« 雑記090319 | Main | 雑記090322 »

2009.03.21

「パッセンジャーズ」

「7つの贈り物」同様、これも宣伝のやりにくさで損をしている。一応ミステリー仕立てではあるけれど、謎解きはほどほどで、むしろしんみりする映画。以下とても書きづらいネタバレ。できれば読まずに観るのが吉です。


最初に観客にストレスを加えて、結末でそれを解きほぐし何某かの感銘を残す、というのはストーリーテリングの常套手段。それが上手にできている作品は、それだけで十分評価できる。この映画も巷の評判はいまひとつのようだけど、私には十分満足できる仕上がりだった。

プロローグの墜落飛行機の燃える残骸はなかなかよくできているけれど、派手な映像はそれくらい。その後は全体に暗めに抑えた色調が映画のトーンを決めている。出だしの病院の薄闇の中で、のっけから、アン・ハサウエイ演じる主人公の顔の白さ、唇の赤さ、目の大きさ、ひっつめた髪の緊張、その全てが異様に目立つ。もうこの時点で、これが尋常でないお話しだということはわかる。主人公の女性の相方の男も、同じく異様な光を目に宿している。この病院のシーンがすべての起点としての役割を果たしていて、ラストシーンを観ながら、この冒頭があってこそのこの結末だったなと、強い感銘を与える。なるほど、人というものはこういうプロセスを経ていくものかもしれない。

さて、それ以上は残念ながら書けない。こうしたお話しは、日本人か否かを問わず、世界のほとんどの地域で共感を呼ぶだろう。それにしても、お彼岸の時期にこれを日本公開とは、よいタイミングだった、とだけは言える。

|

« 雑記090319 | Main | 雑記090322 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「パッセンジャーズ」:

« 雑記090319 | Main | 雑記090322 »