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2008.12.31

「ファニーゲームU.S.A.」

映画という娯楽の中には、道具立てとしての暴力が飽きるほど出てくるけれど、本当は暴力というのはそんなに生易しいものでもないのだ、と作り手が言いたいのはわかった。わかったが、観ていて心底厭になる映画。

それと同時に、「人には親切にしなさい」と親に教わった一方で、同じ親から「人を見たら泥棒と思え」とも教わった私には、気分が悪くなるほどむかつく映画。何にというと、黙ってやられっぱなしの被害者家族に。とはいえ、恵まれた人にはそれだけ失うものも多いという点で悪人に付け込まれる隙も多いとも言えるから、仕方がないといえばそうなのかもしれない。
何にせよ、間違っても人にはお勧めできない映画。以下ネタバレ。


などと書いていて、世界の富の数%が集まっていて、なおかつ戦争はしません宣言をしているどこかの国を思い出した。そういうケースでは、案外この映画を少しは真剣に受け止めてもいいかもしれない。普通の感覚だと、この映画の加害者の理屈や感覚は理解しがたいところはあるけれど、国同士の間の紛争、特に侵略戦争などと言われるものは、これとさして違わない言い掛かりから始まるような気もする。あーイラク戦争なんかそうかな。
一旦始まってしまえば、あとは実力がものを言うだけだし、先制攻撃が決定的な効果を持てば、それで帰趨は決してしまうこともあるのだった。この映画の展開そのものです。

というわけで、新しい格言ができた。

「隣の国は泥棒と思え。」
対立を煽る必要はないけれど、不意打ちは食わない程度には気をつけないと(笑)。

繰り返しになるけど、つくづく厭になる映画でした。

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