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2009.01.04

「英国王給仕人に乾杯!」

WikiPediaによると、チェコというところは、宗教色が薄いらしい。30年戦争は、チェコの王様がカトリックの熱烈な信者で、プロテスタントを圧迫したことから始まったそうな。そういう土地柄なのかどうか、醒めた見方がよい。監督さんは、旧ソ連占領時に冷や飯を食わされた人のようだけど、その経験も反映されているかもしれない。以下ネタバレ。

ほとんどの人間は金に執着があるという原理を、若くして識る主人公が、ソツなく順調に世渡りしていく過程を、老年になって振り返るという形をとっている。その中で、彼が多くを学んだ偉大な先達、かつて英国王の給仕を勤めたという給仕長の生き方とその結果を、自分のそれと比べて、悔悟とも安堵ともつかない複雑な気持ちを滲ませた作品、とでも受け止めればいいだろうか。

もっと深刻な描き方もできた内容だが、ときに笑いと風刺を交えながら、あっさり見せるところに好感が持てる。政治情勢の激変をやり過ごして最後に生き残った者の、雑草のような強さとちょっぴりの悔恨がよい味になっている。


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