバイクを止めて見物していると、15分ほどの見学ツアーがあるというので参加。ヘルメットを被って地下60Mをエレベータで一気に降り、蛍光灯の弱い光が点々とするコンクリートの洞窟を進む。途中、岩盤の中からダム本体の中に移動するが、分厚いコンクリートの天井の形状が変化するだけで圧倒的な重量感は変わらない。洞窟の奥に歪み計が設置されていて、ダムの歪みを測定している。人工物とそれに加わる水岩の荷重との巨大な拮抗が、この歪計の垂直に垂れた糸の僅かな振れに現れるというわけだ。この洞窟はダムの中ほどを横に走っているのだが、そこから斜め一直線にダムの底まで下りていく階段の起点でもある。先の方は霞んで見えない地下への狭い階段はヨモツヒラサカもかくやと思わせる。
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洞窟をさらに進むと、突然明るい空の中に出る。ダムの中ほどに開いた穴からキャットワークへ出られるのだ。中ほどまで進んで解説を聞く。ここに立つとよくわかるのだが、このダムは垂直断面が放物線を描いていて、上部が覆いかぶさるようにせり出している。横からみるととてもユニーク。放流は、緊急時の最大4千m3/sから自家発電用の0.5m3/sまで、3種類の水門を使うとのこと。ちなみに、平常時の主放流ゲートは最大4百m3/sで、25Mプールを1秒で満杯にする流量だそうな。日常とは桁違いの世界、それがダムというもの。堪能しました。
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川治温泉卿を過ぎると道は北へ向かう。途中から七ヶ岳林道に入る。1回くらいはダートを走らないと(笑)。針生というところが目的地なのだが・・ここで思わぬ出来事に。道が雪で塞がっている。そこに車が一台、轍に嵌って動けなくなっている。とおりがかりのバイク乗り2人が手助けして、車を引っ張り出そうとしているがうまくいっていないらしい。かれこれ30分ほど作業しているというのだが。
道の先の様子を聞くと、バイクの方は積雪を越えて行ってみたところ、土砂崩れで完全に塞がっているので引き返して来たという。この道はいずれにしろ通れないらしい。
とりあえず車を引っ張りだす手伝いをすることに。駆動輪の下にいろいろ詰め込んで車輪の浮をなくす。私は、車腹の下で車を持ち上げてしまっている雪を崩して掻き出す役。20分ほどの作業のあと、全員で押しながらアクセルを踏んで脱出しようとするがうまくいかず。バイク2人は近くに応援を呼びにいく。また作業してトライするがだめ。そうこうしているうちに、軽四駆の応援が到着。近くで釣りをしていたというお父さんを引っ張ってきてくれた。スコップで車輪の下の雪を書き出してロープを掛けて四駆で引っ張ると、あっさり成功。お父さんいわく「車の力ならすーぐだよ」。助かりました。車といいスコップといい、文明の利器は、当たり前だが凄い。
それにしても、昨日のあれといい、今回は試練の多い旅なのか。(笑)


林道を引き返して、国道に戻り、別のキャンプ場へ向かう。山の中ではない整備された施設のようだがこの際致し方ない。と思って到着してみると、これが当たり。御蔵入の里というところだが、隣接して茅葺の移築民家が5棟もある立派な施設。管理棟は体育館と一体で清潔で快適。洗濯機を回しながら充電その他。

民家にはそれぞれの来歴などが付いている。
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1801年というと、200年前。おお。長期優良住宅。ハウスメーカーはこれを型式認定に出せばおk。文中、読みづらいところは「中付駑者(なかつけどじゃ)」。公的な宿駅制度に対して、民業が競合していたようだ。

茅葺の軒先収まり。
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足元。
地震時は柱の引き抜きが起きそうだが、土台も基礎に固定されているわけではないから、これでもいいのか。
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外に出ている半円部分は肥溜めだろうか。当時は人糞は最高の肥料だったと聞いたことがある。肥屋が回収して担ぎ棒で担いで農家に売り回っていた・・のだったか。

側面。
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割った薪の断面が、建物の立面と一体になって、良いデザインになっている。


そのほか、管理棟の窓に雀がぶつかって気絶したりなどあった。施設の人の話しだと、野鳥がぶつかることは時々あるけれど雀は初めてだそうな。

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2009.05.01

北関東行記090501

宿の人に見送られて5時半出発。出発時間をあらかじめ言っておくと、文句のひとつも言わずに起きていて玄関を開けてくれる。たいへんな商売だな。

今日は少し道を戻って日光へ。日光街道の杉並木は基本的に歩道だけ。車道は並木の外側を平行して走っている。木立の中へ入ってみると、朝早いこともあって柔らかく静かな空間だった。樹木を良く見ると、それぞれに管理番号らしきものを書いた小さな金属板が付けられている。そして、ほとんどの木に、オーナー名が掲げられている。
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個人名もあれば、夫婦の併記もある。○○町一同なんてのもあれば、企業名もある。野村ホールディングスさんって名前は聞いたことあるような。
熊本城が確か小口の寄付でオーナーになってもらう制度をやっていたと思うけど、ここも似たような仕組みなのだろうか。

