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2008.11.03

「R.シュトラウス『サロメ』」

ニューヨークメトロポリタンオペラの演目を、映像用に撮影したものを、映画館で上映している。どんなものかと思って試しに見てみた。因みに2時間のプログラムで3,500円。映画1本1,800円(実質1,300円)に比べて高いか安いかは、個々の演目にもよるかもしれない。生のオペラに比べればもちろん桁違いに安いのだろうけど。以下ネタバレ。

オペラというと、劇場の隅々まで朗々と響き渡る歌手の声量に痺れるもの、という印象がある。必然的に、出演者は軒並み体格のよい豪傑ぞろいということになる。この「サロメ」も例外ではない。

この上映では、主役の女性歌手が開幕直前の控え室から舞台へ移動して準備するまでをハンディカメラで追った映像を流すというプロローグが付いていて、映像ならではの演出を楽しめるのだが、その体格のよい女性歌手の様子が・・千秋楽結びの一番で支度部屋を出て土俵に向かう途中の気合満々の朝青龍みたいなというか・・いかり肩蟹股で気合入りまくりなんですけど。(笑)

オペラというものは体力と気合がまずものを言うのである、ということは、たいへんよくわかりました。ヨハネ(作中ではヨハナーン)役の男性歌手の体格も非常識。胴回りなんか1メートルはありそう。

この巨躯ヨハネと女傑サロメは、禁欲的な預言者と妖艶な美女に関する私のやわでナイーブなイメージを完膚なきまでにぶっ壊してくれました。さすがに、主役を張るこの二人の声は、凄かったけれども。

お話しの内容は取り立てて言うほどのものはない。特に凝ったストーリー構成もなく、古典的なあのお話しをほぼ忠実になぞっている。ヘロデ王がぱりっとしたスーツに身を固めていたりするのは、まあN.Y.だし、そういう趣向なのでしょう。

どうにも困ったのは、一つ一つの節が長いこと。たったそれだけのことを言うのに5分も10分もかけますか、というくらいに長い。展開の速い普通の映画を見慣れた身には、これは少しきつかった。

これが生であれば、また違う迫力があるだろうとは思うけれど、映画館のスクリーンで見るにはやや不向きではないかという印象が残りました。

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