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2009.01.10

「その男ヴァン・ダム」

ヨーロッパ出身でハリウッドに渡り、アクションスターとして活躍した後、ブームが去り、TVでの誤解を招く発言などもあって落ち目の俳優、ジャン・クロード・ヴァン・ダム。その嘘とも本当ともつかない内実を映像にした、楽屋落ちのようでもあり、れっきとしたドラマでもあり、もしやノンフィクションなのかとも思わせる、不思議な映画。以下ネタバレ。

クライマックスの前に、ジャン・クロードがカメラに向かって述懐するシーンがある。ハリウッドに代表される米国の悪い一面を、欧州人の目から批判的に語るのが印象的。その中で、俳優に転職する前は空手の欧州チャンピオンにまでなった彼が、アメリカと比較して語る、日本に対する畏敬の念が、日本人としては少しこそばゆい。

この部分を聞くと、彼のような出自の人間が、故郷を遠く離れた虚飾の街で味わった苦悩が伝わってくる。このシーンXは、公式サイトによれば、ジャン・クロードがずっとあたためていたアイデアを、クランクイン直前に監督に話して実現したもの。プロデューサ達にも内容は知らされなかったそうだ。これがあるお陰で、この映画は、滑稽な笑いの中に光る真実味を埋め込むのに成功している。
そのシーンを作品に盛り込むことを認めた映画会社ほかの度量も含めて、よい映画でした。

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