杉並木が終わると東照宮だけど、今回は通り過ぎてそのままいろは坂を登る。こんなに楽だったかなと思うくらいあっさり上り切ったのは、上り下りそれぞれ一方通行二車線になったうえ、上りルートにはトンネルが出来たからか。第一いろは坂しかなかった昔は、観光バスがターンのところを、対向車に待ってもらって反対側のガードレールすれすれに転回したりして、たいへんな道だという印象だったけど。


それで、上りきると中禅寺湖。まだ朝の7時半。何も開いていない。とりあえず時間つぶしに華厳の滝を見る。観瀑台に高性能なカメラを三脚に固定した男女二人組みが居た。なんでも、虹が良い位置に来るのを待っているとか。瀑布を背景に虹の手前をイワツバメが横切る瞬間を撮りたいのだという。言われてみると、滝の両側の岩棚に巣でもあるらしく、たくさんの鳥が飛回っている。それにしても際どい瞬間を狙うものだ。ここ10日間ほどの7時から10時くらいが目当てで、それ以外では太陽の位置の関係で、思い描く位置に虹が出ないのだと。そのうえ更に飛び回っているイワツバメ。どれだけ薄い目かわかろうというもの。いままで展覧会などで何気なく綺麗だなあとだけ思っていたけれど、今後はもう少し撮影の苦労に思いを致してみますです。

今日は湖畔のキャンプ場に泊まるつもりなので、少し早いが行ってみる。案の定まだ閉まっているが、待つこと30分ほどで管理チームが車でやってきた。聞いてみると今日が今シーズンのオープン初日だとのこと。自販機の“使用不可”の張り紙をはがしたりし始めた。際どいタイミングだった。

水際に設営完了して、滝の方へ引き返してみる。自然博物館という新しい施設が出来ていたので入る。展示を見ていると、制服姿の中学生の一団100名ほどがどやどやと入ってきて、一緒に展示を見たり映画を見たりする羽目に。さして大きくない施設なので、別の展示に逃れるというわけにもいかないのだ。そういえば、さきほどキャンプ場でも、今日は学生の団体が入ると言っていた。

そうこうしているうちに昼に。適当にゆばそばなど食う。食堂のおばちゃんと話していると、男体山の上り初めは5日らしい。ちと早かったか。

午後は・・あまり詳しくは書けない。ただ、あるところへ逝って還って来た。途中三つの試練があった。

第一の試練。急斜面。
なんですかこの傾き具合は。
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第二の試練、ガレ場。
立ちはだかる。という言葉が思い浮かぶ。
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第三の試練、雪
それならそうと初めに言ってよ。
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白根山が美しい。
と気を逸らしても現実は消えない。
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帰れるのか本当に?
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そして謎の神像。
・・・無言・・・。

普通ここで「よくぞここまで辿り着いたな」とかなんとかの声とか
HealingPortionをくれたりとかイベントはないの?
ゲームデザイン間違えてない?
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最後に、なんとかは高いところを好む。
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中禅寺湖
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ここには地上部だけで刃渡り3mはあろうかという抜き身の刃が岩に刺さっていた。アーサー王よろしく引き抜こうとしたら、けっこう緩んでいて、本当に抜けたらおおごとなので止めておいた。世界征服計画をパワーポイントで作ったら抜きに来るからそれまで待っているよろし。


途中、ひとつ珍しい経験をした。雪の斜面をせっせと登っていると、ぽょょ~ん。。ぴょょ~ん。。と不思議な音が響いてくる。音源の方向がわからない不思議な音で、よくよく探して見ると、岩の一箇所から落ちる水滴が雪面に深く小さな穴を穿ったところに、新たな一滴が落ちるとき、この音が響いてくるようだ。コミカルな水琴窟とでもいうような不思議な音に、しばらく疲れを忘れる。1分ほどで音は急に響きを失い、普通のぽちょんという水音に変わった。雪の下の見えないところで、共鳴の微妙な仕組みが解けて壊れたのだろうか。

さて、降りがまたきつかった。登りよりきつい降りというのは、これが初めてだ。膝がくがくになりながらの登り3時間、降り2時間。丁度夕方5時に帰り着いた。

湖畔の夜は寒いので、毛布を借りてシュラフを上下から挟む。おかげで暖かく眠れた。

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北関東行記090430

6時過ぎ頃出発。環八を北へ。練馬あたりで外環道へ入って川口から東北道へ。朝はまだ寒い。途中見かけた温度計表示は13℃。
途中1回、SAで缶コーヒーを飲んで人心地がつく。宇都宮ICまで行くつもりだったけど、ひとつ手前の鹿沼で降りて例幣使街道の杉並木を通ることに変更。8時過ぎに鹿沼に到着。杉並木のに続くはずの国道を走る。

途中、”大谷”という小さな標識を見て、そういえばこの近くに例の大谷石で有名な大谷があることに気づいた。石を切り出しすぎて、住宅街の地面が陥没したりし始めたため、ついに石の生産を終了したのだったか。急遽、寄ってみることにして道を逸れる。

