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2008.08.03

「百万円と苦虫女」

蒼井優っていいなあ。という映画。

一億総茶髪という状況をいまひとつ受け入れ難く感じている私は、彼女の黒髪がたいへん気に入りました。劇中でもそういう感想を言っている若者達がいたけど、あれが染めた髪だったらお話しと全然合わなくなる。

もちろん、髪だけでなく、よく変わる表情もよい。撮る方も十分それは意識していて、アイドル映画かと思うようなアップも多い。それがお話しの中にしっかり位置づけられていて、アイドル映画のような臭みがない。

お話しの方は、最初から最後まで、ほぼ予想どおりの展開で、安心してみていられる。原作を読んだことはないけど、言いたいことはたぶん、自己中心的な振る舞いと、自己主張をすることとは別もの、という辺りか。

空気読め的な周囲の圧力に対する、姉弟それぞれの痛々しい抵抗を見ていると、自己主張はもっとしていいんだよと思わず声を掛けたくなる。主張すること自体を忌避するのが、ここしばらく続いているこの社会の悪習だが、そろそろ終わりにするのがいいだろう。もちろん、主張は効力を持たせる方がよいから、ツボを押さえた主張を効果的に行う練習は必要だ。

この映画は、旅する姉と踏みとどまる弟が、それを学んでいく過程を描いたととることもできる。私はそのように観ました。

それにしても、いいなあ、蒼井優。

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