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2009.05.01

北関東行記090430

6時過ぎ頃出発。環八を北へ。練馬あたりで外環道へ入って川口から東北道へ。朝はまだ寒い。途中見かけた温度計表示は13℃。
途中1回、SAで缶コーヒーを飲んで人心地がつく。宇都宮ICまで行くつもりだったけど、ひとつ手前の鹿沼で降りて例幣使街道の杉並木を通ることに変更。8時過ぎに鹿沼に到着。杉並木のに続くはずの国道を走る。

途中、”大谷”という小さな標識を見て、そういえばこの近くに例の大谷石で有名な大谷があることに気づいた。石を切り出しすぎて、住宅街の地面が陥没したりし始めたため、ついに石の生産を終了したのだったか。急遽、寄ってみることにして道を逸れる。

近くまで来ると、大谷石の建物がちらほら増えてくる。住宅あり倉あり。中でひときわ立派な建築が。
門の両脇を固める二棟で、奥には立派な日本建築。
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左側の棟。丸みのある部分もすべて大谷石。
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大谷石は、石としてはとても柔らかい部類で、加工しやすい。仕上がりの肌合いも優しく柔らかいものになる。以前は、この石垣がいたることろに見られた。私が育った家の石垣も大谷石で、その柔らかい手触りはよく覚えている。

ここ大谷のもうひとつの名物は大谷観音。確か小学校だかの修学旅行で来た記憶がある。
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戦後すぐに、平和を祈念してつくられた由。

一方、平安初期に作られたという、日本最古の石仏と言われる磨崖仏も、ここにはある。写真はとれないが、雨を避ける石棚の下の崖に並んでおり、それに合わせて木造の屋根が掛けられている。このうち千手観音が平安初期で最古。そのほかは平安後期だそうな。因みにこの崖の下の地層からは、1万1千年前縄文時代の土器と人骨も出土しているというから、昔から人が住みやすい場所だったのだろう。
この磨崖仏はいずれも、表面の粘土、漆、金箔が火事で焼け落ちてしまい、いまでは大谷石の地肌そのままとなっている。後の時代に作られたものは、像の足の方は浅く、頭の方が深いレリーフになっており、遠近法を意識したものだそうだ。

修学旅行で来たときには無かったが、石切り場後の地下空間がいまでは公開されている。これがなかなか凄い。
こんな感じで降りていく。空気が急速にひんやりとしてくる。
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降りきったところに、巨大な空洞が広がっている。
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天井は15Mほど。奥行きは見ての通り100Mくらいあるのだろうか。これはまだ入口に過ぎない。

壁の一部には、石切りの痕も残っている。
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ところどころ、天井に小さな穴が開いており、そこから弱く光が射している。それが天井の高みを感じさせる。見学者が入れる区域は限られており、奥の暗がりがはるかに大きな空間を感じさせる。手すりの下の闇からは水音が聞こえて、いまでも出水を排水しているのがわかる。その水はずっと奥へ流れていっているようだが、すべて暗闇の中なのではっきりとはわからない。

静謐な地下から地上にもどってみると、もう昼近い。かなり気温も上がってきているが、地下ではまったくわからなかった。時計をみると、小一時間も歩き回り、闇に耳を澄ましていたことになる。飽きの来ない場所だった。

予定外の大谷だったが大満足して、来た道を戻る。しばらくいけば例幣使街道だ。

世界一長いという杉並木をゆったり走る。
Kk090430
こんな感じの並木が前後見えなくなるまで続いている。道は平坦ばかりでもなく、かなりの傾斜で上がったり下がったりするところもある。
杉の枝をよく見ると、下側の部分がほとんど茶色に変色しており、やや元気がない様子。アスファルトの路面からの熱が原因なのか、それとも排気ガスなのか。


唐突に並木道が終わり、今市市街に出る。一応、JRの駅に寄ってみる。周辺に何も無いが、山手線では見られない面白いものが、改札にあった。
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今市からは、鬼怒川方面へ。宿に入る前に、ミニチュアの明治村、東武ワールドスクウェアに行ってみる。TVCMなどでなんとなく子供騙しなのだろうかと思っていたが、とんでもない。かなり面白かった。屋外にしては十分精密につくられており、図面で見てもよくわからないところなども一目でわかる。また、一般人は普段見られない建築もあって、興味をそそられた。欧州のゴシック教会も多数あって、これも違いが一目でわかるのがよい。さらに、名前は有名な建築物でも、部分の写真だけが有名、というものでも、建築全体のイメージがわかるのがとてもよい。

これは誰でも知っているあれ。
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迎賓館。四谷から赤坂見附へ降りていくところにある。中は普段は見られない。公開日はあったと思うが・・
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両翼のRの部分をどうしているのか不思議だったが、このミニチュアが正しいとすると、案外みもふたもない処理をしているようだ。
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アルハンブラ宮殿。有名な中庭の写真はよく見るのだが、全体プランは初めて知った。
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欧州の有名な教会建築では、サンピエトロ大寺院、ミラノ大聖堂、サン・マルコ寺院、サクレクール寺院、ノートルダム寺院、ウエストミンスター寺院、サグラダファミリア、といったところがあった。3Dで比較して見られるので、印象に残りやすい。これは良い展示方法だ。

もちろん、建築というものは、それが置かれた都市のコンテクストと切り離せないという考え方はあるけれど、まずは知識として覚えるには、この展示は優れた方式だ。
つい、2時間あまりも歩き回ってしまった。因みに、日本、中国、韓国、ミャンマーなどのアジアはもちろん、アメリカ、エジプトなどのゾーンもあって、それぞれに面白かった。

ということで、1日目は終わり。今回は普通の宿も併用ということで、温泉に浸かって贅沢な夕餉をいただいた。

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