近くまで来ると、大谷石の建物がちらほら増えてくる。住宅あり倉あり。中でひときわ立派な建築が。
門の両脇を固める二棟で、奥には立派な日本建築。
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左側の棟。丸みのある部分もすべて大谷石。
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大谷石は、石としてはとても柔らかい部類で、加工しやすい。仕上がりの肌合いも優しく柔らかいものになる。以前は、この石垣がいたることろに見られた。私が育った家の石垣も大谷石で、その柔らかい手触りはよく覚えている。

ここ大谷のもうひとつの名物は大谷観音。確か小学校だかの修学旅行で来た記憶がある。
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戦後すぐに、平和を祈念してつくられた由。

一方、平安初期に作られたという、日本最古の石仏と言われる磨崖仏も、ここにはある。写真はとれないが、雨を避ける石棚の下の崖に並んでおり、それに合わせて木造の屋根が掛けられている。このうち千手観音が平安初期で最古。そのほかは平安後期だそうな。因みにこの崖の下の地層からは、1万1千年前縄文時代の土器と人骨も出土しているというから、昔から人が住みやすい場所だったのだろう。
この磨崖仏はいずれも、表面の粘土、漆、金箔が火事で焼け落ちてしまい、いまでは大谷石の地肌そのままとなっている。後の時代に作られたものは、像の足の方は浅く、頭の方が深いレリーフになっており、遠近法を意識したものだそうだ。

修学旅行で来たときには無かったが、石切り場後の地下空間がいまでは公開されている。これがなかなか凄い。
こんな感じで降りていく。空気が急速にひんやりとしてくる。
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降りきったところに、巨大な空洞が広がっている。
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天井は15Mほど。奥行きは見ての通り100Mくらいあるのだろうか。これはまだ入口に過ぎない。

壁の一部には、石切りの痕も残っている。
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ところどころ、天井に小さな穴が開いており、そこから弱く光が射している。それが天井の高みを感じさせる。見学者が入れる区域は限られており、奥の暗がりがはるかに大きな空間を感じさせる。手すりの下の闇からは水音が聞こえて、いまでも出水を排水しているのがわかる。その水はずっと奥へ流れていっているようだが、すべて暗闇の中なのではっきりとはわからない。

静謐な地下から地上にもどってみると、もう昼近い。かなり気温も上がってきているが、地下ではまったくわからなかった。時計をみると、小一時間も歩き回り、闇に耳を澄ましていたことになる。飽きの来ない場所だった。

予定外の大谷だったが大満足して、来た道を戻る。しばらくいけば例幣使街道だ。

世界一長いという杉並木をゆったり走る。
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こんな感じの並木が前後見えなくなるまで続いている。道は平坦ばかりでもなく、かなりの傾斜で上がったり下がったりするところもある。
杉の枝をよく見ると、下側の部分がほとんど茶色に変色しており、やや元気がない様子。アスファルトの路面からの熱が原因なのか、それとも排気ガスなのか。


唐突に並木道が終わり、今市市街に出る。一応、JRの駅に寄ってみる。周辺に何も無いが、山手線では見られない面白いものが、改札にあった。
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今市からは、鬼怒川方面へ。宿に入る前に、ミニチュアの明治村、東武ワールドスクウェアに行ってみる。TVCMなどでなんとなく子供騙しなのだろうかと思っていたが、とんでもない。かなり面白かった。屋外にしては十分精密につくられており、図面で見てもよくわからないところなども一目でわかる。また、一般人は普段見られない建築もあって、興味をそそられた。欧州のゴシック教会も多数あって、これも違いが一目でわかるのがよい。さらに、名前は有名な建築物でも、部分の写真だけが有名、というものでも、建築全体のイメージがわかるのがとてもよい。

これは誰でも知っているあれ。
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迎賓館。四谷から赤坂見附へ降りていくところにある。中は普段は見られない。公開日はあったと思うが・・
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両翼のRの部分をどうしているのか不思議だったが、このミニチュアが正しいとすると、案外みもふたもない処理をしているようだ。
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アルハンブラ宮殿。有名な中庭の写真はよく見るのだが、全体プランは初めて知った。
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欧州の有名な教会建築では、サンピエトロ大寺院、ミラノ大聖堂、サン・マルコ寺院、サクレクール寺院、ノートルダム寺院、ウエストミンスター寺院、サグラダファミリア、といったところがあった。3Dで比較して見られるので、印象に残りやすい。これは良い展示方法だ。

もちろん、建築というものは、それが置かれた都市のコンテクストと切り離せないという考え方はあるけれど、まずは知識として覚えるには、この展示は優れた方式だ。
つい、2時間あまりも歩き回ってしまった。因みに、日本、中国、韓国、ミャンマーなどのアジアはもちろん、アメリカ、エジプトなどのゾーンもあって、それぞれに面白かった。

ということで、1日目は終わり。今回は普通の宿も併用ということで、温泉に浸かって贅沢な夕餉をいただいた。

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