北関東行記090504
テントを畳んで出発。茶臼岳を目指す。ここ数日来晴天が続いたが、今日は花曇り。高度を上げていくと少し寒い。ロープウエイの少し下の駐車場にバイクを止めて、周囲の土産物屋に入る。朝7時から日帰り温泉を開けているのだ。サービス業はたいへんだ。
さっそく朝湯をもらう。温まったところで朝食もついでに。新聞も借りて読む。宿のお母さんの話しでは、新聞は郵便で届くのだそうだ。言われてみればこんな山の上まで新聞配達は来そうにない。観光客向けの話題の定番なのだろうけど、聞く方は初めてで他愛もなく驚く。飯のあと、もう一度湯につかる贅沢。あがってくると、宿の一家が朝食中だった。朝も早くから押しかけ客で申し訳ない。
山頂へ登っても今日は見晴らしは悪そうなのでパス。道を下っていくと八幡のツツジ大群落というのがあり、歩いてみる。
あと1~2週間で咲きそうな惜しいタイミングだった。木道が群落の間を縫うように走っていて、確かにこれが一斉に咲いたら素晴らしいだろう。もう一度来てみたい。いまの蕾の状態でも暖かい霞に群生地全体が覆われているようで、咲いたところを想像しながら楽しめた。
途中、長い吊橋がある。
そのケーブル接合部のディテール。

垂直部分のケーブルとジョイントの接合は、これですっぽ抜けたりしないのだろうか。中の構造を機会があったら調べてみたい。下の渓谷までは結構な高さがある。
このあと、殺生石という、温泉観光地にありがちなものを見てから、次の目的地へ。鹿の湯という風情のありそうな温泉があるのだが、駐車場の込み具合を見て諦める。
那須にはアルパカという動物がいるらしい。例のクラレのTVCMで有名になったラクダ科の動物だ。南米アンデスからの輸入らしいのだが。そのアルパカを日本で育てている牧場へ行ってみる。

すでに相当な人が押し掛けているが、駐車場も中も広いので、あまり混雑を感じさせない。
そして、これがアルパカ。


つぶらな瞳が可愛さのもと。触ってみると毛も柔らかい。毛の色が豊富で250種あるという。なるほどよく見ると微妙に違う毛色がたくさんある。この毛で編んだセータはたいへん暖かいらしい。アンデスの住民が使うポンチョもこれで作られるというから、それも頷ける。
耳を寝かせるのが緊張と警戒のポーズで、立てているのが安心のポーズらしい。耳が寝ているときはつばを吐かれるときもあるので要注意とのことだけど、本当に唾を吐いたのを見かけたのは一回だけだった。いたって大人しい動物。人の手のひらから餌を食べるのだが、食べているときはウマーとばかりに耳は立っており、食べ終わるととたんに寝かせて次をおねだりするあたり、現金な奴でもある(笑)。
これは都会の人間はイチコロですな。

牧場自体も、動物園やなんとか王国などとは違って、広くて素朴なつくりなのがいい。アルパカといっしょに散歩ができる広場などもあって子供連れに人気。成獣はポニー程度の大きさはあるから、町中でペットとして飼うのは普通の人には少々無理そう。注意書きを見ると、臆病な性格なので飼い犬は放さないようにとあったから、その点でも町の暮らしは合わないのだろう。那須山麓でこうしてゆったり暮らすのが、この動物には似合っていそう。
お目当てのアルパカにすっかり満足して、そろそろ東京へ帰ろうかという気分になってきた。ICへ向かう途中に、那須に本店がある安倶楽牧場の肉を使ったレストランがあったので寄ってみる。TVCMで耳に残っている安倶楽牧場だが、食べてみたことはなかった。でもこれはちと失敗。例によって、上等な肉は脂が多いという迷信に乗っているようなべたべたの肉だった。多少の脂はあってもいいけど、基本的に赤身が好きなので、この肉は口に合わない。ジムで難行苦行して体重をセーブしている苦労を何だと思っておるのかぷんすか。
とはいえ、ホームページを見ると、旨い肉の条件が書いてあって、そこには脂を多くとは一言も書いてない。調理する店によって卸す肉を変えているのだろうか。
多少もたれ気味の胃を持て余しながら、東北道を一路東京へ。この季節は東京へ戻っても涼しくてよい。
今回は、いつものような山間の移動が主体のツーリングと違って、一ヵ所でゆっくりすることが多かった。



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